立ち食い蕎麦 一八
演劇人が送る浅草グルメ紹介シリーズ!
真夏日だったり、台風だったりでロクに飲食店を回れなかったこと、
さらに我が子も体調ビミョーな時期が続いてブログ書くヒマさえもビミョーってことで、久しぶりのグルメ記事。
さぁ、今回はマニアック路線のお店。
決してガイドブックとかに載らないお店を紹介するのってなんだかテンション上がるのさ!
今回は立ち食い蕎麦 一八だよ!
お店の位置は浅草演芸場の交差点から東側に入るめっちゃ細い路地。
イシイの甘栗の真裏あたりですな。
余談ですが、このあたりはよく月曜から夜更かしのロケ隊が浅草の面白い人を探してたむろってるので、テレビ出たい人はこのへんで張ってるといいです(笑)
店名の一八は「いっぱち」と読むようで。
サイトによっては「いちはち」って紹介してるところもあるけど「いっぱち」が正解っぽい。
命名の由来が「いちかばちかそば屋でもやってみよう!」という意気込みから来てるそうで。
そういう粋なネーミングセンスって素敵だよね。
また、浅草にはつくし、翁そば、捕鯨船といったビートたけしが馴染みだったお店が多いけども、実はこの一八にもよく通っていたそうで。
昔本人がテレビ番組で、東洋館からさっと走ってここで天ぷらそば一杯食べにいってたなんてエピソードを話してたそうです。
ビートたけしが若いころ食べてた蕎麦ってだけで、ちょっとプレミア感じちゃいますな。
お店はオールスタンディングスタイル。
いや、まぁ立ち食いソバなんで当たり前なんだけども。
カウンターは詰めて4人、外のテーブルは3人ぐらいいけるかな?
メニューはだいたい400~500円。
立ち食い蕎麦として激安ってレベルではないかもですが、浅草ど真ん中の立地で天ぷらそば450円なら十分評価していいんじゃあないでしょうか。
この物価高の世の中、浅草中心部でワンコインランチなんか絶滅寸前だしね。
今回は天ぷらそばを注文。
注文受けてから茹でるスタイルだけど、女将さんの手際がいいのですぐに出てきます。
つゆも麺もかなりアツアツです。
クソ暑い日だったから冷やしにしときゃ良かったと思いつつも、暑い日に熱いモノを食してこそ漢だと死んだじいちゃんが言っていたような言っていないような気がしたので、とにかく一気にすすりあげる。
熱ッ!!
そして暑いッ!!
少し柔らかめにゆであがった麺がたっぷりと熱を口の中に運んでくる。
止まらなく出てくる汗に、食べているのにダイエットしてるんじゃないかという感覚に。
俺はたぶん一生ライザップとか行かなくていい人なんだと思う。
おつゆは出汁にちょいと醤油の主張が強めで辛口寄り。
サクサクのかき揚げがそれを吸い上げて、なんとも言えない味わいに。
おつゆ吸った天ぷらを噛み締めたときのジュワっと感ってホントいいよねぇ。
昭和の時代から変わらないなんだか懐かしのほっこり味。
令和の人口的なレトロが多くなった浅草の街並みの中では、すんごいありがたみがあるね。
ゴチソウサマー。
帰る際には肝っ玉お母さん系の女将さんが「忘れもんないかい?だいじょうぶー?」なんて声をかけてくれた。
作り物でない、心からの浅草風情を感じられる貴重な路地裏のお蕎麦屋さん。
ぜひぜひ一度ご体験あれー。
したらな!
立ち食い蕎麦 一八
東京都台東区浅草2-5-5
営業時間 11:00~17:00(水木定休)
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