コロナでハンドドライヤー使用禁止って無意味じゃない？
新型コロナウイルスのニュースが激減しましたね。
7～8月に感染者数が増えていたときにはあれだけ「本日の新規感染者数は・・・！」と騒いでいたのにね。
たしかに発表される感染者数は2分の1とか3分の1とかになりましたが、
メディアの熱はそれどころでなくもはや10分の1以下と言ってもいいぐらい。
テレビだけ見てると「あれ？そういやコロナってもう収束したんだっけ？」って感じちゃうレベルです。
世間がコロナに慣れ始めて、コロナのニュースが数字を取れなくなったらこんなもんですね。
結局は、日本のコロナ禍の大部分はメディアが作り上げたものと言っていいと思います。
揃ったデータを見れば、やはり次々に人の命を奪っていくような大量虐殺ウイルスとは程遠く。
既存の風邪やインフルエンザと比べて、リスクにそれほど大きな差があるわけではない。
もちろん実際に死者数は1000人を越えているのでそれは決して軽い話ではないですが、
「厄介な流行病がひとつ増えた。でも予防方法は他と同じだから今まで以上にそれを気を付けよう。」
そういう対応でいいんじゃないでしょうかね。
新型コロナウイルス感染対策としてハンドドライヤーが利用停止となっている現状に疑問
さてさて、世間でもだいぶコロナウイルスによる制限を緩和してる動きがありますが、
そんな中ですごい気になってるヤツがひとつ。
ハンドドライヤーの利用停止です。
トイレにあって風をブオーッと出して手を乾かしてくれるアレですね。
商品によってはエアータオルって呼ばれていることも。
はい、みなさんすでに知ってのとおりだと思いますが、
このハンドドライヤーさん、いまほとんど仕事させてもらえていません。
ハンドドライヤーの風がコロナウイルスをまき散らして感染拡大につながるとされているからです。
いまどきの公共のトイレであればほぼ設置されているであろうハンドドライヤーですが、
現在電源が入っているものなんてほとんどないんじゃないでしょうか。
「新型コロナウイルス感染拡大予防のため利用を停止します」なんて張り紙がされてます。
とりあえず、自分の行動範囲で見かけるハンドドライヤーは全てそうなってますね。
ハンドドライヤーの風で感染拡大・・・・ホントかァ？( ﾟдﾟ)
結論から言えば、このハンドドライヤーでコロナウイルス感染拡大ってのは眉唾だと思っています。
感染拡大するっていう科学的なエビデンスはないし、
頭で考えても何が感染拡大の要素になるのか全然ピンと来ないんですよね。
ハンドドライヤーの製造会社的には「感染拡大について何とも言えない」だそうです。
感染拡大するかどうかはわからないが、感染拡大理由にならないとも断言できないと。
まぁ、無責任なこと言えないしね。
「感染拡大しませんので大丈夫！」なんて自分から言ったら炎上しそうだし。
１．洗った手をハンドドライヤーにかけてウイルスが舞うのか？
ウイルスまみれの手をハンドドライヤーに入れれば、そりゃウイルスは拡散します。
でも、ハンドドライヤーって洗い終わった清潔な手を突っ込む前提のものでしょ？
ウイルスがいなくなった手に風を当ててもウイルスが舞うはずないじゃん！
っていうのがまず思う理由のひとつ。
これを言うと、
「ちゃっと濡らす程度しか手を洗わないやつがいて、そいつがハンドドライヤー使えばウイルスが舞うぞ！」
って回答が返ってくるんですが、
そもそも「ちゃっと濡らす程度しか手を洗わない」程度の意識低い系の人って、わざわざハンドドライヤー使いますかね？
ハンドドライヤーなんて面倒がって、裾やズボンで拭いてると思うんだけどなぁ。
そういう人ら、裾やズボンにずーっとウイルス張りつけたまま街をウロウロするわけで。
ハンドドライヤーの風で舞うウイルスは気にするのに、裾やズボンについたままのウイルスは無視でいいんですかね？
久し振りに出社したらハンドドライヤー休止中なのにハンカチ持たないマンによってドアノブがびしょびしょにされる洗礼を浴びた
— ピクト (@vampire777) August 25, 2020
ちなみに濡れたままの手でダイレクトにドアノブ触る人もいる模様。
こういう人が手洗い雑だったらドアノブにウイルスがってことになりますけど、
そのあたりも無視しちゃうってことでいいですか？
２．ハンカチにウイルス残る可能性はどうでもいいの？
「ちゃっと濡らす程度しか手を洗わないやつがいて、そいつがハンドドライヤー使えばウイルスが舞うぞ！」って話ですが、この話って大前提が「手を洗ったけど手にまだウイルスが残っている」ってことですよね？
