裁判では分からない「結愛ちゃん虐待死事件」の真実 雄大容疑者を苦しめた“実の両親” https://t.co/bj6R2Qn6vI #デイリー新潮
そろそろ何の話か分からなくなってきた方も多いと思うので。僕が話しているのは雄大被告が「理想の子供」をつくろうとした結果、ひとつの命が失われた件についてです。
— 春名風花 official (@harukazechan) October 22, 2019
雄大被告が子供を愛していなかったかと言うとそうではなく、結愛ちゃんを他人から褒められる理想の子にすることで親子として(自分の親に)認められたいと思っていた。幼い雄大被告にかけられた「良い子じゃなければ愛されない」という呪いを結愛ちゃんが全て受け止めてしまった。やりきれない。
— 春名風花 official (@harukazechan) October 22, 2019
このへんが特につらい。子供が優秀てあることが親の手柄になるし、そうでないと親自身が否定されたような気持ちになるのかもしれない。前に「ママが死んでおばけになる」って絵本で泣かせて聞き分けの良い子にするのが流行ったけど、そうまでしないといけないほど、社会の目が厳しいこともあるのかも。 pic.twitter.com/UGCzXxIVDl
— 春名風花 official (@harukazechan) October 22, 2019
結愛ちゃん虐待死事件について。
雄大被告側の背景を語った記事と、それに対しての春名風花さんのツイート。
デイリー新潮の記事の内容はこちらを見てもらえればわかるけど、要約すると、
雄大被告は自分自身も幼いころから虐待を受けていて、さらに結婚時には両親から猛反対を受けていた。
そのため何がなんでも「理想の家庭を築き上げて見返したい」という強い信念を持った。
しかし家庭を持つということにおいて理想と現実には大きな差異があった。
強い信念が暴走した結果、知識が浅い嫁には高圧的に、娘にはしつけという名のもとに暴力が始まり、それがどんどんエスカレートして事件へと発展した。
というもの。
まぁ、これは弁護士側が情状酌量を求めるために書いたシナリオなのかもしれないし、
雄大被告の裁判中の態度は非常に悪かったなんて話もある。
そもそも事件の一連を見たときの凶悪性には1ミリも同情する余地がないので、
脊椎反射で記事の内容を鵜呑みにするのもアレではあるんだけど。
でも、とりあえずこの記事の内容が真実だったと仮定して。
「完璧な育児」にこだわり過ぎるのって、ほんと危険なことなんだなと思う。
昔、一回記事で書いたこともあるんだけどね、
子供を一人育てるのって本当に大変で、思い通りにいかないことのほうが圧倒的に多い。
子供はいつだって泣く。
ミルクをあげても泣き止まない、
オムツを替えても泣き止まない、
遊んであげても泣き止まない、
抱っこしてあげても泣き止まない。
え、深い愛情を持って接すれば泣き止むはずだって?
いやいや、育児したことあります?
マンガかドラマの見過ぎです。
泣き止まないときは、ホント何やっても泣き止まないんです。
言うこともなかなか聞いてくれません。
これはダメって教えても、翌日にはすぐに破ったりします。
簡単に親サイドの思うようにはいきません。
そういうときに、「子供なんてそういうもんさ、へーん」って開き直れるといいんだけどね。
変に「完璧な育児」を夢見ていて、
さらに「完璧な育児」を遂行することが絶対だと思い込んでる人は、ちょっと危険かも。
「完璧を遂行する」ってのは実はすごいハードルが高くて。
それを自分に課している人は、それが守れないことがめちゃめちゃストレスになる。
何をやっても泣き止まない我が子を見て「自分は親失格なんだろうか」と落ち込んでしまうし、
何をやっても泣き止まない我が子を見て「自分がこんなに愛情を与えているのになぜ受け入れないんだ」と怒りの感情を生み出しちゃうし、
場合によっては「受け入れないこいつがおかしい」にまでエスカレートして、いつのまにか我が子を攻撃対象にまでしかねない。
「完璧な育児」に執着する必要なんてない。
それに縛られると親自身も辛くなってしまうし、そのしわ寄せは子供にもいっちゃう。
なんていうか、「いい感じの子育て」ができればそれで十分です。
母乳で育てないと失格?
缶ミルク飲ませると失格?
レトルトパウチの離乳食を使うと失格?
オーガニック食材を食べさせないと失格?
ベビーシッター雇うと失格?
知育教育しないと失格?
テレビやスマホ見せると失格?
これらはいったいどこで誰が決めたルールなんだろう?
意識高い系の育児情報誌とか、ネットの育児掲示板とかかな。
もちろん育児の方針は自由だし、どういった育て方をしていくのかはその家次第。
こだわりのマイルールを持って育児に臨んでも全然かまわないと思う。
でも、
そのマイルールが少しでも自分にとってストレスであると感じたら、
立ち止まって「これって絶対守らなきゃいけないもんなのかな。守らないと終わるんかな」って考えてみてほしい。
ルール守るためにカリカリしてる自分がいるほうが、子供にとってよっぽどマイナスじゃないかな。
それに何かのこだわりを捨てることで逆にプラスに働くこともありえるし。
母乳へのこだわりをやめれば、父親が粉ミルクで授乳を手伝えるよ。
オーガニック食材で手作りの離乳食を与えるこだわりをやめれば、浮いた時間で子供に歌を唄ってあげられるよ。
ものは考えよう。
春名風花さんのツイートにあるとおり、
『「理想の子供」をつくろうとした結果、ひとつの命が失われた』なんて事実は悲しすぎるので。
「完璧な育児」より、
「いい感じの育児」がいいですよ。
将来、我が子が成人して旅立っていったときには
自分は「完璧に育ててやった」じゃなくて、「いい感じに育ててやった」って胸を張ってドヤる予定です。
だって、そっちのほうがかっこよくない?(笑)
したらな!
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