【日常】西浦先生がGoToで感染広がったーとか言い出した件について全否定

西浦先生がGoToで感染広がったーとか言い出した件について全否定

GoToトラベルで感染が拡大したわけではない

 

昨日こんなニュースが出ました。

 

 

 

「GoToトラベル」感染者拡大に影響か 京大の西浦教授らが分析

昨年7月に始まった政府の観光支援事業「GoToトラベル」の開始後に、旅行に関連する新型コロナウイルス感染者が最大6~7倍増加したとの分析結果を、西浦博・京都大教授らの研究チームが国際医学誌に発表した。

国内では7月から感染が再び拡大、流行の「第2波」になった。西浦教授は「第2波は8月中旬までに減少に転じていたが、初期のGoTo事業が感染拡大に影響を及ぼした可能性がある」と指摘、さらに詳しい分析を続けるとしている。
チームは5月から8月の間に発症し、感染経路や行動歴など詳細な情報が分かった静岡、岡山、熊本など24県の感染者約4千人を分析。そのうち、817人が県境をまたいだ旅行歴があるか、そうした人との接触歴があった。「GoToトラベル」の開始前の6月22日~7月21日と開始後の感染者数を比較した。
その結果、1日当たりの感染者数は、開始後に約3倍に増加。週末を含む7月15~19日の直前期間と比べても約1・5倍になっていた。さらに出張ではなく観光目的で感染した人は最大6・8倍、直前期間との比較ではおおむね2~3倍になった。(共同)

引用:東京新聞

 

 

GoToトラベルが感染拡大に影響してるって西浦先生が分析してまーす、っていう記事。

 

 

これを聞いて世間はまた、

「ほーら、Gotoで感染が広がったんだ!」

「政府のやり方が間違ってるんだ!」

みたいな感じで騒ぎ立ててますが・・・

 

 

発表してるレポートの内容(→こちら)をざっと見ると、

んんん?って感じ。

 

 

 

え、なんか分析としてやばくない?

 

 

 

 

これをもとに「GoToのせい」って結論出すの無理があると思うんだけど(汗)

本気で専門家を名乗る人がこのレポートを出したのかと、ちょいと疑ってしまいました。

 

 

 

思いつくツッコミどころとしては、

 

 

 

1.GoToが実質的に開始になったのはもうちょっと後だろ

この西浦先生の分析ではGoToトラベルがスタートした7月22日から感染が広がってると言ってます。

たしかに政府発表ではGoToトラベルは7月22日から開始ってことになってます。

 

でもですよ、

 

直前で適応条件がコロコロ変わったりして旅行会社や旅館がてんやわんやしてたのって覚えてないでしょうか?

右往左往させられる業者さんお気の毒だなぁと思いながら皆さんテレビ見てたと思うんですけど。

最大手でありシェアをほとんど独占していると思われる、じゃらん、楽天トラベル、一休の3社は、それぞれGoToの予約受付開始が7月30日からになったんですよね。

中小他社もスタートさせた時期は、同様かそれ以降のはず。

 

しかも7月30日ってのはあくまで「予約開始日」。

8月の1日(土)2日(日)が週末だから、GoTo利用者が動き出すのはここからとみていいでしょう。

でさ、さらに感染者数が表面化するのって1~2週間後ってのが定説でしょ?

そうなるとGoToトラベルで感染した人数が数字に出るのって8月の2週目ぐらいからってことになる。

 

つまり、7月22日から8月1週目までの感染者数増加に関して「GoToが影響したせいだ!」って主張するのは1ミリも筋が通らないワケ。

だってGoToロクに動き出してないんだもん、その時期。

 

2.GoToを続行していた8月中旬からの感染収束が説明つかない

 

この方のツイートのとおりです。

グラフを見ればわかりますが、8月中旬ぐらいから感染者数はピークを越えて減少傾向になり、

そこから10月中旬ぐらいまで比較的低めの水準で横ばいになります。

 

えーと、このあいだ、普通にGoTo続行してましたよね・・・?

っていうか、7月中よりも8月中のほうがGoToの宿泊者数何倍レベルで多いんですけど。

なんで感染者数減ってんの?

 

これについてはどう説明するんでしょ?

「GoToのせいで感染者数が増えた!」っていうなら、

GoTo続けてるのに感染者数が減ったこともちゃんと説明しなきゃダメでしょう。

 

記事の中で西浦さんは「第2波は8月中旬までに減少に転じていたが、初期のGoTo事業が感染拡大に影響を及ぼした可能性がある」って言ってますけどね、

 

いや、「が」ってなんだよ。

「が」って一文字だけつけて、前の内容と逆の事象を平然と述べるって、それ専門家の語りとしてOKなん?

