プペルのバレエ化がメラメラと炎上してる件
プペル・・・こんどはバレエかよ・・・
国立のプリンシバルひっぱりだしたの?
まじかよ・・・
プペルまじでやめてほしいわ。
ミュージカルのときキャストでちょっと行きそうになったけど、あやつらに金行くの嫌ですっ飛ばしたんだよなあ。プペルしぶといよなあ。— きしょー@備前 (@KishoMoririn) May 14, 2022
えんとつ町のプペル、見たことも読んだこともないんだけど、バレエ界の悲痛な叫びが聞こえてきた…
“推しを人質に取られる”という表現、胸が痛いね…かわいそうに…— りーじゅの伝言💭 (@missflivora) May 14, 2022
娘が7歳の時にジゼルを鑑賞したが、食い入る様に観てたし、ドンキも目を輝かせてた。
子供でもバレエの世界観に魅了されるよー。非日常がそこにあるから古典は素敵なのでは?古典バレエを「子供は感情移入できない作品が99%」と言い切り、現状否定するから余計に燃えるんだわ。#プペルバレエ
— Sarah Dior (@sarahdiorrose) May 13, 2022
いま、えんとつ町のプペルのバレエ化の話題がすんごい炎上しとります。
主な原因は制作総指揮をされている方のnoteの文章。
元のnoteはすでに削除されちゃってるけど、自分もキャッシュで原文は読ませてもらった。
(書き手の意図があっての削除だと思うので具体的な閲覧方法はここでは伏せさせてもらうね)
うん、まぁー、嫌悪感持たれるのも分かるっちゃ分かる。
ビックリマーク多用でテンション任せの稚拙な文章って印象は確かにあるし、既存のバレエ作品は子供が感情移入できないと断じているあたりも反感を買いそう。
また、遠い将来古典化されるための道筋を描いたマーケティング感ありありな内容も、プペルバレエの魅力アピールなんかどっかにほったらかしで「販売戦略こんなにしっかり考えてこんな感じで売り出していきます!」みたいな、まるで広告代理店の販促プレゼンみたいに書いてあるんだよね。
演目に対して「棚に並べる」っていう表現も、いかにも商品的に見てる印象が先行するし。
そもそも一度発信した内容を黙って消しちゃうのも行為としては大きなマイナス。
あのnoteのことで嫌悪感を持っちゃうのは仕方ないことかな、と。
まぁ、でもね、
自分が思うのは、
嫌いで構わないから、ほっといたらいいんじゃない。
ってところ。
バレエというすでに世界中に広く認知普及された文化があって。
その大きな大きな世界の中でたった一部分が、今回新しい演目を試そうとしている。
彼らは将来その演目の一般化を目指してる、でもどうやら制作サイドの認識がなんかアレだなぁ、って。
乱暴な言い方をすれば、ただそれだけの話ともいえる。
それに対して嫌悪感を抱くのはもちろん個人の自由。
駄作になるだろうと予感を持つのも自由。
商売感が前面に出てて、素直に楽しめる気がしないと感じるのも自由。
でも、もしそうなら触れなきゃいいし、観に行かなきゃいいんじゃない?
わざわざアグレッシブにバッシングに行かなくていいんでない?
