【日常】都知事選が終わって投票率について思うトコロ

投票率

 

東京都知事選挙。

当初の予想通りに小池百合子氏が当選&続投ということになりました。

 

 

まぁ、前にも書いた通り9割方予想通りの結果ではあったのですが、

やっぱりちょっと投票率の低さはショックだなぁ。

投票率55%って、おい。

 

 

 

・大半の有権者が「もう小池さんで決まりでしょ」って感じて投票意欲が失せた

・メディア報道や街宣車の稼働が少なく、選挙開催されてる感が薄かった

・投票日当日が悪天候だった

・都内でコロナ新規感染者が増えている中だったから投票所を警戒した

 

 

なんかが、投票率を落とした理由なんでしょうけどね。

 

 

世の中には国、自治体などいろんな団体があって、そこにはその中でトップを張って指揮する人がいます。

この数か月のコロナによる非常事態の中で、誰が有能で、誰が無能か、というのはめちゃくちゃ顕著に出ました。

株を下げた人と上げた人の差がほんとハンパない。

 

その様を見せられて、自分が所属する団体のトップの重要性はイヤというほど実感させられたはず。

誰をトップに立たせるかでメチャクチャ自分たちの生活に影響が出るのよ?

なんでそれを決める権利を放棄しようと思うのだろうか。。。

 

 

 

どうして投票に行かないのか。

 

 

「めんどうくさい」

「結果が決まってる選挙に足を運ぶ方が無意味だ」

「投票したい候補がいない」

なんかが選挙に行かない主な理由としてお決まりパターンです。

細かい理由は多々あるかと思いますが、ざっくり大別すればほぼこの3パターンでしょう。

もう極めてシンプルな理由ですね。

 

 

でもねー。

こういう考えを一旦持っちゃった人の意識を変えるのって、ホント難しいです。

うまい方法が全然思いつかない。

(実際、誰も思いついてないから投票率がこんな悲惨なことになってるんでしょうけど)

 

 

 

たぶんね、投票しない人たちの大半は「自分の1票で当選者が変わるわけがない」と思っているんですよね。

自分が投票したところで、当選者がA氏からB氏に変わることはない。

だから投票にいく意味がないと。

 

 

 

 

 

 

えーとね、

 

 

 

 

自分の1票で当選者が変わることはないってね、そりゃそうよ。

つーか、当たり前だわそれ。

 

 

 

 

 

どこのロマンチストだ! ≡゚д゚)・:∴ペッ!!

 

 

 

たとえば都知事選なら有権者は何百万人といるわけで、

その総投票数の中で「なんと1位と2位の投票差がたったの1票でしたー!」なんてマンガみたいな奇跡展開、普通に考えて絶対にないです。

 

はっきり言いますが、あなたの1票で当選者が変わることはありません。

可能性ゼロとは言わないけど、ゼロに等しいと言っていいレベル。

うん、ないないない、絶対ない。

 

 

 

我々の1票は、冷たい言い方で申し訳ないですが1という数字です。

それ以上でもそれ以下でもありません。

ただの1という数字。

選挙はこの1が集まってできた結果です。

 

 

 

 

では、数ある候補者達の中でいったい何が評価されてこの1が集まるのか。

 

 

政治家としてキャリア?

タレントとしての好感度の高さ?

他業種での実績?

 

人柄?

対抗馬のスキャンダル?

演説での情熱?

 

子どものことを考えた政策?

老人のことを考えた政策?

貧困層を優遇した政策?

資本家を優遇した政策?

特定地域を優遇した政策?

特定業種を優遇した政策?

防災は?国防は?外交は?

 

 

これらのような候補者が持つ要素に対して、

どの年齢層の男女がどれぐらい支持したのか、つまり1を集めたか。

それらがすべてデータとして表されるわけ。

 

つまり、投票結果ってのは民意データそのものになるわけです。

誰が1位であるかは結果のひとつでしかない。

その結果から読み取れることは順位以外にも無尽蔵にあるわけです。

 

 

 

でもね、ここで投票率が半分しかなかったり、白票のような無効票が多かったりしたら、どうなるでしょう?

データは投票分母数が少ければ少ないほど正確性を欠いてしまいます。

 

しかも投票してる層が偏っていたりしたら?

若年層の投票率が低けりゃ若年層の意見がほとんど反映されていないデータになるし、

貧困層の投票率が低けりゃ貧困層の意見がほとんど反映されていないデータになります。

 

逆に言うと、特定の団体がしっかり投票していれば、その団体の意見が大きく反映されたデータになります。

組織票なんかがまさにコレですが、仮にAという候補者が通れば甘い汁が吸える団体があったら、そりゃあその団体の人間はみんなAに入れますよね。

投票分母が少なければ少ないほど、こういう利権が絡んだ不埒な団体の意見が強く反映された、偏りのある民意データが作成されちゃうワケです。

 

 

 

個人的には選挙は民意データ作りだと思ってます。

 

データ作りに多くの人間が参加すればするほど、そのデータは正確性を増して今後への影響力が大きくなります。

データ作りに多くの人間が参加すればするほど、偏りが少なくなって、組織票のような小狡い癒着の影響が少なくなります。

自分たちの手で作り上げた民意データの完成度か高ければ高いほど、今後の候補者達はこれを無視できなくなる。

つまり我々の意志が反映されるようになるんです。

 

 

繰り返しますが、選挙においてあなたの1票で当選者が変わるなんてドリームは起きません。

でもあなたの1票で民意データは確実に正確性と公平性を増します。

 

自分の投票した候補者が落選するとその票を死票なんて呼びますが、そもそもこれが大間違いなんですよね。

その票は何も死んでいません。

殺したのは「その選挙のその当選者だけしか考えない」狭い視野。

その1票によって作られた民意という名のデータはちゃんと蓄積されてそこに残っています。

 

 

「自分が投票に行ったところで当選者は変わらない、だから投票に行かない」

自分の1票で勝敗が左右されないなんて、超が100個付くぐらいに当たり前のことなんです。

それを何を勘違いしたのか「自分の1票で勝敗が左右されないから行かない」って、それどんだけ思い上がってんだって話でしょう。

 

 

当選者を決定づける1票を入れた華やかなヒーローになんて、最初から誰にもなることはできないんです。

そんなものに淡い願望を持つから、達成できないと理解したときに失望を感じちゃう。

我々にできるのは、次の選挙に活きる民意データをたった1歩だけ完成に近づけるという作業だけ。

我々がなれるのは、華やかさなんてないけど、確実で地道な1歩を刻む、そんな地味なヒーロー。

 

選挙に行こう、確実で地道な1歩を刻むためだけに。

みんな地味なヒーローになろう。

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