日本もロックダウンするべきだって意見を論破してみる
【分科会 個人の行動制限法整備を】https://t.co/eJMFLzYOqh
緊急事態宣言の対象地域拡大などを議論した17日の基本的対処方針分科会で、複数の専門家が、個人の行動制限に関する法的枠組みの整備を政府に求めた。尾身会長は「早急に検討してほしいという強い意見が出た」と説明。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) August 17, 2021
本日のニュース。
「個人の行動制限法整備を」ってことは、法によって私的な移動権限を奪えるようにするってことで。
つまり、分科会としてはいまの日本をロックダウンするほうへ進めたいようです。
まったく何を言ってるんだか・・・
もう分科会って、やっぱアカン人の集団なんだなぁと嘆いていたら、
Yahooニュースのみんなの意見コーナーを見て泡吹いた。
74万人中、8割にもなる58万人がロックダウンするべきって考えてるーーーッ!
アアア(´゚д゚`)
お願いだから嘘だと言ってくれよママン。。。
いや、ヤフコメの住人の意見が世論とイコールとは思ってないし、
複数アカウント使って自分の主張押し通そうとしてる人が一定数いるのはわかってるけどさ、
それにしてもな数と割合ですな。
こんなに多くの人がロックダウンを有効だと考えていることにショックを隠せません。
うーん、そうなのかぁ。。。
はい、自分はロックダウンは意味がないと思っている派です。
一言でロックダウンと言っても各国で全然内容が違うのでアレですが。
とりあえず、ここでは「罰則付きの外出制限&就労停止(登校停止)」としときましょうか。
自分は普段から、自分と違う考え方にもできるだけ理解を示そうとしてはいるのですが。
このロックダウンすべきかどうかって議題については、自分は断言レベルで「するべきでない」と、そう思ってます。
はい、「ロックダウンは新型コロナウイルス感染対策において意味がない」です。
やってみないと分からないじゃなくて、もう結果がわかってんですよね。
メリットよりデメリットの方が圧倒的に大きいって。
これについては、もう断言レベルで言い切っちゃっていいかなと、それぐらいに思っています。
まぁー、そもそも日本でロックダウンするなら法改正が絶対必要。
だから今回のニュースでも「個人の行動制限法整備を」なんて言ってるわけですが、そのハードルの高さを考えると、ぶっちゃけ今後日本がロックダウンを行う可能性は限りなくゼロに近いと思います。
なので、ここでロックダウンの是非を語ること自体が不毛っちゃ不毛ではあるんですが。
でも世間に「ロックダウンするべきだ!」って人が多い現状はちょっと気に喰わなくて。
俺もあんまり心が広くないので、言いたいことは言っておきたいのですよ(笑)
以下にロックダウンが意味がない理由をざーっと並べていきますね。
1.海外でロックダウンの成功例が壊滅的である
コロナ禍が始まってこの1年半、世界中でいろんな国がロックダウンという手段を取りました。
でも、その中でロックダウンで成功した例ってほとんどないんですよね。
大国アメリカに始まり、イギリスやフランスやドイツなど、厳しい措置を取ってきましたがどれも成果は出ず。
これらの国々はすでに開き直って規制緩和のほうに舵切りをしています。
フィリピンなんかは昨年3月から幾度となく厳しいロックダウンを繰り返していますよね。
軍が出動して街中を見張り、外出者が罰として過酷なスクワットを強いられたり、
最悪射殺されてしまった例があるほどの厳しいロックダウン。
そんなレベルのロックダウンを通算何百日と実施しているのに、感染状況はこんな有様です。
「ロックダウンが感染を抑えられる!」って主張するなら、
まずこのフィリピンについて納得のいく説明ができることがまず必須だと思います。
とりあえず現時点、ロックダウン賛成派の人でフィリピンの有様について言及してる人を自分は見かけたことがありません(笑)
また逆にね、大体ロックダウン賛成派の人は
「中国、オーストラリア、台湾、ニュージーランドというロックダウン成功例がある!」
って主張をされるんですが。
うーん、自分としては、いやいやそれも無理があるだろうと。
まず中国ね。
隠蔽体質のイメージもあるので発信されている情報の信頼性がアレな部分もありますが、
とりあえずロイターの報道だと中国は8月11日時点で感染拡大の真っ最中です。
中国、コロナ警戒態勢を維持 足元の感染拡大4週目
中国国家衛生健康委員会が11日発表した本土の新規感染者(10日報告分)は、国内で感染した人が83人で、直近1週間では583人と、前週から85.1%増加した。前週はその前の週から87.5%増加していた。当局者は、感染力の強いデルタ株が感染急拡大の背景にあるとしている。
新規感染者のうち54人は江蘇省揚州で確認され、同市は今月6日以降の国内感染者数が省都の南京を上回って最多となった。
(中略)
ただ、経済のまひを回避するため、主要都市の完全なロックダウン(都市封鎖)は踏みとどまっている。
武漢騒動があってから各所でロックダウンを繰り返したにも拘わらず、今は感染再拡大の真っ最中。
ロックダウンしたって経済活動を再開すればまた再拡大することがわかります。
しかも、今はもうロックダウンはしないように踏みとどまってるんです。
おかしくないですか?
