漫画「ルックバック」がすごいからとりあえず読んで
自分はもうマンガ本ってすっかり買わなくなってしまったので、
マンガはもっぱら携帯アプリで読んでます。
ジャンプラとかマガポケとか。
その中で、ジャンプラで本日読切として発表された「ルックバック」。
作者は「ファイアパンチ」や「チェーンソーマン」で有名な藤本タツキ氏なんだけど、
もうね、読んでみたらとにかく素晴らしい内容だった。
月曜の朝イチからグイっと首襟捕まれてプールに投げ込まれた感じ(笑)
あらすじはざっくり言えば、
学年新聞で四コマ漫画を担当していた小学4年生の女の子・藤野。
彼女はクラスメイトからも漫画が上手いことで評判を得ていたが、
ひょんなことから引きこもりの少女・京本が書いた4コマ漫画も学級新聞に並んで掲載される。
京本の漫画は風景だけで意味不明な内容ではあったが、それは圧倒的な画力で描かれていた。
京本の画力の高さに嫉妬した藤野は、それからひたすら漫画に真剣に打ち込み続ける。
しかし2年間努力を続け、それでも京本に追いつけないと感じた藤野は漫画を諦めてしまう。
小学校卒業の日、藤野は担任より「卒業証書を京本へ届けてくれ」と頼まれ京本家を訪れることに。
そこで初めて出会った二人は・・・
って感じの導入。
もうこれ以降はあらすじ書きたくないかな。
本作の良さを失わせずに文章であれを表せる気がしないので(苦笑)
読切にも関わらず140ページというすごいボリュームなんだけど、
マンガなのにどこか映画的なんだよね、この作品。
もし俺が映画関係者だったら、今日にでも映画化の話を先生に打診するわ。
(もう業界で動いてる人いそうだけどね)
主軸のストーリーも、構図も、無音の表現も、伏線回収も、そこに込められているメッセージも、
とにかくハイクオリティでズシンと重く刺さるものがある。
(実際の事件のオマージュシーンもあるのでそういう意味でも刺さる部分はあるけど)
ルックバックってタイトルもとんでもなくピッタリで。
もうダブルミーニングどころじゃなく本編の隅々にまでかけられている感じ。
ときには「背中を見て」であったり、
ときには「振り返って」であったり、
ときには「後ろを見て」であったり、
ときには「過去を見て」であったり、
ときには「(Don’t)Look Back(In Anger)」であったり。
とにかく素晴らしい作品なので一度読んでみてくださいまし。
ああ、俺もそういや小学生の頃四コマ漫画書いていたなぁ、なんてことを思いだした。
学級掲示板みたいなのがあって、毎週自由な内容を書いた紙を張っていいルールがあって。
俺はそこに毎回ギャグテイストの四コマ漫画を描いて貼っていた。
自分で言うのもなんだけど、俺のマンガはそれなりに評判良かった。
ちょっとチヤホヤされて嬉しかった記憶もある。
いったいどんな内容を描いていたのかも忘れてしまったけど。
でも確か途中で漫画に飽きて「ウォーリーを探せ」と「ナンチャンを探せ」をパクった、
「なかにしくんを探せ」っていう一枚絵クイズに転向したんだよな(笑)
それはそれで面白かった記憶があるけど、
もし、あそこでひたすら漫画を描き続けていたら、
もし、京本のような強烈なきっかけになる存在があったならば、
漫画家になるまでは到達しなかったにしても、今とは違った自分がいたんだろうなぁ。
ifの世界を想像するのもおもしろいね。
おっと、話が逸れちゃった。
ジャンプ+の「ルックバック」、
スマホならアプリで、PCなら普通にブラウザで無料で読めるのでぜひ!
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