舞台『血の底』、無事全日程終了しました!
ご来場いただいたお客様、キャスト、スタッフ、関わっていただいた方すべてに感謝。
ありがとうございました!!
観劇いただいた方からは評判良く、SNSでも素敵な感想が多くて、感無量。
中にはこれまでの「緑慎一郎作品の中で一番良かった」なんて声もあったりして、本人はとても小躍りしておりました。
ちょろとゲネ写真でも載せておこうかな。
オープニングで大きく映し出されるタイトル。
書道家の堤千恵子先生に書いていただいたものです。
めっちゃかっちょええ。
その直後にばらまかれる札束。
実はこのとき上手奥のギャラリーでお札まいてるのは私でございます。
さすがに客席からはまったく顔が見えないので判別できる人いたらすげぇな、って感じだけど。
個人的にはここで「ヒャッハー!」って一度騒ぐことができるから、その後のシーンにちょっと緊張がほぐれた状態で入ることができてありがたかったりして(笑)
やっぱ舞台に一番最初に入る瞬間が一番緊張するものなのですよ。
わたしゃ、銀行員の融資部長の役でございました。
嫌味で高飛車な上役ってヤツを、ややステレオタイプ気味にして演じておりました。
ちょっと戯画化し過ぎたかなと心配していたけど、演技で信頼できる男から「めっちゃ戯画化してるのに中西さんのはなんか成立してる」って言われたので一応安心したりして。
お世辞じゃないことを祈るぞ、宮川!
バブル全盛期の銀行融資部長役ってことで、やはりセリフも漢字だらけでややこしいのが多く。
覚えるのが大変なのもあるけど、それ以上にどういう吐き方をしたら観てるお客さんの頭に内容が入っていくだろうかってのが一番の課題ではあった。
テンポ感とわかりやすさの両立を狙ってみたけど、どうだったでしょ?
話が難しくて置いていかれちゃったって声は聞かないので、たぶん大丈夫だったんだろうと希望的観測。
また基本は小難しい会話を繰り返すシーンが多かったぶん、中盤の田中惇之と押し問答やってるコミカルなシーンは好きにやらせてもらった(笑)
感情むき出しの掛け合いシーンはやっぱ楽しいや。
あ、舞台の構造はこんな感じで。
中央に穴を作り、すり鉢状に周囲が高くなっている構造。
『血の底』というタイトル通り、地の底をイメージしたセットとなっております。
壇上左から、主演のナカムラユーキと、谷芙柚。
手前左から、ミレー、山村真也、そしてもう一人の主演・田中惇之。
話の根幹を確かな演劇力で立ち回る。
左から大塚尚吾、中山朋文。
この芝居のダンディー担当の人たち。
でも二人とも要所要所でコケティシュなのよ。
小夜子と、もっかい山村真也。
ドロドロした愛憎が入り乱れている今回の脚本の中で、実は一番まともな恋愛をする二人(笑)
エピローグ後はちゃんと結ばれたのか気になるところ。
中島玲奈と林新太。
敏腕ニュースキャスターとポンコツADのコンビ芸は秀逸。
あ、新太の顔かくれちゃってるので、顔は次の写真で(汗)
アイドル役のモハメディ亜沙南。
新太と合わせてどうしようもないバカップルと、それにに翻弄される常識人という構図でシーンをおもしろおかしく展開し、芝居を早い段階から温めてくれる。
愉快で空気を読めない読まないツーカイお天気お兄さん、福本ぷう之介。
こういう役って普段の地の雰囲気が物を言うところもあって、福本さんの持つ空気は自分が持っていないジャンルのもので嫉妬しちゃう。
ああ、素敵な空気のおっさんになりたい。
こちらは刑事チームメンバー。
左から豊田豪、影島沙絵、今井勝法、根本こずえ。
テンポ良く、まさに駆け抜けていくようなセリフの応酬が気持ちいい。
自分は役的にまったく絡みがなかったのがちと悔やまれる。
刑事から、車いすのおじいちゃん、引っ越しおじさんにまで、何にでもトランスフォームできる今井さん(笑)
今井さんはねー、何年も前の劇王からずっと知った仲でいて今回念願の共演だっただけに、まったく絡みがなかったのは残念だったなぁ。
いつかどこかで中年男性メインの会話劇とか一緒にやってみたいなぁ。
宮沢章夫の『砂に沈む月』とかやると面白そうなんだけど。
左から田代真佐美、竹内もみ。
こちらの二人もやっと共演できたと思ったら、絡みがないまま終わってしまったシリーズ(笑)
この脚本の根幹のドス黒い部分を見事に担ってくれた二人。
最後に、地の底少女・松本明紗。
座組の最年少でありながら、なんか一番堂々としていた気もする(笑)
板の上でも下でも濃ゆいおっさんたちが揃ってる座組の中で、それらに怯むことなくやり切ってた。
来年は、再来年は、どんな女優になっているだろうか。
ただひたすら楽しみ。
ご来場、まことにありがとうございました!
オフショット。
空き時間で山下公園で小夜子とリーさんと。
公演期間が忙しすぎて、久しぶり過ぎるまったり時間にゆるむゆるむ。
チラシにキャスト全員のサインを。
これ売れるんじゃなかろうか・・・(悪い顔)
どうでもいいけど、みんなちゃんと自分のサインって持ってるのね。
最後に、赤組白組とスタッフさん、お手伝いさんを入れた集合写真。
昨日までずっと一緒の時間を過ごしていた、この日この瞬間のメンバーはもう集合することはない。
演劇の現場なんてそれが当たり前なのはずっと昔からわかってるけど、それでもなんかロスっていうか、寂しい気持ちはどうやったって生まれるね。
みんな今日からはもうそれぞれ違う道へ。
でもどっかで道が交差したなら、そのときはまたよろしくね。
あらためまして、お客様、共演者、スタッフ、関わってくれた方々に感謝。
『血の底』これにて終演です。
ありがとうございました!!!!!!
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