もしロックダウンが効果的な手段であるならさっさと実施すればいいのに、しないんですよ、もう。
それはロックダウンがもたらす経済デメリットの大きさを理解しているからです。
これだけ感染が広がっていようが、ロックダウンなんて簡単に選択できないというワケです。
この中国の動きをみて、この国がロックダウンを成功させたいい例だ、ってそりゃあ無理があるでしょうよ。
次、オーストラリア。
シドニーは7月に始まったロックダウンでも感染者数が収まらず、
8月末までロックダウン期間を延長、いま数千人単位の反対デモがガンガン起こってます。
感染拡大は止めれてないわ、民衆はロックダウンに不満で過激なデモ起こすわって、
これもどうみてもロックダウン成功例じゃないでしょ。
この状況の何を見てロックダウン成功例だと主張するのか(苦笑)
オーストラリア各地でロックダウンに抗議デモ
新型コロナウイルス対策が強化されたオーストラリアの各地で24日、多くの市民が通りに出て規制強化に抗議した。主要都市シドニーでは数千人が集まり、メルボルンやブリスベンでも小規模の抗議集会があった。
(中略)
オーストラリアでは現在、人口の約半数にあたる約1300万人がロックダウン下にある。シドニーではすでにロックダウンが4週間続いているものの、感染者は増え続けている。NSW保健当局によると、24日には新規感染者が過去最多の163人確認されたと発表した。
シドニー、ロックダウンが4週間延長に
シドニーを州都とするオーストラリア東南部のニューサウスウェールズ(NSW)州政府は7月28日、新型コロナウイルスの感染者数が拡大していることを受けて、7月30日を期限としている自宅待機命令について、4週間の期間延長を発表した。28日の発表では、NSW州における市中感染は過去24時間で177人、2021年6月16日以降の合計では2,574人となった。
最近では首都キャンベラもたった一人の感染者でロックダウンしてますが、これも市民は荒れそうですね。
これもし日本だったら、感染者の家をWebで特定されて、電凸や投石の嵐になるんじゃないでしょうか。
「お前一人のせいで俺たちが苦しい思いするんだー!」って。
うー、想像したくない。。。
次、台湾。
えーとね、台湾そもそもロックダウンしてないので、ロックダウンの成功例じゃないです。
台湾がやっているのは鎖国に近い措置です。
その鎖国措置も航空機のパイロット経由でウイルスに突破され、一時感染爆発を起こしました。
政府がうまく立ち回って抑え込みましたが、それ以降も変わらずの鎖国体制。
現時点では厳しい空港検疫によってほぼデルタ株の侵入を許していませんが、このまま永遠に鎖国ってわけにもいきませんし、永遠に侵入を100%防ぎ続けられるかという点においても現実的とはいえないでしょう。
航空機パイロットから感染したときのようなイレギュラーが数年以内に高い確率で起こると思います。
次、ニュージーランド。
ここが唯一ロックダウンで抑え込んだと言っていいかもしれない事例。
基本的には台湾と同じく鎖国体制を取り、わずかな陽性者が出たときには速やかにロックダウンによって鎮圧しました。
ただし、これも台湾と同じで永遠に続けるわけにはいきません。
実際に経済不安や労働力不足が問題となって2022年から外国人の入国を緩和する方針を出しました。
ワクチン接種が終わっている人しか入国させないそうですが、ワクチンに重症化を防ぐ効果はあっても感染を防ぐ効果は期待できないのは昨今のニュースのとおり。
入国緩和後は確実にある程度の感染者発見が予想されるでしょう。
そのたびにロックダウンするの?
