【映画】ジュラシック・ワールド 新たなる支配者

ジュラシック・ワールド 新たなる支配者

 

育児で映画館なんかとてもいけないって人のためのAmazonプライム!

今回は『ジュラシックワールド 新たなる支配者』を観たよ!

 

 

いつもはAmazonプライムの範囲内で追加課金なしで観れるやつしかチョイスしないんだけど、ついついこれは今観たいなと思ったので500円払って観ちゃった。

 

 

いやぁねぇ、ジュラシックパークからずっと続いてきた作品がついに完結となりゃあ、気になるもんで。

 

 

初作は公開が1993年だから、俺が中学1年生のときか。

確か家族で映画館行って観たんだっけか?

トリケラトプスの「クソもでけぇ」のシーンで観客がドッと笑ったのをうっすら覚えてる。

もしかしたら家族で映画館行ったのってコレが最後だったかもしんないな。

そう考えるとちょっと感慨深い。

 

 

 

画像引用:YouTube 映画『ジュラシック・ワールド 新たなる支配者』予告ムービー

 

ほい、この『ジュラシックワールド 新たなる支配者』、前述したとおりシリーズ完結作品です。

 

『ジュラシック・パーク』としてⅠ、Ⅱ、Ⅲが作られ、

その後『ジュラシック・ワールド』『ジュラシック・ワールド 炎の王国』と続いて、本作『ジュラシックワールド 新たなる支配者』と来たもんだ。

あ、これら以外に『ジュラシック・ウォーズ』とかいろいろ似たようなタイトルの映画がいっぱいあるけど、それらはただの人気に便乗した無関係のB級映画なのでご注意を(笑)

 

 

画像引用:YouTube 映画『ジュラシック・ワールド 新たなる支配者』予告ムービー

 

これまでのシリーズではある程度隔離された空間だけが舞台になっていてそこで恐竜が暴れていたけど、前作『ジュラシック・ワールド 炎の王国』ではついに恐竜たちが全世界に放たれました。

本作はそれから4年後の世界。

 

 

さぁ、これからいったいどんな展開になるのか!?

「新たなる支配者」という副題どおり、世界は恐竜に支配されてしまうのか?

 

 

 

 

 

・・・と思っていたら、

 

 

 

 

 

物語冒頭で「だいたいの肉食獣は捕まえました」だってさ。

 

 

 

 

ショボーン(´・ω・`)

 

 

 

まぁ、当たり前と言えば当たり前なんだけどね。

 

 

前作で屋敷から逃げた恐竜達(あとついでにモササウルス)なんて数も種類も限られてるし、軍隊備えた人類がちゃんと準備して時間をかければ恐竜に屈するわけがなく。

ましてや恐竜が支配者の地位にまで上がるわけがない。

副題、「新たなる支配者」じゃなくて「改めて人類が支配者」が正解だったわ(苦笑)

 

 

なので、結局本作も舞台のほとんどが恐竜が隔離された施設だったり、その周辺の飼育場的な森だったり。

おおう、前作ラストで大風呂敷拡げた意味は。。。

 

 

 

画像引用:YouTube 映画『ジュラシック・ワールド 新たなる支配者』予告ムービー

 

物語の展開もなぁー、窮地に陥った女の子の救出を目指しつつ、恐竜から逃げ回るってのが、ひたすらずーっと続く感じ。

ラプトルから街中をバイクで逃げるシーンは楽しかったけど、逆にそれ以外は「さすが最終作!」というほど目新しくハラハラドキドキするシーンもなく。

 

 

画像引用:YouTube 映画『ジュラシック・ワールド 新たなる支配者』予告ムービー

 

あと『ジュラシック・ワールド』シリーズの主人公たちに加えて、『ジュラシック・パーク』シリーズの主人公だったグラント・エリー・イアンの三人が加わったのが、ね。

懐かしのメンバー終結で「おおぅ」っていうプラス部分もあるけど、これのおかげで味方チームの人数増え過ぎ問題が勃発しておりました。

メイジー、運び屋のレイラ、バイオシン社のイイヤツのラムジーと合計9人の大所帯で逃げて、なおかつ誰も死なせないってのは、演出家も盛り上げ方悩むよね。

そりゃあ後半に行くほど冗長な感じにもなるわ。

 

 

画像引用:YouTube 映画『ジュラシック・ワールド 新たなる支配者』予告ムービー

 

展開は全体的にご都合主義だしねー。

「そんなうまいこといくかい!」ってツッコミを入れたくなる場面がめっちゃある。

『オール・ニード・イズ・キル』ならこの通りにうまくいくまでにたぶん1000回ぐらい死んでんじゃないか(笑)

 

なんかねー、アクションエンターテイメントってそういうもんかもしれんけど、いらんところで物語のリアリティを損ねて作品全体に作り物の雰囲気を漂わせると、「滅んだはずの恐竜が現代によみがえっている」という大事な根本の部分が陳腐になっちゃうと思うんだよね。

リアリティを保ったままフィクションを入れてこそ、だと思うよ。

今思うと初作『ジュラシック・パーク』なんかはそのへんめっちゃ見事に作っていたと思う。

 

