ハトヤ
演劇人が送る浅草グルメ紹介シリーズ!
今回はいかにも浅草~なレトロ純喫茶へいってきました。
新仲見世商店街にあるハトヤです。
お店の位置はROX3の一風堂のお向かいさん。
ひさご薬局とアジアン雑貨のシャニットに挟まれております。
入口が小さいのでかなりこじんまりとした印象を持つかもですが、
厨房も含めて奥に細長いので意外に広い。
(といってもテーブル席5つぐらいの大きさではありますが)
見た目からして老舗感が漂っておりますが、なんと創業は1927年!
こないだ俺、二・二六事件を扱った朗読劇やったんだけど、
二・二六事件が1936年だから、さらにそれより9年も前から営業されているということに。
すげー具体的に歴史を感じる(汗)
ちなみに店名のハトヤ(HATOYA)は浅草観音様の鳩から先代が命名したんだとか。
かつては常盤座という100年の歴史を持つ劇場が今のROX3の位置にあったこともあって、
芸人さん達ご用達の喫茶店だったそうです。
エノケン、デン助、永井荷風、渥美清といった面々が愛用していたという話も。
店頭にあるホットドックやクリームソーダのディスプレイ。
どんどんお店が新しくなっていく新仲見世通りの中で、当時からここだけ時間が止まっているかのようですね。
純喫茶好きにはたまらん景色だわ。
店内はBGMなどもかけておらず、静かで、ちょっとした異空間。
新仲見世ってアーケードで声が反響していて常にザワザワがこもったような喧噪感があるんですが、
ドアをくぐって店内に入るとその雰囲気の違いにまず驚くでしょう。
メニューはこんな感じです。
コロナ対策として、メニューは毎回消毒しなくて済むように壁掛けにしたみたいですね。
トーストは薄切りのものが250~350円。
ホットドックは400~450円。
サンドイッチは600円。
リーズナブルなラインで気軽に頼みやすいですね。
お腹減ってたら複数頼んじゃうのもアリかも。
ドリンクメニュー。
ゆであずき、ミルクセーキ、コーラフロート、レモンスカッシュという、
これぞ純喫茶王道というラインナップにときめきますね。
(あ、ちなみにドリンクは一人一品の注文をお願いしているようです)
ほい、こちらホットコーヒー(400円)。
砂糖の入れ物がオシャレ。
酸味や渋みは抑えめだけどコクはある、美味しいコーヒーです。
たぶんブラック苦手な人もやすいやつ。
子供用に頼んだバナナジュース(500円)。
ポッキーつき。
注文を受けてからジューサーにかけたやつで、バナナの甘い香りがなんともたまりません。
適度に甘くておいしい。
今回どちらかというとコレ目当てでいったホットケーキ(600円)。
SNS映えするふわふわ厚焼きパンケーキが一時流行りましたが、
自分達の世代だとやっぱりこういう王道のホットケーキに心が動きますね。
やっぱこのキツネ色ですよ、求めているのは。
ふわっと軽いんだけど、それでいてしっとり重いというか。
本当にちょうどいい感じの理想のホットケーキ。
卵とバターの風味も心地良いです。
旨し。
ゴチソウサマ―。
ホットケーキも、コーヒーも、その空間も、マスターの人柄も、
ぜんぶ含めて懐古厨にはたまらない時間でございました。
静かな店内でほのかに聞こえる外の雑踏の声も、これまた味があっていい。
浅草でもだいぶ純喫茶の数が減ってきていますが、
ハトヤはぜひぜひ機会があれば体験してほしいお店でございます。
ご利用アレー。
したらな!
ハトヤ
東京都台東区浅草1-23-8
営業時間 8:30~17:00(最近はあんまり早い時間はやってないかも)不定休
03-3844-5313
コメント