【日常】安倍元総理が亡くなった日

安倍元総理が亡くなった。

 

 

自分が情報を知ったのは撮影現場。

別のモデルさんが「ちょっと!いま知人から連絡あったんですけど!」って騒いで。

久々に手タレの仕事が入って昼過ぎには上がれる見込みだったので、我が子の保育園の迎え時間までにノンアルコールビールでもいっちゃうか?みたいな呑気なことを考えていた矢先。

体中にぞわっと悪寒が走った。

 

 

 

 

以前一度、安倍さんが体調不良で退陣したときに書いたことがあったけど、俺は安倍晋三という人が決して好きではない。

それでもこういった最期にはショックを受けたし、事件当日は頭真っ白で何も手がつかなかった。

SNSかブログかで何か書こうと思うけど画面だけ開いて閉じるをただ繰り返すだけ。

 

 

安倍晋三という一人の人間の死に対しての悲しみなのか。

白昼堂々と散弾銃で後ろから撃たれる世界に対しての絶望なのか。

いろいろ感情が混ざり過ぎて、「御冥福をお祈りします」という無難な定番文句さえもがそのときは口にするのが気持ち悪くて。

 

2日近く経ってようやく言葉にできるようになった自分がふがいない。

安倍元総理、御冥福をお祈りいたします。

 

 

 

 

 

時間が経って、事件のあらましがだいたい見えてみた。

デマ含むいろんな情報が飛び交っているけど、信頼できそうな情報を選びつつまとめると、ざっくりこういった形らしい。

 

 

1.容疑者の母親が統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の信者だった

2.のめり込んでしまった母親が教団に多額の寄付をするなどで家庭がめちゃくちゃになってしまい、容疑者は統一教会に対して恨みがあった

3.安倍晋三が統一教会と蜜月の関係にあるという情報を信じた

4.演説の予定を知って犯行に及んだ

 

 

 

この経緯の中で一番心痛いのが、3の情報が信憑性に欠けるものだということ。

 

自民党の支援団体だったとか、安倍元総理が統一教会の息がかかった組織の合同結婚式に祝電を送ったといった話はあるにしても、裏でズブズブにつながっていて不当な利益を共有して悪企みをしていたような蜜月関係だったかというと、そういった根拠は乏しくデマに近しいように見える。

デマでないと主張する人も多くいるけど発信者の普段の言動を見ると信頼しがたいアカウントが多く、「安倍晋三=統一教会の黒幕」的な認識についてはやはり疑問符。

どうも陰謀論の気配のほうが強く感じられる。

 

 

 

 

つまり、仮に3の情報が陰謀論によるデマだったとすると。

今回安倍晋三という人は、冤罪でターゲットにされて命を落としたことになる。

 

 

 

 

 

 

・・・

 

 

 

そんなのってありかよ。

 

 

 

 

情報を発信した人間がいて、それに乗っかって、もしくは乗せられて、嬉々として批判材料として拡散していた多くの人間がいて。

そしてそれが根拠の薄い、いわれのない情報で。

それがなければ容疑者が凶行に至ることもなく、安倍晋三という人間があの日あの時間に命を落とすことはなかったと考えると、それは悲し過ぎる。

 

 

 

 

 

ただひたすら悔しいなぁ、という気持ち。

 

 

 

 

今回の件で、無責任なデマを流布させることがいったいどういうことなのか少しは理解が進むんだろうか。

もっと日本は素敵な国であってほしい。

ただそれだけを願って。

 

あらためて御冥福をお祈りいたします。

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