安倍総理、下からねぎらうか?横から罵るか?
安倍総理の電撃辞任会見。
「病気で辞めるなんて無責任だ!逃げんな!」って派と、
「病気で辞める人に罵詈雑言吐くなんてお前ら人間か!」って派が、
なんかバチバチやってますな。
うーん、いつから人は0か100でしか物事を見れなくなってしまったんだろう?
自分もはっきり言って安倍政権は大嫌い。
言ってることは二転三転するし、答弁ははぐらかすだけの支離滅裂なものが多かったし、
モリカケや桜を始めとして相当数の疑惑はあったし、
その疑惑に向き合う姿勢も「黒をなんとかしてグレーで終わらせよう」にしか見えなかったし。
何なんだろうこの人って、ずーーーーと思ってた。
でも、持病で辞任すること自体に対して罵詈雑言を吐いていいかは、また違う軸の話。
病気理由で何かから退くことは非難されるべきことじゃない。
総理といえども「働く人」。健康を理由とした辞職は当然の権利。回復をお祈り致します。
が、「大事な時に体を壊す癖がある危機管理能力のない人物」を総理総裁に担ぎ続けてきた自民党の「選任責任」は厳しく問われるべきです。その責任を問い政治空白を生じさせないためにも早期の国会開会を求めます— 石垣のりこ (@norinotes) August 28, 2020
言わずもがなだけど「大事な時に体を壊す癖がある危機管理能力のない人物」とか、もうね。
その理屈だと、白血病で戦線離脱した池江璃花子選手も「大事な時に体を壊す癖がある危機管理能力のない人物」か?
また俺は両親とも病気で体を壊し仕事を辞めてそのまま亡くなっているけど、二人の人生で大事じゃない時なんてなかったし、危機管理能力が足りていなかったとも全く思わない。
病気なんてさ、自分の意志でどうにもならないことのほうが遥かに多いのよ。
安倍総理の場合は潰瘍性大腸炎だった。
症状がどれぐらい深刻で苦しいものかは周りには正確にはわからない。
もしかしたら大袈裟に症状を重く語っている可能性もあるかもしれないし、
批判から逃れるための口実にできるという計算もあるのかもしれない。
そこには正にも負にも、いろんな可能性が考えられちゃう。
でもだからこそ、誰にも正解なんてわからないわけで。
ねぎらうべきか、罵るべきか、どちらが100%正しいなんて判断は誰にもしようがないはずなんだよね。
それなのにどちらかに0か100かで決めつけて、反対意見の人間を罵り出すから永遠に終わらない。
顔も知らない人同士でそんなんやり合って、なんか生まれんの?
今回の件はすげぇ大雑把にざっくり言ってしまえば、
「ねぎらう部分もある、でも許せない部分も残ってるからそこはちゃんとしましょう」で、誰もが着地できる話だと思うんだわ。
それをどっちかに寄せちゃうから、意味のない場所で不毛な争いが起きちゃうワケで。
なんか、自分が一度正義だと決めたことに対して極端になってる人が増えた気がする。
さらに意見の相違がある人を必要以上に敵視する空気が大きくなった気がする。
情報に扇動されやすいSNS時代の弊害かもしれないね。
こんな言い方もアレだけど、
扇動される側って、多分いつの時代も搾取される側だと思うし、同時にお世辞にもカッコイイ側とは言えないと思う。
(かといって扇動する側がいいわけでもないけどね)
どんなときもフラットな視点であれ。
偏っていいことなんてひとつもないよ!
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