 

 

あと悪党役のバイオシン社CEOのルイスの小物感も辛い。

遺伝子組み換えイナゴに在来種の小麦を食べ尽くさせて、自社商品で市場を独占して儲けちゃおうという企みがどうにもセコくて、こんなスケールの悪人がシリーズ最後を飾っていいんかい?って感じ。

説得に来たラムジーに対して何もできないあたりもすんごい小物。

頼むから「フハハハ、お前の裏切りなぞ知っておったわ!知ってて逆に利用してやったのだ!ターン!(銃声)」ぐらいのことはやってほしかったよルイス。

 

その後、この小悪党さんは主人公たちが施設の主電源を落とそうとしてるタイミングで脱出ポッドに乗って逃げ出そうという、持つもの持ってない小物っぷりを最後まで発揮しながらあの世へ旅立っていきました。

この人ギャグ要員だったんだろうか(笑)

 

シリーズ通して富と名声を追う心無い研究者だったウーも、髪の毛がサラサラになっていきなり良心の呵責に悩むイイヤツに変わってるし(笑)

過去作でああいう人間だったんだのがこんな風に180度心変わりするなら、その過程を描いてくれないと観てるほうは納得しづらいよなぁ。

 

 

画像引用:YouTube 映画『ジュラシック・ワールド 新たなる支配者』予告ムービー

 

でもって、肝心要の恐竜がシリーズ通して一番地味なのも悲しい。

 

ブルーの出番は序盤だけ、その子供のベータは単純にさらわれて救出されるだけの存在だし、これまでシリーズ通して美味しい役どころをもらってきたティラノサウルスもギガントサウルスの当て馬的な感じで終わってるし。

いろんな恐竜がいろんなシチュエーションで襲ってくるんだけど、なんか印象に残らないというか。

 

これまでの作品だったらさ、やっぱりすごいワクワクドキドキするシーンや演出があったわけよ。

初作『ジュラシック・パーク』だったら雨夜の中で水たまりを揺らしながらゆっくり迫りくるティラノサウルスとか、こちらの裏をかいて狡猾に襲撃してくるヴェロキラプトルとか、ディロフォサウルスが車の中まで侵入して急に凶暴な顔になって毒を吐きかけてくるとか。

また『ジュラシック・ワールド(初作)』だったら、すでに逃げ出した後だと思われた檻の中から姿を現わし襲い掛かるインドミナスとか、インドミナスと戦わせるために満を持して解放されるティラノサウルスとか、誰もが忘れたタイミングで突如インドミナスを海中に引きずり込むモササウルスとか。

 

本作はそういうのが全然なくて、ただひたすらいろんな恐竜が次々襲い掛かってくるシーンが続く感じ。

主人公チームは誰も死なないだろうと予測がついたうえでこれを2時間半ってなると、やっぱ飽食した気持ちになっちゃうのは不可抗力だよね。

 

本作の恐竜ラスボス位置にいるギガントサウルスが、ティラノサウルスが突き飛ばしたらテリジノサウルスの爪にサクッと刺さって死亡って、もはや何のギャグなのか。

そもそも主人公たちは逃げ回るだけで何にもしてないしΣ(っ °Д °;)っ

 

 

 

↑あと恐竜に囲まれてピンチになったら、とりあえず手のひらを掲げるのがルールらしいぞ

 

 

 

なんだかなー、一言でまとめると内容が薄い恐竜パニックエンターテイメント映画って感じで終わっちゃったなー。

 

 

前作ラストでメイジーが恐竜を外界に逃がす決断をするシーン。

もちろんそんなことすりゃ危険性の高い恐竜が人々を襲っちゃうってことでやっちゃあかん行為だし、実際映画観た人からもそのシーンについて批難があったけど、個人的には共感する部分もあってメッセージ性があったんだよね。

それを引き継いで始まった最終作が、何のメッセージ性も作中に見受けられないドタバタアクションエンタメになっちゃってるのは、やっぱ寂しいなぁと思ってしまった。

 

 

まぁ、そういうエンタメジャンルとして観れば壮大だしアクション多いしで面白いんだけども。

総合的には『ジュラシック・パーク』『ジュラシック・ワールド』それぞれ初作が一番面白くて、そのクオリティには迫れてないなぁってのが正直な感想かな。

 

 

とりあえずシリーズとしては完結しちゃったけど、恐竜が全世界に散らばったんだからスピンオフとかもやってほしいよね。

どうせならアクションじゃなくて、子供と恐竜の友情的なヒューマン溢れるやつがいいっす。

のび太の恐竜やETみたいな(笑)

 

そういうのに期待。

とりあえず制作陣のみなさま、おつかれさまでした!

 


 

『ジュラシック・ワールド 新たなる支配者』

2022年6月アメリカ公開
監督・脚本: コリン・トレヴォロウ
製作: フランク・マーシャル、パトリック・クローリー
製作総指揮: スティーヴン・スピルバーグ、コリン・トレヴォロウ
出演者: クリス・プラット、ブライス・ダラス・ハワード、イザベラ・サーモン、ローラ・ダーン、ジェフ・ゴールドブラム、サム・ニール

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