【日常】 築地市場の落とし物

最近の俺の「癒し」がある。

 

 

大学時代の後輩の女の子が東京に住んでいるのだが、

彼女が不定期でSNSに投稿している「築地市場の落とし物」シリーズ。

これが、俺のここ最近の癒しなのである。

 

 

築地市場に設置されている拾得物掲示板の写真を撮ってアップしてくれているのだが、

これがなんだか、なごむ。

言葉でうまく説明できないけど、なごむのだ。

 

 

 

 

 

 

 

たとえば、

 

 

 

 

 

 

『スッポンが落し物に!

 それは逃げ出したんじゃ・・・』

 

 

さすが日本が誇る築地市場。

落し物のレベルも非常に高い水準で整っている。

 

我々はスッポンを「落し物」という視点で見たことがあるだろうか。

落とすことあるんだね、スッポン。

 

地味に鰯も気になるところ。

1匹程度間違って落としたのか、1箱丸ごと置き忘れてしまったのか。

「財布を忘れて愉快なサザエさん」なんて歌詞があるが、鰯を忘れる人は愉快とは表現し難い。

 

 

 

 

 

 

 

 

『築地市場の落とし物。

 スッポン鍋の材料かな?

 スッポンは落ちたの?逃げたの?』

 

 

 

なんてこった、またスッポンだ。

しかも10月17日に2回も落とされているのである。

持ち主は絶対に同じ人だろう。

どんだけうっかりさんなのだ。

 

この月は全体的に野菜の落し物が多い様子。

あと「現金、スッポン、スッポン、現金」と並んでいるが、なんとなくこの言葉の響きに卑猥な印象を感じるのは俺だけだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

『築地市場の落し物。

 凄いものが落ちている。

 【裸】』

 

 

もはや落し物がどうという話ではない、もはや事件だ。

落ちていたのは男性だったのか、女性だったのか。

さすがに1月の寒空に裸は厳しいだろう。

しかし5日前にホットカーペットの落し物があったことはラッキーとしか言いようがない。

これで暖をとりなさいという、神の優しい心遣い。

 

あと「小」ってなんだ。

いったい何が小さいのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

『今日の築地市場の落し物。

 さごしフィーレの伸ばしの長さに個性を感じる。』

 

 

おそらく相当に長いフィーレだったのであろう。

「このさごしフィーレ、めっちゃ長いやん!」

そんな記入者の感情が手に取るように伝わってくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

『プレミアムなポテト食べたい。』

 

 

うむ、ごもっともだ。

俺も食べてみたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

『今日もいろんな物が落ちてる。

 オランダチコリとちゃんと書くのが築地市場流』

 

 

今月の記入者は非常に丁寧な人だったようで。

チコリの生産地はもちろん、蒲焼だって、「うなぎ」の「肝の」としっかり記載してくれている。

どうでもいいけど、俺もしかしてチコリ食べたことないかも。

葉っぱを器代わりにするんだよね。

オシャレー。

 

 

 

 

 

 

 

『今日の落とし物

 またスッポンが・・・

 ピアスも隣に「大根のつけもの」と並ぶとは思わなかっただろうな』

 

 

出た、またスッポンである。

ここまでくると、毎回毎回同じ人が落としているのではないかという疑念が生まれてくる。

もしくは毎回同じスッポンに脱走されているのかもしれない。

まるで昭和の脱獄王・白鳥だ。

 

大根のつけものと並ぶピアスも確かに滑稽なものである。

「ピアス、大根の漬物、スッポン、丸干しいか、これらの共通点はなんでしょう?」なんてクイズを出されても、3万回ぐらい回答権があっても正解できる気がしない。

 

 

 

 

 

 

いやー、なごむ。

この築地市場の落し物シリーズが俺は大のお気に入りだ。

築地の人たちには悪いが、これからも面白い落し物を続けていってほしい。

でもスッポンの管理はもうちょっと頑張ってほしいかもしれない。

 

温かく見守っていきたい。

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