GoToを続けていたのに「第2波は8月中旬までに減少に転じていた」理由をちゃんと語ってよ。

 

それ、どんなに正論で説得しても「でも、」って言って自分の主張押し通すイタイ女子みたいだぞ。

 

3.日が経つほどにPCR検査の実施数が跳ね上がっているはずなのに、1ミリも考慮されていない

第一波が来てた3月4月はとにかくPCR検査が受けられないと大騒ぎになりました。

そこから徐々に状況が変わってきて、少しずつ少しずつ検査が受けやすくなってきたという現状があります。

実際、6月と8月を比べれば1日のPCR検査数自体に3~4倍の差が出ています。

 

無自覚の無症状感染者が多いというのはもう知れたお話。

いろんな場所で行われた無作為抽出の抗体検査では常に1%程度の陽性反応の結果が出ているので、

日本国内に10万~100万人単位の無症状感染者が常時うろついていたと仮定しても、不思議ではありません。

 

つまり、PCR検査が受けにくかった時期であればあるほど、表面化していない無症状感染者の数が多かくなる。

だから3月~7月の間なんて、隠れ陽性者の数はとんでもない数いるはずなんですよね。

 

PCR検査数の差による影響にまったく触れずに、陽性確認者の増加だけで「GoToが影響している」なんて推測、研究者としてあるまじきだと思うよ。

おれ学生時代に理系の研究室にいたけど、こんなレポート書いたら秒で再提出だわ。

 

4.旅行理由の感染者数じゃなくて、旅行理由の感染者割合の増加を示さなければいけない

レポートの中では、旅行由来の感染者数が3倍だの、1.5倍だの、6.8倍だのになったって言ってますが。

GoToによる旅行で感染が広がったという結論を導くためには「同じ時期で全体の感染者母数はどれぐらい増えたのか、家庭内感染、施設内感染、会食感染、経路不明感染はそれぞれどれぐらい増えているのか」それらすべてと比較することが必須になります。

 

西浦先生は24都道府県の6月22日~7月21日でデータを分析しているとのことでしたが、

その元データはこちらでは手に入らないので、NHKが出してる全国の感染者数グラフでみてみましょ。

 

どれどれ、期間中の感染者数から計算して正確な平均値だすのはしんどいので省きますが、ざっくり6月22日~7月21日の期間だと、1日あたりの感染者はおおよそ平均300人ぐらいですかね。

えーと、逆に7月22日~8月15日の期間だと、1日あたりおよそ1000人ぐらいかな・・・

 

 

・・・ってコラ。

 

感染者母数がすでに3倍以上じゃねぇか(怒)

 

 

NHKは47都道府県のデータで、西浦先生は24都道府県のデータだから多少はズレるのかもだけど。

それにしてもよ。

「旅行由来の感染者数が3倍になった」と共に、そもそもの感染者総数も3倍以上ってアナタ。

 

8月2日時点でのニュースでは、全国を対象として感染経路不明が5割超えと報じられています。

つまり、感染者総数が3倍になってる中でその半分以上が感染経路不明という状況。

その中で割合が少ない旅行由来の感染者の絶対数増加だけ見て「旅行のせいで増えてる!GoToガー!」って。

控えめに言ってアホでしょ。

 

仮に感染経路としてA、B、C、Dがあったとして。

この中でAもBもCも増えてない、Dだけが増えてるっていうなら、そりゃあDが原因って推察でいいですけどね。

AもBもCもDもぜーんぶ増えてるのに、Dが原因だって推察してるようなもんですよコレ。

学者の視点としても、マーケティングの視点でも、こんなんがまかり通るケースなんか存在するかい!

 


 

 

他にも知識がある人が見ればツッコミどころ見つかりそうだけど、

とりあえず私中西浩が送る現場からは以上です。

 

 

もし、専門家でも何でもないただの演劇人風情が言うことは信用ならんってことなら、コチラどうぞ。

明治大学経済学部の先生も同じこと言ってますよ。

俺より10倍頭良い人が10倍理論的に解説してくれてますので参考にしてくださいまし。

→飯田泰之氏『西浦教授によるGoTo論文の解説と批判』

 

 

 

 

GoToトラベルが感染拡大に影響してると分析、か・・・・

 

 

 

 

 

うん。

 

 

 

ねぇ、怒っていい?

 

 

 

 

俺さ、専門家でもなんでもないよ?

ただの地方の国立大学工学部で単位ヒーヒーさせながら1留して卒業した程度の人間よ?

そんな程度の人間からみても、今回の分析とやらがお粗末だってことは判断できちゃう。

 

さっき述べた1も、2も、3も、4も、どれもこのレポートにおいて致命的レベルな欠陥なわけだけど、

西浦先生も、京大チームとやらも、本当に誰一人これに気が付かなかったの?

そんなことありえる?

