かきほや飛梅
浅草在住演劇人による浅草グルメ紹介シリーズ!
コロナ禍で飲食店には厳しいご時世なのは言うまでもないですが、
そんな中で攻め気で新規オープンしたお店を見つけたので、
これは応援しなければと突貫してきました。
はい、今回はかきほや飛梅です。
オープンしたのは先週ぐらいかな。
ドンキホーテの裏路地で、以前は立ち飲み屋のなかやがあったテナントです。
タピオカスタンドの好茶や、安兵衛がある並びですね。
国際通りからなら洋服屋のチドリの裏側っていったらわかりやすいかな。
六区通り側からなら浅草パークホールビルの裏手。
「本当のほやを喰ったことがあるか」
見ての通り、なかなか攻めのキャッチフレーズをしております。
なんとなく聖闘士星矢感ありますな。
君はコスモを感じたことがあるか、的な(笑)
そもそもこのほやという生命体。
実はワタシ、これまで機会がなくほやを食べたことがありませんでした。
っていうかさ、ほやって一体ナニモノっていうレベル。
鮮やなオレンジ色でトゲがついたマンゴーみたいなビジュアルしてるけど、
貝なのか、ナマコ的なやつなのか、よくわからない。
テレビで特集やってたのは記憶有るんですよねー。
韓国ではほやが人気があって、これまでは日本からも多く輸出していたんだけど、東日本大震災で韓国が日本の海産物入れねえよってなって、いまは国内供給が余っちゃってるからなんとかしなきゃ的な。
コレがまさか浅草で食べる機会ができるとは夢にも思っていませんでした。
ほやとは何か。
ホヤ(海鞘、老海鼠、保夜)は尾索動物亜門ホヤ綱に属する海産動物の総称。2000種以上が知られる。
餌を含む海水の入り口である入水孔と出口である出水孔を持ち、体は被嚢(ひのう)と呼ばれる組織で覆われている。成長過程で変態する動物として知られ、幼生はオタマジャクシ様の形態を示し遊泳する。幼生は眼点、平衡器、背側神経、筋肉、脊索などの組織をもつ。成体は海底の岩などに固着し、植物の一種とさえ誤認されるような外観を持つ。成体は、脊索動物の特徴である内柱や鰓裂をはじめ、心臓、生殖器官、神経節、消化器官などをもつ。脊椎動物に近縁であり、生物学の研究材料として有用。血液(血球中)にバナジウムを高濃度に含む種類がある(Michibata et. al., 1991など)。現在確認されている中では、体内でセルロースを生成することのできる唯一の動物であり、これは遺伝子の水平伝播を示唆していると考えられている。
・・・うん、ぶっちゃけよくわからんです(笑)
難しい言葉が並びすぎだわ。
分かりやすい言葉でまとめると、
我々のような脊椎動物(哺乳類~魚類)は体の中心の神経系を骨などの堅い組織で守っているけど、
ほやはその神経系がノーガードなタイプの生き物ってことらしいです。
背骨はないけど神経はちゃんと1本通ってますよ的な?
で、ほやは何に近い仲間ってのが全くないんですよね。
見た目のとおり魚とは決定的に違うし、体の構造的に貝やナマコやヒトデとも遠い。
「こいつの正体は何?」って考えても、どうも意味がなさそうです。
もう「ほや」は「ほや」としか言いようがない。
それで納得するようにしましょう(笑)
さてさて、このかきほや飛梅。
店内はカウンターが5席ぐらい、あとは2人掛けテーブルがいくつかというところ。
元々が立ち飲み屋だったところの居抜きなのでそれほど広くはありません。
大人数で長時間ワイワイというよりは、フラッと立ち寄って軽く1杯って使い方のほうが向いてそうですね。
壁にはたくさんの牡蠣の殻が。
こういうのあるだけで牡蠣いっちゃおうかなって意欲が高まっちゃいますね。
食欲を高めるずるいアイテム。
ここ飛梅では、なんとカッキ―アワーというタイム限定セールをやってくれていまして。
12:00~15:00であれば、なんと生牡蠣やほや刺しや生ビールが半額とのこと。
こりゃあ、ありがたく利用させてもらわねば!
あ、こっちは通常メニューね。
元々それほど高くないラインですね。
早速注文した生牡蠣。
半額なので190円(税抜)です。
まさかエナジードリンク程度の価格で生牡蠣にありつけるとは(笑)
味付けは必要なく、お好みでレモンを絞るだけで十分とのことです。
ちゅるんと口の中にすべりこませると、何とも言えない甘味と心地良い苦味が。
しかし牡蠣の味って表現しづらいよねぇ。
みんな食リポとかで牡蠣食べたときに何て表現すんだろ?
(牡蠣喰って「ミルキー!」とか言う人は信用しない派ですw)
そしてメインの目的であった、ホヤ刺し。
こちらも半額なので190円(税抜)。
見た目的には赤貝の刺身を刻んで光沢だしたような感じ。
身は柔らかくプリプリして・・・うん、牡蠣以上に表現難しいじゃないか(笑)
貝類に南国フルーツ的な酸味と甘みを加えたようなというか。
「発酵食品です」って言われても信じちゃいそうな、そんな発酵してる感もあったり。
でも美味しい。
ほやは好き嫌いが分かれると言いますが、個人的には全然アリな食べ物。
イカの塩辛的な感じで白いご飯のお供にあってもいいかな。
ちなみにほやの旬は夏だそうで。
この冬の時期は子持ちなんだって。
もうどれが子の部分なのか全然わかんないけど(汗)
お供につけたビール白穂乃果も半額250円。
フルーティーで甘いけどそれに嫌味を感じない、ビール初心者でも飲みやすいまろやかな飲み口。
お通しの茎わかめ&サーモン(500円)。
サーモンめっちゃ脂乗ってて甘くてとろける。
カッキ―アワーで他の半額商品と比べると割高に思っちゃうかもだけど、このクオリティなら満足。
これも熱い白米に乗せてお腹に流し込みたいタイプのやつですな。
ゴチソウサマ―。
いやー、体験したったぜ、ほや。
生牡蠣もいただけたし満足度の高いお店でございました。
威勢のいい大将の接客も気持ちいいしね。
ちょうど表の扉の建付け工事をしていて、
「寒いからどうぞ」って七輪をすぐ横に持ってきてくれた(笑)
な、なんて豪快なっ!(汗)
かわいいね、ホヤぼーや。
気仙沼市公認の観光キャラクターだそうですよ。
いまんとこ浅草、いや台東区で唯一ほやが食べられるお店なのかな。
※お寿司屋さんとかで出してるとこあるみたい
ほやに興味あるぜって方、ぜひぜひこの飛梅で一度体験してみてくださいましー。
したらな!
かきほや飛梅
東京都台東区浅草2-11-10
営業時間 平日12:00~15:00&16:00~22:00、土日16:00~23:00
050-5265-0830
予約方法:食べログ
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