トランプ氏のTwitterアカウント停止と、言論の自由の問題
トランプ氏のTwitterアカウント停止のニュース、賛否が分れてますな。
識者の間では永久停止はいかがなものかという否定派が多いみたいだけど、
個人的には停止も仕方ないんじゃないかと思う。
否定派の多くは「言論の自由に民間企業が介入するなー!」って理由でTwitter社を非難してるんだけど、
言論の自由をどうこうっていうのは今回の問題からは大きくズレてる気がして。
以下、Twitterの利用ポリシー。
ほんの一部ですがこんな感じ。
暴力:
個人または集団に向けた暴力をほのめかす脅迫は禁じられています。暴力を賛美することも禁止します。テロ行為/暴力的過激主義:
テロ行為または暴力的過激主義をほのめかすことや助長することは禁じられています。児童の性的搾取:
Twitterは、児童の性的搾取に対し、例外を認めません。攻撃的な行為/嫌がらせ:
特定の人物を標的とした嫌がらせに関与したり、他の人にそうするよう扇動したりすることを禁じます。これには、誰かが身体的危害を被ることを願う、または望むことも含まれます。ヘイト行為:
人種、民族、出身地、社会的地位、性的指向、性別、性同一性、信仰している宗教、年齢、障碍、深刻な疾患を理由にして他者への暴力を助長したり、脅迫または嫌がらせを行ったりする投稿を禁じます。
昔からトランプ氏のツイートは過激な内容のものが多く話題になってましたが、
中にはこれらのポリシーに抵触してると判断されてもおかしくないものがいっぱいありました。
人種差別発言とかは特に顕著で、グレーというか完全にクロ。
つまり、Twitterのサービス利用者として規約違反になります。
言論の自由がどうとかじゃなくて、フツーに規約違反。
規約違反であれば、Twitter側は自由にアカウントを剥奪する権利があるわけですから、
相手が一般市民であろうと大統領であろうと、その権利が行使されて当然なんじゃないでしょうかね。
映画館で上映中におしゃべりしてたら当たり前につまみ出されるし、
高級イタリアンで下ネタドンチャン騒ぎをしても同様。
キャバクラで女性蔑視の発言を繰り返せばすぐに出禁になるでしょう。
今回の件はそれらとあまり差を感じません。
ただ、特定サービス内で、それを利用する資格のない振る舞いをしたから追い出された、ってだけの話。
これに対して「言論の自由の侵害だー!」は反論にならないでしょ?
ルールがある場所でルールを守らないことを言論の自由の侵害とは言いません。
まぁTwitter側も、仮にも相手は世界最強国の大統領だったわけで。
放置はできないものの制限はできるだけ最小限に、ということでいろいろ措置を取っていたみたいですが。
→Twitter社がトランプ氏の問題発言に対して取り組んできた経緯
多少忖度はしてきたものの、過去にたくさんあった問題言動が積み重なっていって、
今回の暴力扇動騒動で忖度の限界を越えてしまった、って感じなんじゃないでしょうか。
放置しておけばさらに過激な展開になっていくことは目に見えていましたしね。
トランプ氏が自分のツイートの中に直接的な表現を使わなかったにしても、
実際にあれだけの人間が動いて、人の命が失われるという結果がもたらされたわけですから。
ここでストップをかけるという選択肢は極めて合理的なように思います。
(永久停止と一時停止、どちらが最適だったかは議論の余地はあると思いますが)
とりあえずSNSアカウント剥奪はともかくとして、
アメリカという世界一の民主主義国の選挙がこんなことになってる現状が恐ろしいですね。
なんかまた武装占拠するみたいな噂も流れてるみたいだしね。
個人的には日本国内の緊急事態宣言なんかより、よっぽどこっちのほうがヤバくてデカい問題な気がします。
平和的に解決するほうへ進んでほしいなぁ。
できることは何にもないけど、とりあえずそう願うのみ。
アーメン。
コメント