嫌いなら嫌いで、そう思って心の中で止めときゃいい。
人には必ず好き嫌いがある。
たとえば人間関係。
人間関係においてウマが合わない相手は数え切れないぐらいにいる。
それに対して、わざわざこっちから近づいて「私あなたが嫌いです」って伝えに行かなくていいと思うんだよね。
だって、自分がされたの想像したらすげぇキツイもん。
俺のこと嫌いで構わんから、わざわざ遠くからその旨伝えに来ないでくれ(苦)
で、それは創作活動だって同様。
今回「バレエでプペルやってほしくない」「推しが汚される気分」的な意見も見かけられたわけだけども。
そもそも文化って、自分が占有しているものではないし、自分がその在り方を決めていいものではないんじゃないかな。
たとえば自分は演劇畑の人間だけど、
2.5次元ってジャンルが初めて出てきたときは「お、おう(汗)」って思ったし、
台本読みをリーディング公演と称して通常料金取っちゃうことにも「お、おう(汗)」って思ったし、
クラファン使って個人グッズ満載な推しビジネス的な公演にも「お、おう(汗)」って思ったし。
これらについて否定はしないけど、ちょい戸惑いを感じるものがあったのは正直なところ。
でも、これらがちゃんと認められる、成立する場所が確かにあって。
あれも演劇だし、それも演劇。
「演劇はこうあるべきだ!」とか、そんなんおこがましくて言えやしない。
だって、俺が占有してる文化じゃないもの。
広い界隈でそれがどんな形になっていようが、それは個人がどうこう言えるもんじゃない。
バレエに限らずだけど、どんな文化だってそうなんじゃないかな。
誰であろうとその文化は個人で占有できるもんじゃない。
「バレエはこうあるべき!」はおこがましいし、同時に「バレエはプペルでないべき!」もおこがましい。
それは作品のカラーだけでなく、芸術寄りなのか、商業寄りなのか、って部分も同じで。
そのあたりの匙加減に対しても「こうあるべき!」はおこがましい。
自分が好きな文化に嫌いなモノが参入してきたり、または商売っ気が見えた話が入ってくると、「汚される」って印象を持つ人も多い。
確かにその気持ちはわからなくはない。
自分も昔ジョジョが実写映画化されたときに「マジか!原作レ〇プ!」って思ったもん(笑)
でもさ、誰もが予想したとおり映画大コケしたけど、それでジョジョって何か汚れた?
ジョジョという作品全体に何か悪い影響って出た?
もはや「実写?盛大にコケたねー!」っていう、ただのネタのひとつでしかないよね。
実写化された映画は、ジョジョという広大な文化の中の、たったひとつの亜種でしかない。
それだってジョジョの一部だし、それを楽しめる人だけが楽しめばいいし、楽しめない人は触れなきゃいいだけの話。
それでいったら、バレエなんてジョジョよりもさらに広大で歴史ある文化なわけで。
今回の件なんてバレエ文化の広大な土壌の中のせまいたった一部で生まれた亜種で、また長い伝統と歴史の中のたった一時のことに過ぎない。
それが成功に終わろうが失敗に終わろうが、そんなたったひとつのことで何かが汚されたり、揺らいだりするような、そんな脆弱なレベルの文化じゃないでしょ、バレエは。
それはバレエを知る人であれば逆に十分に理解してることなんじゃないかな。
汚れやしないよバレエ、今回のこと程度で。
そもそもすでにプペルは歌舞伎化とミュージカル化がされてるけど、それのせいでそれぞれの業界にミソがついたって印象はまったくないけどね。
特にミュージカルのほうは、劇場まで足を運んだ俺の周囲は全員がそのクオリティを絶賛してた。
俺自身は観れてないけど、実は7月3日のYouTube無料公開超楽しみにしてたりして(笑)
プペルミュージカル化でミュージカル業界が負の影響を受けたとか、金を貪られたとか、そんな話は俺の耳にはひとつも入ってこないよ。
あー、あと西野亮廣さんに対して、「守銭奴」とか「金の亡者」みたいな印象持ってる人が多い件。
それが理由でプペルバレエ化も「金を貪りに来ている」って感じられちゃってるみたいで。
でも、それは間違った認識よ。
あ、自分別に信者とかじゃないっす。
サロン入ってないし、プぺルの映画も観に行ってないし。
ぶっちゃけ西野さんには申し訳ないことに、西野さん絡みのことに自分は1円も落としたことがない(苦笑)
でも、ブログなど彼が発信してることにはそこそこ目を通していて。
その目線も意識も非常に高いと感じているし、情報として有益なことがたくさん盛り込まれているから。
だから彼の考え方や、これまで立ててきた企画は浅くながら知っているつもり。
たしかに彼はコンテンツのマネタイズに関しては特化している人で、発信している内容もそういった話題が多いからお金を追いかけまくってる人みたいに思われがちなんだけど。
でも、西野さんの基本姿勢は「それに価値を感じて払ってくれる人は払ってください」なんだよね。
プペルの絵本の内容だけを見たいという人にはWebで無料公開するけど、それを絵本という形で手元におくことに価値を感じてくれるのであればお金を払ってください。
歌舞伎にしても、3,000円で観れるけど、近い場所で観ることに価値を感じてくれるのであればもっとお金を払ってください、みたいなね。
「守銭奴」とか「金の亡者」っていうのはさ、金を払いたくない人から無理に集めようとか、それを買わなきゃいけない人に対して値段を吊り上げてやろうとか、そういうのでしょ?