経済不安や労働力不足という問題があるならロックダウン何度も繰り返す体力あるの?
という話。
いまのところロックダウンで抑え込めてるのは事実、でも先行きが不安材料たっぷり状態なワケで。
これをロックダウン成功例とするのは気が早いように思います。
【追記】
今日タイムリーに久しぶりの市中感染がでちゃいましたね。
たった一人の陽性者出ただけで、ニュージーランド全土は3日間、オークランドは7日間のロックダウン。
・・・これ、今後も陽性者この一人で収まったらいいですね。
もし次々デルタ株持ちがどんどん出てきたら、マジで永遠に解除不可能に陥ります。
とまぁ、このように諸外国を見回してみますと、ロックダウンしても抑え込めなかった例、抑え込めたとしても一時的ですぐに再拡大を許してしまった例が圧倒的に多数。
唯一ロックダウンによって抑え込んで今も耐えしのげているニュージーランドも、この先に明らかな不安が見える状態です。
これらの事実を踏まえ、日本もロックダウンするべきだとどうして思えるんですかね?
日本のロックダウンだけ成功するって、そう信じてるんですかね?
自分には理解不可能です。
ねぇ、そのあたり詳しく教えてよ!分科会さん!
2.すでに日本はロックダウンが効果を発揮する状況でない
そもそもロックダウンという施行は、いつでもどこでも効果を発揮する便利なモノじゃないです。
ロックダウンが効果を発揮するための絶対条件、それは「そのエリア内の感染者数がごく少数であること」です。
でも今の日本って違いますよね?
毎日数千人単位で新規陽性者が出ていて、無自覚無症状なウイルス保持者もその数倍はいると想定されます。
街中ですれ違う人たちの中には常に数人は感染者がいるって状況なわけです。
こんな状況で人々を外出禁止にして家に閉じ込めたところで、家庭内感染がより爆発するだけ。
何も状況は改善されません。
その上、今流行しているのは従来より感染力が強いとされるラムダ株です。
日々の感染対策を万全に行っていたにも関わらず感染してしまったなんて話をたくさん耳にします。
ロックダウンして規制強化したところで、家庭内はもちろん、致し方ない外出の際にぽろっと感染する可能性はどうやったって消すことができません。
いまの日本の状況でロックダウンを行ったところで、何の成果も望めないのです。
そのあたりどう思ってますかね?
ねぇ、詳しく教えてよ!分科会さん!
3.もし奇跡的にロックダウンで感染が収まったとして・・・そのあとは?
仮に、ロックダウンによって日本が台湾やニュージーランドのようなゼロコロナに近い状態を実現したとします。
(現実的にありえないと思いますが、何か奇跡が起きたとして)
で、そのあとどうするんですか?
自国内のウイルスを撲滅できたところで、海外諸国にはウイルスがずーっとはびこり続けたままです。
台湾やニュージーランドのように鎖国します?
そして陽性者が一人でも見つかるたびにロックダウン?
日本がそんなの続けられないことは明白ですよね。

もう100回ぐらい書いた気がするんですが、ゼロコロナって現実問題として不可能です。
それができてるなら、通常の風邪も、インフルエンザも、風疹も、RSSも、蚊も、全部撲滅できてます。
ロックダウンがうまくいって抑え込みに成功しようが、その後何度だって再拡大するのは明白。
ちょっと考えたらわかるでしょーよ。
そのあたりどういう認識なんですか?
ねぇ、詳しく教えてよ!分科会さん!
