東京都018サポートの申請は、悪いこと言わんから絶対PCでやれ
東京都内に在住で18歳以下の子供を持つ家庭には、ぼちぼちコレの案内が郵送で届いているはず。
『東京都の子供・子育て支援 018サポート』ってやつです。
これ何かっていうと、ちょっと前に小池都知事が発信してたやつで、
「18歳までの子供に対して所得制限なしに、一律5000円/月を給付しますよ」って内容でございます。
最近ついに、ようやく、やっと、政治家さん達が少子高齢化対策に取り組みだした(正確には少子高齢化対策に取り組む姿勢を見せたほうが票が取れると判断しだした)のは嬉しい限り。
ウチも4歳児がいるので毎月5000円の給付っていうのは本当にありがたい。
ただね、いまこの018サポートの申請がまぁまぁ話題に上がっています。
話題に上がってるってのはもちろん悪い意味で。
単刀直入に言うと『UIがブチ切れるほどにクソ』で炎上してます。
UI(ユーザーインターフェイス)、つまり申請画面の仕様のことなんですが、
これがホントね、これ以上に下があるかってぐらいに下の下。
実は先ほど自分も申請済ませたのですが、いろいろ右往左往して結局30分以上かかりました。
もー、意味不明な挙動が多くてイライライライラ・・・。
ちょろっと自分が思ったところに触れていきます。
まずパソコンで申請しようとしたら・・・
自分はこういった申請系の作業はスマホよりもPCでやる派なので、いつも通りPCで開始することにしました。
専用Webページに飛んで、まずはアカウント作って、それのSMS認証を済ませる。
そこまでは良かった。
次に本人確認。
案内通知に本人確認にはマイナンバーカードでやると便利です!みたいな記述があったので、それに従ってマイナンバーカードを出して用意していたんだけれども、ここで青天の霹靂。
なんとマイナンバーカードで本人確認をするために、お手元のスマホに専用アプリをダウンロードしてくださいとのこと。
あ・・・ありのまま 今起こった事を話すぜ!
「PCかスマホで申請してね!って言われたのでPCで申請しようとしたら、スマホが必要だと言われた」
な、何を言ってるのかわからねーと思うがおれも何をされたのかわからなかった…
頭がどうにかなりそうだった…
なんで、だーーーーーー!?
じゃあ最初からスマホでやったらいいじゃん、っていうかスマホでやるわい!
それならスマホで申請するかと最初からやり直したのだが
PCで申請してスマホも使うって意味不明過ぎる。
なので、PCでの申請はあきらめて、スマホを使うことにした。
さぁ、マイナンバーカードで本人確認するために専用アプリ『TRUSTDOCK(トラストドック)』とやらを入れるかぁ、と思ってGooglePlayに行くと、
星1.7・・・。 (˙꒳˙)
恐る恐るレビューを開いてみると、
第一声で、ゴミ呼ばわりされとる。
直近のレビューを見る限り、このアプリまったく使い物にならない様子。
さすがにこれを見てアプリをインストールしようとは思えなかったので、そもそものマイナンバーカードでの本人確認をあきらめることにした。
面倒だけど、運転免許証の表裏でやるか・・・。
申請者の個人情報入力画面でブチ切れる
運転免許証の表裏の写真を本人確認書類としてデータ添付し、ようやく次のステップへ。
さぁ、次は申請者(親)の個人情報入力だ。
こんなんはいろんなサービスで当たり前に入力してるし、つまづくことはないだろうと思っていたら、とんでもないワナが潜んでいた。
これ、生年月日を入力しているところね。
なんとこれが数字の直接入力ができず、カレンダーの日付を選択することでしか入力ができないのだ。
カレンダーの左矢印をタップして、カレンダーを1枚ずつめくっていかなければいけない。
初期値が2023年9月なので、1980年生まれの俺は23年×12ヶ月ぶん、つまり500回以上タップする必要がある。
ちなみにそれ以外に入力方法はない。
繰り返すが、数字の直接入力は一切できない作りになっているのである。
ねー、これ本当にテストとかした?
誰も一回も試さないままリリースしてないとこんなことにならなくない?
なんとなく10回ぐらいタップしてみたが、これは無理だ。
生まれて初めてだよ、生年月日入れるために何十分もかかりそうなシステムって。
俺は途中で断念して再度PCでの申請に戻ることにした。
ちなみにここで頑張ってカレンダーを死ぬほどめくって生年月日を入力しないほうがいい。
無理してスマホで申請を進めているとこの先にさらに別のトラップが待ち受けている。
※追記
画面左上の2023年という小さい文字を長押しすると年号ごとのドロップダウンリストが開くそうです。気付く人どんだけいるんだソレ。。。
PCでの申請に戻り、次は対象者(子)の情報入力までいったが・・・
PCで申請するほうに再度転換し、ようやくさっきと同じ生年月日入力のところまで戻ってきた。
ああ、よかった、生年月日が数字の直接入力で打てる。
こんな当たり前のことにこんなにも喜びを感じることになるとは夢にも思わなかった。
で、次のトラップがこれ。
東京都子育て支援018サポート申請。
不平を言うつもりはありませんが、これから申請の方へこれだけは伝えたい。①まず申請前に対象者区分を調べる
②その上でプルダウンメニューからその区分を選ぶ無限ループにハマるかと思いました😰 pic.twitter.com/7n2OiVUPSm
— エイコ@2年目ブロガー🌐✈️ (@eieiei_FIVE) September 13, 2023
突如現れる『対象者区分』という謎項目。
初見だといったい何を入れればいいのか全く見当がつかない。
「対象区分はこちらで確認してください」というのをクリックすると、
こういった画面が新しく開き、該当項目にチェックを入れながら進んでいくと、最終的に「今回のあなたのケースは対象区分は A27-1 です」みたいな感じで教えてくれる。
まず択一選択のくせにチェックボックスって時点で頭おかしいんですけどね。
こういう場合はラジオボタンでしょうが。
あと、特殊な事例に当てはまらない人は全部一番上を選択すればいかと思いきや、突然一番下を選択させられたり、質問の配置がすげー気持ち悪い。
でね、キッツイ罠がもうひとつ。
この画面はPCでやってれば別ウィンドウが新規で開いてるのが一目でわかるんだけど、もしスマホでやっていた場合は別ウインドウが開いたのか、画面が遷移したのかわかりづらいじゃない?
