【育児】キッズラインで月商100万のシッターが現れた件で

【育児】キッズラインで月商100万のシッターが現れた件で

【育児】キッズラインで月商100万のシッターが現れた件で

KIDZLINEキッズライン

 

最近こんな記事が出ましたね。

「キッズラインで月商100万円のベビーシッターが誕生。”主婦力”が高収入に」
https://kidsline.me/contents/news_detail/377

 

 

うん、いいニュースだなぁと思います。

 

 

まだまだシッター文化が根付いていない日本においては普及の後押しになりますし、

普及していけば世のパパママにとっては育児生活の選択肢が増えます。

また、保育という低賃金印象がある業種でこれだけ稼げるんだっていう事実は業界にとっても明るいニュースですし、

女性の社会進出の後押しにもなりますしね。

本業としても、副業としても、これからはベビーシッターという選択肢はアリなんじゃないでしょうか。

 

 

ちなみに自分もまだ1度だけですが、

キッズラインを利用して我が子の面倒を見てもらったことがあります。

 

そのときは比較的近くにお住いの20代女性シッターさんにお願いしました。

人当たりよく、仕事後もシッティング中の出来事を事細かに詳しく報告してくれていて、

何一つ文句のつけどころのない良いシッターさんでした。

 

 

ベビーシッターは自宅に来てもらって我が子の面倒を見てもらうので、やっぱり信用が一番になります。

 

その点、キッズラインではシッター側のプロフィールや過去実績、利用者のレビューなどがかなり詳細に書かれているので、「この人なら安心できそうだ」というのを判断する材料には困りません。

これはかなりサービスとして優れている部分だと思います。

自分も今後もキッズラインのお世話になる機会は多々ありそうです。

 

 

 

ベビーシッター

 

ただ、今回の月商100万円超えのニュース、個人的には懸念があるとも思ってます。

 

 

まず月商=月収と勘違いしてる人が多そうなので補足しますが、月商はシッターがもらえる額ではありません。

月商はあくまで会社としての売り上げ額のこと。

つまり月商100万というのは、そのシッターの一か月の働きで会社が得た売り上げ額が100万円、ということです。

シッターの懐に入ってくる金額、つまりシッターの月収が100万というわけではありません。

(先程の記事の中でも「月商」と「月収」の2つの単語が使い分けられているので、この認識で間違いないと思います)

 

 

 

じゃあシッターに入ってくる金額はいくらになるかというと、

 

 

キッズラインは、シッターを依頼する側、シッターとして働く側の両方から手数料をもらって運営しています。

シッターを依頼する側には、シッティング料金総額の20%を手数料として上乗せし、

シッターとして働く側には、シッティング料金総額の10%を手数料として差引いています。

 

 

ざっくりと簡単に言うと、依頼者はシッティング料金の120%ぶんを支払い、そのうち運営の利益が30%、シッターの収入が90%になるってことです。

 

 

なので逆算すると月商100万円というのは、運営の利益が25万、シッターの収入は75万ってことになります。

シッターの月収75万円。

源泉はもちろん引かれるはずなので、手取りだと60万円台ですね。

 

 

さきほどの記事のタイトルを見て「月に100万も稼いだ!?すげぇ!」と思ってしまった人がいたとしたら、それは早とちり。

「月に会社売上100万を貢献し、そのシッターさんは75万の月収を得た」が正解。

Twitterとか見てるとコレけっこう誤解してる人が多かったように思えたので。

「100万円プレイヤー!」って騒いでるのは確実に月収と間違えてるかと(汗)

 

 

 

まぁ、もちろん月収100万でなくとも、75万って数字はメチャクチャすごいことには間違いなくて。

月収75万なんて、一部上場企業のサラリーマンでも相当な立場にならないともらえない数字ですもん。

 

 

ただし、あくまでこれは「キッズラインのレジェンド級プレイヤーの最高記録」かと思います。

がんばりさえすれば誰でも達成できるような甘い数字でない認識は必要ですね。

 

 

 

これは記事の中にあった、年商100万のシッターさんのコメントですが、

 

「赤ちゃんや子どもに関われる仕事がしたいと思い、専業主婦だった私がたどり着いたのがキッズラインでした。親御様に代わってお子様を預かりする事だけにとどまらず、育児に疲れ悩んだ親御様から話し相手になってほしい、夜を一緒に過ごしてほしいというご依頼も増えており、できる限りそのご要望に添いたいとサポートさせて頂きました。今回、その想いが沢山の親御様にとどき、結果として評価を頂けた事は大変励みになっています」(東京都・40代 子育て経験あり)

 

キッズラインにおいて通常のシッティング以外のサポートについては、

シッターさんが独自でオプション料金の設定をしていることがほとんどです。

たとえば、シッティング中に外国語や歌のレッスンを希望であれば+1000円とか、

深夜の時間帯であれば1時間あたり+500円とかみたいな。

 

このシッターさんのケースだと、親御さんの相談相手になったり、お泊りでのシッティングをしたり、ということが多かったようです。

おそらくサービスに従事している時間はかなり長めで、さらに何かしらのオプション料金をいただいているかと思うので、それなりの時給設定にしている熟練シッターさんにそういった要素が重なっての到達でしょう。

75万ってのは、さくっと働いて到達した数字ではありません。

 

 

ちなみにこっちは同じくキッズラインのサイトにアップされている記事ですが、

「月30万円稼ぐには?キッズライン代表・経沢香保子×カリスマシッター対談イベント」
https://kidsline.me/magazine/article/248

 