4.ロックダウンで失うモノが多すぎる
ロックダウン推奨派の人は「補償もセットで」が口癖になってますが、国のお金が無限にジャブジャブあると思ってんでしょうか。
東日本大震災の後に導入された復興特別税ってのがありますが、これ2037年まで取られ続けるんですよ。
(そもそも今補償金クレクレ言ってる人達はこの税の存在すら知らない気がする)
給付金やら補償金に当てられるお金は税金なワケで、もちろんその財源は自分たち国民。
現時点ですでに怪しいですが、ロックダウンまでやればコロナ復興税の導入は不可避でしょう。
すでに雇用保険料の引き上げも検討が始まっていますし、
その他消費税、所得税、各種保険料なども今後どうなることやら。
あとこれも何度も何度も書いてますが、いまコロナ禍で少子化が加速してまして。
ロックダウンすれば今後も恋愛の機会も削られさらに顕著になるでしょう。
これコロナ禍前の人口推移予測グラフ。
コロナの影響が考慮されてないので、実際の数字はこれよりさらにガッツリ低くなる見込みです。
下手すると2050年の時点で9000万人ぐらいまで割り込む可能性も見えますね。
将来日本の人口はこのように激減し、その大半が高齢者っていう闇の時代が待ってます。
経済成長力なんてあるはずもなく完全に後進国の仲間入り。
これ悲観的な予測とかじゃなくて、確実に、もう決定事項として未来に存在してるんですよ。
ねぇ、これら踏まえても、未来に莫大な負債を残すようなロックダウン、本当にやります?
ロックダウンが感染拡大に対して効果があるか疑問であることは先に書いたとおりですが、
ロックダウンで未来に悪影響があるかどうかは明確にわかりきってますよ。
ワクチン普及のかいかってか、この一ヶ月で亡くなった人は400人程度、1日あたり10数人程度です。
出現当初は致死率5%とされていましたが、直近では0.1%程度にまで下がりました。
この程度の病気を抑えるために今ロックダウンって選択肢、本当に正しいと思います?
ねぇ、そのあたり詳しく教えてよ!分科会さん!
以上、こんなところかなー。
いま日本でロックダウンするのがいかにおかしな選択肢か、という話でございました。
諸々反論が来そうな予感はプンプンしますが(笑)
とりあえずその場合はフィリピンのロックダウンの効果から説明を頂きたいところ。
参考になるツィートいくつか貼っておきますね。
フィリピン、1年以上ロックダウンしてるのに全然コロナ死者減らないうえに、ロックダウン施策自体で射殺されちゃう始末。。。
これを日本国民の8割が待望してるとか本気??どうなりたいわけ🤷 https://t.co/UDyaQWxlSG— カズミツ (@kazumitweet) August 16, 2021
そう。だから終わりを知れないフィリピンのロックダウンはキツい。
行政命令も基本2週間毎だからこれが永遠っぽさを助長。
2週おきに延長→変更→また延長等を繰り返し既に5, 600日が経過!笑
一年半我慢して終わる気配なし?あと一年?え、いつまで?という思いを2週単位で味わう地獄の真っ只中笑 https://t.co/4xmtMzt8Ms
— SIRCORE / Hidenori Watanabe (@ug47sircore) August 16, 2021
ロックダウンを1年半経験してわかったことは、ロックダウンが意味あるのは初期だけで、長ければ長いほど我慢できず外出る人が出てきて結局意味なくなるから集団免疫かワクチンしかないよね、ラムダ怖いから早く打ちたい。フィリピンはシノバしかないから日本で打つけど・・・
— えれぽこinフィリピン🇵🇭 (@chacha_po_po) August 14, 2021
ロックダウンに効果があるって言う人は、フィリピンの例はどう説明するんやろな。思いっきり無視してるけど。
コロナ規制違反で殺されるほど厳しい規制をしても効果がないんやから、宣言やまん防に効果がある訳ないっつーのに、いつまで続けるつもり? https://t.co/MqENyMYx0r— グリチル (@qvWIt1CBMwowBmZ) August 16, 2021
オーストラリアでもフィリピンでもロックダウンの効果はまったく出てないし、
米国でもロックダウンした州としなかった州では感染者数の違いは生まれなかった。ウィズコロナで普通の生活をする、これしか道はない。
その為に医療体制を強化するのだ。これに気づいた国だけが勝ち組になるのだろう。 https://t.co/Qtf8irFyOE
— nanasa (@77nanasa3) August 17, 2021
分科会の中でロックダウンを推してる方々、もう少し考えてほしいもんです。
また全国の知事会の方々の間でもロックダウン賛成派が多いみたいですな。
みんな、次の選挙ではちゃんと正常な判断ができる知事を選んでいきましょーね。
したらな!
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