じゃあ仮にこの手をハンカチで拭いた場合、ハンカチにウイルス残りますね。
このハンカチ、ポケットの中に温めて一日中使用しますよね？
ウイルスが残ったままで。
手を洗ったあともこのハンカチを触り、
汗を拭うときもこのハンカチを触り、
口を拭うときもこのハンカチを触り、
そのハンカチを触った手で街中のあらゆる物を触る。
ハンドドライヤーの風でウイルスがトイレの中を舞うかもしれないことは気にするのに、
ウイルスがハンカチを介して街中のいろんな物に接触機会を持つことは気にしないんですかね？
３．ハンドドライヤーの中でウイルス増殖するぞ→増えねぇよ
昔からハンドドライヤーが不衛生説ってのはちょこちょこあって。
ハンドドライヤーが水分が溜まるような構造だった場合、そこに溜まった水分で細菌が繁殖してしまい、それがハンドドライヤーの風でまき散らされるって理屈だそうです。
新型コロナウイルスも増殖してまき散らされるぞ！って。
はい、ウイルスは自力で増殖できません。
細菌は条件さえ合えばどこでも増えることができますし、
細菌の中に水分があれば増えやすい種が多いってのは間違いないと思います。
そういった場合には、もしかしたら細菌が増えちゃうせいで不衛生ってのは一理あるのかもしれません。
でも、ウイルスに関してはまったく別のお話。
ウイルスは細菌と違って、宿主に感染して初めて増えることができるんですよね。
そのへんの金属やプラスチックの壁にくっついたウイルスが自力で増えることはありません。
なので、仮にハンドドライヤーの中に溜まった水分にウイルスが混じったところで、その中でウイルスが増殖してウワーーーッなんてことにはなりません。
４．そのへんに付着していたウイルスが風で舞うかもしれないじゃないか！→もう歩くな
ハンドドライヤーで風が起きたとき、
「仮に周辺の壁や床や洗面台にウイルスがついていたら、それらが風で舞うじゃないか！」とか言う人もいるみたい。
えーとね、だったらもう歩くな（笑）
人という物体がスタスタ歩くだけで周囲の気流は大きく変化します。
広い空間ならそれほど感じないかもですが、トイレのように空間が狭ければ狭いほどそれは顕著。
すでに壁や床や洗面台にウイルスが付着していると仮定して、ハンドドライヤーの影響でそれが空気中に舞い上がることをリスクだとして気にするのであれば、歩くことでも同じことが起きてしまうので、もう歩くこともやめたほうがいいよってことになります。
普通に生活すればどうやったって一定数の細菌やウイルスは舞い上がるわけですけど、
ハンドドライヤーでウイルス舞うのは気にするくせに、そういうのは無視でいいんですかね？
ほら、ハンドドライヤー、利用再開したらいいんでないか？
ハンドドライヤーの影響で新型コロナが感染拡大するかもしれないって可能性は、そりゃあゼロだと断言できるものではありません。
でも、逆にハンドドライヤーを使わないようにしたところで、感染拡大リスクが何か減らせているわけでもないんですよね。
はっきり言って、ただの気分の問題にしかなっていません。
いちおう国立感染症センターで2009年に出した新型インフルエンザ対策の職員向け行動計画の中に「温風ジェット乾燥機は使用禁止」っていうのがあったようです。
ですが、今年3月の中国新聞の記事によると、
【こちら編集局です】ハンドドライヤー衛生的か 新型コロナ拡大、使用中止の動き広がる
参考にしたのは国立感染症研究所（東京）が２００９年、職員向けに作った新型インフルエンザ発生時の行動計画だった。イズミ以外にもこの計画に沿って対応した施設管理者は多く、使用中止が拡大した根拠の一つと言えそうだ。
行動計画はネットで公開されており、確かに「温風ジェット乾燥機は使用禁止」との記述がある。同研究所に理由を聞くと「同様の問い合わせが相次いでいるが、当時を知る者がおらず明確な根拠は分からない。計画は所内向けで、新型コロナウイルスを念頭に置いたものでないことは理解してほしい」という。
引用：中国新聞
だってさ。
「当時の担当が掲載したけど、そのときのこと知ってる人もういないからよくわかんないや」って。
なんか全く科学的エビデンスに基づいたものじゃなさそうなんですけど。
新たに検証する気もなさそう。オイオイ。
エビデンスのある感染拡大対策として成立していないんだったら、
早く利用再開すればいいなぁって思ってんですけどね。
雰囲気のせいで営業できなくなってるハンドドライヤー会社がちょっと気の毒だわ。
あー、早く世間のコロナ騒動が収束しますように。
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