これは「月に30万以上稼ぐ3人のカリスマシッターたちにインタビューしました」という趣旨のもので、そのときの対談のやりとりが要約されて掲載されています。

記事の中では実際に3人のシッターさんがどういった時給設定にしていて、1日に何件ぐらいの仕事をこなしているかが紹介されています。

 

以下、記事より抜粋です。

 

染谷:今は時給1700円で働いています。デビューした当初は1300円で、そこからシッティングの回数を重ねて少しずつ時給を上げていきました。

染谷:平日5日間の9~20時を基本的に稼働時間にしていますが、朝10時から夜7時まで依頼を頂いた時は、その日のスケジュールを閉めます。1日の総時間数が長くても9~10時間になるように調整しています。基本的に土日お休みとして、土日にご依頼があった場合はお受けすることもあります。その場合は平日にお休みを取るようにしています。

 

木村:僕はありがたいことに予約をたくさん頂いているので、新規のお客様は時給2500円、すでにお付き合いのあったご家庭は2000円、既存のお客様からのご紹介の方は初回に限り1800円でサポートしています。

木村 :僕は絶対にお休みしたい日だけお仕事をオフにして、それ以外の日は基本的に朝6時から働いて、深夜サポートがある日は終わるのが朝3時になります。1日の予約がコンスタントに3件ある状態だと、月30万円は確実にクリアできます。僕は今1日5~6件依頼をいただくんですが、保育園勤務時代に比べて収入は3~4倍近くに増えました。月30万円は夢の数字ではないですし、僕自身もっと上の収入も目指せると感じています

 

元記事も読んでいただければわかりますが、労働時間はけっこうなものです。

これだけバリバリ働くカリスマシッターさんたちで、月収30万超えぐらいなんですよ。

 

記事はちょうど1年前のものですが、現在でも収入事情はそこまで劇的に変わっていないと思います。

この方たちを物差しにすると、月収75万がどれだけ特別な数字なのかが一層わかるでしょう。

ホイホイ稼げるような甘い世界ではありません。

 

 

 

 

ここまで読んでいただいた方には、

「この記事は何? キッズラインをディスりたいの?」なんて印象を与えてしまっているかもしれません。

 

 

いや、自分はキッズラインというサービスに対してめっちゃ肯定派です。

いやホントに。

 

 

時代の流れにも沿っているし、システムも非常によく考えられていて、

シッター側にもシッターを依頼する側にも大きなメリットのあるサービスだと思います。

実際これからも自分はキッズラインのサービスを使っていくと思うし。

 

 

 

 

ただね、

 

 

 

 

今回の「月商100万に到達したシッターが現れました!」って記事を見て、

 

 

 

「ベビーシッターって100万稼げるらしいよ!ヒャッホー!」って言って登録する人に、我が子を預けたくないだけなんですよ。

 

 

 

そんな人に大切な家族の一員を預けたくない。

自分の留守宅に入ってほしくない。

 

ただそれだけです。

 

 

 

 

ベビーシッターって、すごい大変な仕事だと思ってます。

子供の面倒を見るというのは大変です。

しかもそれが他人の子供であればなおさら。

相当な責任を持って臨んでいただきたい仕事なんですよ。

 

「なんか稼げるっぽい」でやられちゃ困るんです。

 

そもそもキッズラインは、シッティングを依頼したい側には「時給1000円から依頼できるシッターサービス!」という趣旨のキャッチで宣伝を出しています。

シッティングを依頼する側からすればリーズナブルさが魅力のサービスなんです。

そこに「月100万稼げるぞ!」っていう「金!金!金!」なシッターがやってきてしまえば、当然ながら双方の思考に大きなズレが起き、トラブルになるのは目に見えているでしょう。

 

 

だから、これからキッズラインでシッターをしたいって思ってる人には、キッズラインで仕事をする上での報酬ラインというのを正しく認識しておいてほしいのです。

「これぐらいのことをして初めてこれぐらい稼げる」ってラインを。

 

前述した2つのキッズラインの記事からわかることや、自分が利用した経験から想像される「キッズラインで働くということ」についての印象をざっと書くと、

  • 月商100万は月収100万じゃない。月収にすれば75万ぐらい。
  • 月収75万は、泊りがけの長時間稼働などで達成したかなり特別な数字である
  • 朝から晩まで週5~6で働くほどのカリスマシッターで月収30万超えぐらい(2018年5月時点)
  • 実績を重ねてシッターとしての信用がつくまでは時給はそうそう高値に設定できない
  • キッズラインはシッター増員に動いているので、これまでより時給競争の激化が想定される
  • 英語が教えられる、音楽指導ができるなど、オプションにできる特技があれば稼ぎやすい
  • 親御さんとの事前事後の連絡は数が増えると結構大変そう
  • クレーマー気質の親、シッティング中の突然の発病など、避けづらいトラブルもありそう

 

って感じです。

 

生計を立てるぐらいに稼ぐことは十分に可能だけど、

責任も重いし、楽して儲かるような仕事じゃないことは確か。

 

 

自分はキッズラインの普及が進むことにも賛成ですし、

社会復帰を躊躇していた主婦たちに仕事のチャンスが増えるのも賛成です。

育児をするということ自体の社会的地位が上がることにも賛成です。

 

ただし、浅はかな動機でシッターになる人が増えるのだけは勘弁。

下のような事例が増えるのが目に見えていますので。

ベビーシッタートラブル。KIDSLINEのシッターに怒った話。
http://ikuji.oyasmilk.com/ninshin/kidsline-trouble/

 

 

ベビーシッターは誇らしい職業です。

キッズラインも良サービスだと思っています。

 

 

だけど一児の父として、

シッターというものに正しい認識を持って、シッターになるべき人だけがシッターになってほしい

そう願ってます。

 

以上ー。

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