なので対象区分が確認できた後に同じ画面にある『申請する』みたいなところをタップしちゃうと、普通に申請の一番最初の画面にいっちゃいます。
ここで「あ、これ別ウィンドウか」って気づければいいけど、リテラシー低い人の場合は「え!?また最初から入力!?」みたいに思っちゃうはず。
これ結構また最初から入力しちゃう人多いんじゃないか?
必要書類に保険証を選ぶと、画像編集を強いられる
自分と子の関係を証明する書類写真の添付が必要で、これには保険証や医療証が必要。
せっかく息子のマイナンバーカード用意して申請に臨んだのに、マイナンバーカードじゃダメらしい。
マイナンバーカードに紐づいたデータで俺と我が子の関係ぐらい証明できそうなもんなんだけど・・・。
で、ありきたりに保険証を証明書類として選択してみたら、すげー面倒くさかった。
記号、番号とか、保険者番号とか、自分で画像にマスキング加工をしなきゃいかんらしい。
ハァーーーーーッ!?(*´Д`*)
今までいろんな時にいろんな場所で保険証のコピー提出してきたけど、マスキング加工を強いられたのは初めて。
今さら都という公的機関を相手に保険証の番号や保険者番号隠して、なんか意味あるの?
どういうこと?
都に提出してるのにマスキングで隠さないと悪用されたり流出したりする恐れがあるってことなの?
意味不明過ぎる。。。
入力項目のルールも謎だらけで気持ち悪い
ほかの入力項目もツッコミどころが多く。
「氏名の間に全角スペースを入れてください」
「郵便番号はハイフン使ってください」
「口座名義人は半角カタカナで打ってください。氏名の間に半角スペースを入れてください。ショウヘイの場合はシヨウヘイと打ってください」
そんなん内側で制御かければ、入力者に細かな指示なんかしなくて済むでしょうよ。
中学生が初めてEXCELで作ってみた入力フォームか!
ちなみに自分はiPhone使ってないからあんまりピンと来ないんだけど、全角スペースの出し方がややこしく、知らない人も多いみたいね(キーボードを日本語かな入力モードにしなきゃ出てこない)。
ああ、最後までダメだこりゃ。。。
まとめ
はい、以上ー。
クソみたいなUIで朝からイライラしまくった話でございました。
オンライン申請だから気軽にパッとできんのかと思ったら、蓋を開けたら30分以上かかってたわ。。。
マジでこのUI作った人はそれなりに責任取ったほうがいい。
あまりのクソ仕様に申請を諦める人も現れると思うわ。
むしろ申請を諦めさせるのが狙いじゃねーかと勘繰ってしまうぐらい。
とりあえずこれから申請やるって人は、
・PCがあるなら絶対PCで申請したほうがいい。生年月日入力で地獄を見るし、スマホだと半角カタカナや全角スペースが非常に入力しづらい
・事前にこのページ下部の「必要書類・申請方法を確認」ボタンから、対象者区分を調べてメモっておく(大体の人はA27-1のはず)
・マイナンバーカードを確認書類にするのはやめておいたほうがいい。スマホに専用アプリを入れなきゃいかんうえに、全然うまく読み込めないとアプリの評判は最悪レベル。
・親子関係の証明書類に健康保険証を選ぶとマスキング作業が面倒なので、医療証などにしたほうがいい
って感じかな。
最初からこれらを知った上で臨めば、無駄な時間を費やすことはなくなるはず。
書類全部そろえた上で臨めば10分ぐらいで終われそう。
これ、ウチは子供一人だけだけど、子の人数がいればいるほど増えるってのは地獄だな。。。
っていうか、今回の申請が今年度給付分ってことは、この申請もしかして来年も再来年もやらせる感じなんかな?
ちゃんと今回入力したデータを元にして来年は自動的に給付してほしいんだけど。
そもそも、
・自治体が戸籍情報持ってんだから、それを参照元にすれば給付対象かどうかわかるでしょ
・自分も子もマイナンバーカードに公金受取口座&保険証の紐づけ終わってるのに、再度わざわざこうして提出しなきゃいけないのはどういうこと
・マイナポータルのアプリがあるのにわざわざ新しい民間アプリでマイナンバーカード読み込むのなぜ
・保険証のマスキングの意味
とかはもう謎が深まるばかり。
何度も何度も提出してんだから、いい加減ちゃんと紐づけてしっかり管理しておくんなまし。
頼んますよ、東京都さん!
あー、疲れた疲れた。
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