【演劇】 佐次本淳平という人

問題作・湿った町の少年

 

今日は阿佐ヶ谷の「ART THEATER かもめ座」へ観劇。

 

劇団SUNの「問題作・湿った町の少年」。

友人の佐次本淳平が出演している舞台だ!

 

 

 

 

※以下ネタバレあり。これから観劇予定の方は注意。

 

 

 

物語の舞台は、海外からの移民や浮浪者が多く住む町。

そこに住む人々は、どこか落ち着きがなく、どこか歯車が狂っている印象。

タイトルどおり、なんか色んな意味でじっとりと湿った町なのだ。

 

祖父が遺した停泊船の中で1人暮らしをする高校2年生タツヤが主人公なのだが、

父はヤクザと交遊し、母もヤクザとデキていてドラッグ漬け。

タツヤの恋人のミナミは親友のカズヤと浮気をしている。

船には街のチンピラ達が遊びに来てはタツヤへのいじめを繰り返している。

 

タツヤはヤクザにドラッグの運び屋をやらされているが、

学校からの推薦を得るためにトラブルからは遠ざかりたいと思い、その仕事を降りたいと申し出る。

しかし、ヤクザにドラックを薦められ、その甘い誘惑に負けてしまうタツヤ。

ドラッグの使用を繰り返しタツヤはどんどん転落していく。

 

ヤクザから殺しの依頼を半強制的に受けさせられ、手にした拳銃。

感情に任せた勢いでタツヤはチンピラリーダーを射殺してしまい、さらには担任教師まで手にかけてしまう。

そこで何かがフッ切れてしまったタツヤは、自発的に周囲の人々を呼び出して次々に殺害。

全てを終えたタツヤは自害し、薄れる意識の中で幸せな未来の妄想を・・・

 

 

って感じのお話。

 

 

 

 

うん!

ダークだった!(笑)

いろいろクレイジーだった!

 

 

主人公タツヤを演じる伊藤龍太郎さんは達者だね。

1時間20分の話の中で、彼は最初から最後までずっと出ずっぱりだったんだけど、

しどろもどろな少年が身の回りの様々な事象に打ちのめされて、ドラッグに狂い、

泣いて、笑って、幻覚に酔って、殺人鬼と化して、そして無の中で死んでいく。

複雑な感情の変化をキッチリと表現していたと思う!

すごい!

 

 

あと個人的に気に入ったのはヤクザの山田を演じていた東樹さん。

ナチュラルに淡白にしゃべるんだけど、さりげないしぐさにヤクザとしての怖さがしっかり出てる。

いいよね、こういう種類の演技する人って。

この東樹さん、

名前なんて読むんだろうとプロフィール調べたら、よみがなが「East Wood」になっていた。

ふざけ過ぎぃーーー!!(笑)

 

 

だいぶ序盤から主人公がドラッグに染まっていって、

そこからはひたすら狂っていく展開になるので序盤からクレイジーでテンションの高いシーンがずっと続く。

各キャラクターの色付けがかなり強めに入っていたせいもあって、

中盤からちょっと腹いっぱい感はいなめなかったけど、最後まで楽しめた。

さすがにあのBGM使用するのは個人的にはNGじゃないかと思うけど(汗)

 

 

 

 

 

で、友人の佐次本淳平はというと。

 

 

 

彼はチンピラグループの1人を演じていた。

少し頭が足りない感じのキャラで、グループの中でのヒエラルキーはかなり低め。

ファッションセンスも地球儀に角が入った帽子を身に着けていて、履いている短パンの股間は常にもっこり状態。

イロモノ枠かといえば、イロモノ枠やね。

 

 

 

佐次本淳平

 

佐次本淳平、

自分はサジと呼んでいるのだが、サジとはもう7年ぐらいの付き合いだ。

 

 

自分がサラリーマンを辞めて芝居の世界に戻ってきたときの復帰作「ニセモノニンゲン」で共演したのが最初。

その話の中で地下組織のレジスタンスグループみたいなのが出てきたんだけど、

自分はそのチームのリーダー役で、彼はその部下役だった。

登場時に何かインパクトのある動きをやりたいとのことで、試行錯誤していた彼の姿が懐かしい(笑)

もう7年前かアレ。

 

その後、彼はT1プロジェクト時代を経て、今はエミールハートへ。

エミールハートは「ニセモノニンゲン」のときに衣装を担当してくれていた恵美秀彦くんが設立した事務所。

これも縁だね。

 

 

サジは純粋で、優しくて、不器用で、お調子者で、でもときにムッツリスケベで。

あんまりそのへんにいない人材だと思う。

 

今回もそうだったけど、サジは演技を始めると恥じらいの壁なんかは全然とっぱらえるタイプなため、

けっこうテンションが爆発したタイプのキャラを任されてるときが多い。

でも個人的に思っているのは、

カフェで席についてコーヒー飲みながら淡々と会話するような、そういう写実的な演技も見てみたいなぁ。

せっかく素の部分で人とは違う部分を持ってるんだから(良い意味でね)、

テンションという調味料を使わずに、素材の味だけで勝負しているところを見てみたい。

 

 

いまはたまに会ってお互いに芝居を観て、って関係だけど、

機会があればまた同じ舞台で一緒に演技してみたいもんだねぇ。

そんな日を楽しみにして。

 

 

サジ!今日はおつかれさま!

千秋楽までがんばってね!

→佐次本淳平ツイッター

→佐次本淳平ブログ「毎日がさじ加減」