舞台「螺旋と蜘蛛」も終わってしまったわけだけど、
せっかく一ヵ月半もの間、みんなで一緒に地獄を駆け抜けてきたわけで。
いろいろ振り返ってみようか。
まずは脚本家の緑慎一郎。
小田原にある「演劇プロデュース螺旋階段」という劇団の主催で、
脚本も演出も役者も舞台監督もこなすマルチプレイヤー。
でも役者やってるときの滑舌の甘さには定評がある。
自分の劇団ではギャグ満載のファンタジーコメディを書くことが多いくせに、
なぜかこのKAAT企画になると、重くて暗くて不幸な脚本を書いてくるという不思議な男。
特に女役に救いがない場合が多く、ヒロインと口論になっているところを俺はちょくちょく見かけている。
でも決して折れない男、それが緑慎一郎。
ウシジマくんみたいなビジュアルのくせに寂しがり屋で人なつっこいのも彼の特徴。
男女構わず積極的に絡んでいく。
「離れろヒゲデブ」と何度罵られても懲りることはない。
ぶっちゃけ今回、脚本の脱稿が遅かったため色々と焦るものはあった。
でも最終的にはちゃんとお客さんの心に何かを刻めるようなしっかりしたモノを持ってくるのはさすが。
さすがだぜ、緑慎一郎。
この男は今回の舞台監督・渡邊歩。
何かとテキトーで口も悪い、でも全キャストに圧倒的に好かれるという不思議な特技を備えている男。
基本的に裏方に徹するポジションなのだが、劇王に出場するユニット「キャットウォーク」でのみ役者に転じる。
緑慎一郎、俺、歩で組んでアホなことをやるのは毎年10月の定例行事。
そろそろ予選突破しようか(笑)
そして螺旋の穴の中で眠るブロッコリー演出家、笹浦暢大。
今回「螺旋と蜘蛛」の演出担当だ。
もじゃもじゃ頭というユニットを名乗っているだけあって、頭がもじゃもじゃ。
初見で大抵の人には天然パーマだと思われるが、実はオシャレパーマ。
膨大な時間と莫大な費用をかけて、わざわざもじゃもじゃ状態にしているらしい。
なんたるオシャレ意識。
でも服装はだいたいダボダボのたるんたるんだ。
なぜにオシャレ意識が頭だけなのか。
制作の山下那津子。
この毎年のKAAT公演に限らず、いろんな場所でお世話になる頼れる女子。
どーみても、ただの渋谷のギャルにしか見えないんだけどね。
大手劇団の制作チーフをつとめてガシガシ現場を回していく、制作界隈ではちょっとした有名人。
そして一児の母。
関東で最初に出演した舞台「ニセモノニンゲン」からの付き合いなので相当古いね。
あのときはまだ18歳とか19歳とかだった気がする。
お互い年とったね(笑)
この緑慎一郎、渡邊歩、笹浦暢大、山下那津子はここ数年ずっとつるんでモノ作りしている仲間。
お互い悪口言うし、罵倒するし、ケンカもいっぱいするのだが。
たぶんこれからもずっと一緒に絡んでいくのであろう。
人間関係って不思議なもんだね。
お次は写真真ん中、演出助手の小泉亜未ちゃん。
所属する劇団夢幻は、劇団員全員女性でSF活劇系の作品が多い。
その脚本のほとんどを担当しているのがこの亜未ちゃんだ。
見た目どおりふわふわしていて天然系女子。
しゃべり方も、歩き方も、突発的な毒のある発言も、典型的な天然女子特有のやつ。
年上俳優陣の横暴なわがままによく対応してくれました。
うん、だって亜未ちゃんイジるの楽しいんだもん!
仕方ないじゃないか!(←悪い大人)
そしてもうひとりの演出助手・嶋村みのり。
「ラクリーメ・ロッセの読書会」で共演してからの付き合いだ。
彼女はミュージカル系女優で、歌もダンスもピアノ演奏もお手のもの。
さらにはプロデューサー職までこなすという、まさに何でも任せておきなさい的マルチプレイヤー。
今回、演出助手という立ち位置は初めてだったらしいけど、これ以上ないぐらいにしっかりと動いてくれた。
彼女もイジりがいのある子の一人で、
俺や田中のあっちゃんの無茶ブリに的確にツッコミをくれる貴重な存在。
豊かな表情も彼女のチャームポイント。
おかしい。
元々の顔立ちは美人系で整っているはずなのに。
なぜここまで数多のオモシロ表情が出来るのであろうか。
僕はそんな彼女が大好きです。
コメント