【演劇】KEISOUを走り抜いたオトコ・梶原航

梶原航

 

さぁ、KEISOUを走り抜けた役者紹介、第13回!

今回は庄司役を演じた、梶原航だ!

 

 

通称・梶。

 

 

 

梶原航カジワラワタル

 

梶とのはじめましては、とある作品での共演。

「おめでとうございます!あなたは出演オーディションに合格しました!あ、本番は来週末です」

という、受けた覚えのないオーディションの合格通知が届いたのがきっかけだった。

 

きっかけもなかなかセンセーショナルだったが、作品の内容もそうで。

 

密室に閉じ込められた男の前にあるひとつの意味深なボタン。

これを押すべきか押さないべきか迷っている男の前に、

「もう押しちゃえよ」とささやく悪魔と、「うん、押しちゃえよ」とささやくデビルが現れる。

うん、いま思い返しても収集のつかなさ満載でカオスだ。

 

梶に対しては、

今回のKEISOUのような過去と現代を紡ぎ合わせる語り部としての役どころ、

プラザソル周年事業ではシェイクスピア作品の主役として堅く芯のある役どころ、

REMINDで演じたような新興宗教の教祖の女性を救いたいと一途に願う真っ直ぐな役どころ。

そういった『ザ・俳優』なイメージを持っている人が多いんじゃないかと思う。

 

でもこのときの梶は違っていた。

彼は全身黒タイツ姿に小っこい角とシッポを生やして「デビルだぁ」と言って高笑いをしていた。

本当に彼は心から楽しそうだった。

 

俺はいまでもこっちの梶が本物の梶だと思っている。

ハムレットを演じている梶は俺の中ではニセモノだ(←暴言)

 

 

KEISOU梶原

 

さてさて、出会いエピソードが長くなっちゃったけど、

梶は、理論性と精神性を両方兼ね備えた俳優、そんなイメージ。

 

確かな知識と経験を元にして演技を細かく分解し、極めて論理的な考えを持って板の上に立っている。

でもそれは計算で演じているとかそんな軽薄なものでは決してなくて。

そこにきちんとその役の人生を載せる、言い換えると、魂を載せる作業を怠らない。

だから梶の芝居は観る人の胸を打つ。

 

 

山村真也と山田拓未と佐藤みつよと梶原航

↑稽古場で誕生日近い4人を同時にハッピーバースデー

 

 

話は変わって俺、実は役者ポエムが死ぬほど嫌いで。

 

Twitterとかでたまに見かけない?

役者とはこうあるものだみたいなのをさ、

たとえば「役者というものは生き様であり、己の魂を削ったその粉末を体内で昇華させ焦がすことで精神という名の炎を灯し・・・」みたいに、それっぽく詠ってるポエム。

もう、こういうオナニーポエム、本当に嫌い。

 

とくにそれが演技してる姿を俺が知ってる役者だった場合なおさら。

「オマエ魂削りする前にそのクソみたいなサ行の滑舌の悪さなんとかすれば?」とか「オマエ昨日寝坊して遅刻したけど魂削ったことで朝起きれないならその削り作業やめてもらっていい?」とか思っちゃう(笑)

ごめんね、性格悪くて(笑)

でも正論でしょ?

 

 

かじわらわたる

 

でも梶の場合は全然違うんだな。

 

梶も役者としてあるべき姿は、的なツイートをしたりするけど、

そういうポエム類にみるような印象ははまったく感じられない。

これは梶の俳優としての説得力、人間としての魅力なんだろうなって思う。

 

 

梶原航、君はよく走った!

また一緒に走ろうね!

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