 

はっきり言って「分析した結果、GoToに原因がありました」ではなく、

「GoToを原因にするために書いたぜ」って思考で出されたレポートにしか見えないんだよね。

出来が悪いレポートではなく、意図的に違う結果に誘導する、悪意があるレポート。

意図的にやってると判断する方が自然だわ。

 

 

 

最初に42万人死ぬって言って大ハズレして、

強い対策しないと2月末までに感染者7000人達するって言って大ハズレして、

今回は捏造と言われても仕方のないような分析レポートをいけしゃあしゃあと出してくる。

 

もう西浦先生の信用度さ、俺の中じゃあ、

青年誌の裏表紙なんかにある「万馬券当てます!」とかの広告と同じレベルなんだけど。

 

 

今まで自分は西浦先生は「正義感があるけど残念ながらいろいろ空回りしてる人」だと思ってたけど、どうやら大きく見誤っていたらしい。

今回の捏造まがいのレポートの件で見方がガラッと変わりそう。

俺は「できない人」には優しくいられるけど、もし悪人であるならばごめん、俺無理。

 

 

 

 

しかも、残念なのはね、

世間に「西浦先生がGoToが原因だって言ってるぞ!ほーら!」っていう賛同の声が少なからずあることなんですね。

 

こんだけ予言外して、とんちんかんな分析出してくる人を、なんで信用できるのか不思議でならない。

42万人の大ハズシの時点で、専門家としては即退場モンだと思うんだけどね。

(と思ってたら、与党は既に西浦さんの予算委出席拒否とかやってた。まぁ当然だと思うよ。)

 

 

 

自分は、萎縮をした方が失われる命が多くなると確信してます。

もちろん萎縮をしないことで、疾患で失われる命が一定数増えてしまうことも理解してます。

その上で、どっちの不幸が大きいかを天秤にかけたらどうなの、って話なんですよね。

 

自分は萎縮のほうが不幸が大きくなると思っている。

だから萎縮しない方を選択することを推したい。

(もちろんちゃんと感染対策はした上でね。コロナ無視でヒャッハーやれって話ではないよ)

 

 

「GoToのせいだ!」「もっと萎縮だ!」って言うのであれば、

その選択肢でどれだけ失われるものが出るのかを想像したほうがいいよ。

 

失われるのは「経済」だ、なんて漠然としたイメージしか持っていないなら、それは想像力不足。

経済&メンタル萎縮によってもたらされた、2020年の妊娠届4~5万件減は既に確定事項よ。

既に確定事項として、4~5万の赤ん坊が2021年から消えたってこと。

 

消えた、失われた、つまり死んだ。

俺たちが殺した。

俺たちがウイルスに対して怯えまくって、無菌室に入って縮こまり、未来の4~5万の赤ん坊を殺した。

これは揺るがない事実だし、もう決定してしまった未来。

 

 

このことで誰も殺人罪には問われないし、

誰も責任を問われることはない。

でも多くの命が失われたことは大きな不幸に間違いないし、

それが現在で起ころうが未来で起ころうが不幸の大きさに差はないはずでしょ。

 

現状のコロナとの向き合い方が続けば、この不幸はもっと拡大する。

さらも萎縮の方向に舵を切れば、もちろんこの不幸はもっともっと拡大する。

 

「萎縮しよう!」って声を上げた瞬間、未来のどこかでフッと人が消えていることを想像してみればいい。

もうすでにそれで4~5万人が消え終わったんだよ。

それをちゃんと想像しよう。

 

 

感染対策はもちろん万全にやるのが理想だけど、それをやることで生まれる代償がある場合、その試算を全く出さないのは本当に無責任で卑怯なことだと思う。

これは萎縮する方向の意見を出してる全ての専門家に声を大にして言いたい。

 

 

緊急事態宣言をやった、ロックダウンした、GoToのような経済活性化イベントも止めた、その代償は?

 

 

 

失業者はどれぐらい増える?

家計はどれぐらい苦しくなる?

生きる希望を失って自ら命を絶つ人はどれぐらい増える?

先の見えない生活の中で子供をあきらめる人はどれぐらい増える?

 

日本の人口は何年後、どれぐらい減っている?

そのときに働き手にもなれない高齢者の割合はどれぐらいになっている?

その結果、国の財政はどうなっている?

 

行政サービスはいまの水準をキープできるのか?

人口激減した田舎のインフラは果たして保っていけるのか?

鉄道バスはどれぐらい廃線になる?

公共料金はどれぐらい上がる?

道路整備は?街灯は?治安は?

 

行政に財源がない中で、我々の保険料や税金はどうなっていくだろうか?

健康保険料はどれぐらい上がる?

医療費の自己負担額は3割のままでいられるのか?

年金保険料はどこまで上がる?

年金受給額はどこまで下がる?

所得税は?住民税は?消費税は?どこまで上がる?

どんな新しい税金ができる?

それを突き付けられた我々の生活レベルはどうなっている?

 

そんな苦境だらけの国を諸外国はどんな目で見る?

魅力的だと思うのか?

旅行に行きたいと思うのか?

そこでビジネスをしたいと思うのか?

住みたいと思うのか?

後進国として見放されるのか?

 

 

日本は終わるのか?

 

 

 

もう、負のスパイラルは果てしない。

 

 

「萎縮するべき」で意見を通すのであれば、最低限このへんの想像はしてほしい。

その上でそれでも萎縮したほうがいいと判断するなら、それはご自由にどうぞだけどね。

何を犠牲にしても目の前の高齢者を守りたいっていうなら、それもひとつの価値観だから咎める権利は誰にもないし。

 

 

世界が良い方向に向かいますように。

少しでも不幸が少ない世界になりますように。

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