そういうのとは、西野さんは逆に遠い存在であるといえる。
まぁ、かといって今回の制作サイドがどうなのかは、そりゃわかんないけどね。
あ、いや、今回の団体うさん臭いです!って言いたいんじゃなくて。
これはどんな団体のどんな企画にも言えることだけど、事前段階でその信頼性の担保なんて第三者からは何にもわからないし、それは当たり前のこと。
ただ「西野=金の亡者=プペル絡みはすべて悪どい金儲け」って決めつけは間違ってますよってことだけ、ね。
アンチも多いし、燃料投下的に批判的なネタを取り上げるメディアが多いけど、そこはフラットな目線を持ってたほうがいいんじゃないかと。
あ、なんかズルズル長く書いちゃった。
とりあえず、もういっかい結論だけ。
嫌いで構わないから、ほっといたらいいんじゃない。と。
何が嫌いだって構わない。
でもわざわざバッシングしに近づかないでさ、ほっときましょ。
きっとあなたに不幸な影響はないよ。
少なくとも俺にはジョジョの実写映画化で不幸な影響はなかったので(笑)
もし、仮にバッシングが当たり前の世の中になれば、もちろんそのときは自分が他人からバッシングされることも当たり前になるわけで。
そんなん自分も他人も生きづらくなっちゃうでしょ。
嫌いでいいし、何なら認めなくていい。でも殴りにはいかない。
そんな世界であってほしいなーと思った今日なのでした。
コメント
え、意見全てをバッシングで片付けるんですか
少なくとも西野さんや主催の人に直接言ったわけでは無く、私はプペルが嫌い、この企画のここが嫌、とSNSで呟いたり掲示板に書いたりすることも非難されるようなことですか
あとプペルにバレエが汚されるという極論を言う人はごく一部で、やはり商売の仕方というか芸術との関わり方や考え方が非難されてると思います
批判や批評などの意見全てがNGではなく、もしその中でわざわざ公言しなくてもいいものがあるなら控えられたらいいなぁ的なニュアンスですかね。なんとなーく世界が全体的に寛容だといいなぁとぬるっと思って書いた次第です。
記事内容同意です。
ちなみに今回のイベントは西野氏が仕切っているわけでもなく、サロン主催のイベントというわけでもなく、サロンメンバーの一人がやりたいと言って西野氏に助力を求めたもののようです。西野氏は脚本と衣装デザインを手伝っているそうですが、自身のブログで「ボランティアになるのかな(ギャラが発生するのかどうかわかっていない)」という旨を書いてました。その後はどうなったのかわかりませんが。
そうなると、少なくともSNSや掲示板などで書かれてるような「西野が金儲けのためにバレエ界に侵略してきた」的なことは事実無根であり、そういった類の書き込みはもし訴訟が起きれば誹謗中傷に認定される可能性が非常に高いと思われます。
書き込みをしてる人たちは正義感でやってるつもりなんでしょうが、その行為が悪行そのものでしかないことに気付いてほしいものです。
自分もその情報たどりつきました。そういった経緯を知らずに「今度は西野がバレエで悪どいビジネスするってよー!ふざけんなー!」みたいな発信しちゃうのはやはり違うなぁと思ってしまいます。