中華カド
演劇人による浅草グルメ紹介シリーズ!
年末行った飲食店のネタストックがもうちょいで消化できる!がんばれ俺!
ってことで、今回もはりきっていってみよー!
はい、中華カドでございます。
お店の位置は国際通り沿いで、浅草3丁目のほう。
カルボや豊龍がある交差点のところですね。
東に入ってくと千束公園があるとこの交差点って言ったほうがピンと来るかも。
交差点の角にあるから店名は『カド』なんだそうです。
ちなみに隣にくっついてるバーは『Toなり』。
なんかシャレてるよね(笑)
(※追記 カドは、バイクのカドヤの経営者と関わりがあるからの店名とのお話も)
先日まで舞台『俺は黙って鍋を振る』という町中華を題材にした作品に出演していたので、
役作りと町中華の雰囲気調査も兼ねてフラッと入らせていただきました。
↑カドはメディアでも下町の町中華として紹介されたそうです。
11時半の開店直後を狙ったのに店内はほぼ満席。
店員さんは2人いましたが、調理はほぼ年配のご主人が担当しているようです。
ご主人に「いますごい時間かかっちゃうよー!?」なんて威勢よく言われちゃいましたが、そこは雰囲気をできるだけ長く堪能したい目的で来てる自分にはメリット。
ラーメンとチャーハンのオーダーだけ通して待つことにしました。
店内の内装はこんな感じ。
カウンターが6~7席程度と、2人掛けテーブルが3つほど。
喫煙OKだし、ファミリーはちょっと使いづらいかも。
(満員で写真撮りづらかったので筒井一貴様のブログから引用しました)
自分が席に着いた後もお客さんがひっきりなし。
年の瀬30日のお昼前にこんなに大繁盛の町中華ってすごいなぁ。
ちなみにお客さんはすべて常連やリピーター感。
「あれとあれちょうだい!」「いま時間かかるから、出来上がったらあそこ持ってくよ!」と、初見には解読不能な代名詞だらけの会話をしておりました。
もう完全にコミュニティができあがっておりますな。
(だからといって別に一見さんが利用しづらいってことはないですよ)
気になったのは、オーダーだけして一回帰っていった常連さんがいたんですが、
「せーらーみそ」ってのを注文してたこと。
店主さんが注文繰り返してるときも確かに「せーらーみそ」と言っていたんですが、メニューにそれらしいのないんですよね。
「せーらー」を何かと聞き間違えてることはあるかもですが、「味噌」ってつくメニューは味噌ラーメンしかない。
何なんだ「せーらーみそ」!
すげー気になるぞ「せーらーみそ」!(笑)
はい、20分ほど待って到着しましたラーメン。
昔懐かしの化調鶏ガラの醤油ラーメンです。
スープはさっぱりしていてほっこりと懐かしい味。
麺は艶やかでもちもちしていて、スープをしっかりと絡めて組み上げてくれます。
具材としてはうずらの卵が珍しくて目を引かれますね。
500円ラーメンとしては十分すぎるクオリティです。
ちょっと遅れて到着したチャーハン。
仕上がりはパラパラではなくしっとり仕立てです。
チャーハンってパラパラが正義って風潮がありますが、個人的にはこのしっとり系も好きかなぁ。
熱をしっかりと籠らせていて、長時間アツアツのままな感じがするし。
角切りチャーシューとかまぼこの食感も面白い。
ゴチソウサマー。
セットメニューとかはなくて、今回ラーメン500円とチャーハン550円で合わせて1050円だったはずなんですが、ご主人は「(別の店員さんに)そのお客さんからは1000円もらっといて!」と言って50円安くなりました。
もしかしたらその時のどんぶり勘定でお会計安くしたりしてるのかもですね。
ありがたやー。
絶品料理かと言われるとそうでもないし、
コスパ最高かと言われるとそうでもないし、
清潔か、落ち着いて過ごしやすいかと言われてもそうでもない。
でも、昭和からそのままずっと何も変わらずに続いてきた、確かな温かさがありました。
だからこそ毎日通い続ける常連さんがいて、ずっとご主人は鍋を振るんだな、と。
こないだ演った『俺は黙って鍋を振る』と同じリアルがここにはありました。
中華カド、ぜひぜひ一度はその空気を味わいに行ってみてくださいな。
したらな!
中華カド
東京都台東区浅草4-25-5
営業時間 11:30~20:30(火曜水曜定休)
03-3875-2976
コメント