【演劇】小劇場の観劇の感想に批判がほとんどない件

小劇場の観劇の感想に批判がほとんどない件

 

こんなツイートを見かけて。

 

 

 

演劇界、ほぼポジティブな感想しかツイートしない問題。

うん、すごい同意ではあるんだけどね。

 

 

 

キングコングの西野さんも以前ブログでこういうこと書いてて。

 

僕、舞台を作っている知り合いが結構いるんですけども、規模の小さい舞台の感想をエゴサーチすると、ものの見事に「絶賛」しかないんです。

「今回は面白く無かったです」と呟くメリットが一個もないので、面白くなかった場合は皆、感想を控えるようにしています。

僕らは「発信元が突き止められてしまうぐらい狭いコミュニティーにおいては、ネガティブな意見は可視化されない」ということを受け入れなきゃいけない。

引用元:西野亮廣ブログ「「賞賛の声」しか集まっていない理由は、売れてないからだ」

西野亮廣『「賞賛の声」しか集まっていない理由は、売れてないからだ』
  (※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓) 批判がない理由は「売れてないから」だ…

 

演劇、とくに小劇場界隈だと近しい関係性の人たちだけでホメ合ってる構図は間違いなく存在するし、そのことで無駄に自己肯定感と満足感を得てしまって低いレベルで停滞してしまう場合もよく見かける。

演劇界があんまり発展していかない理由のひとつだと思う。

 

どんなに自分にとって会心の出来であった舞台であっても、批判の内容はたまたま自分の視界に入ってこないだけで、実は水面下に相当数存在してるんだって認識は持っとかなきゃいけない。

 

 

 

ただ、冒頭ツイート末尾の

あと、
本当はあんまり面白くなかったのに
取り繕ったような感想を載せるのも
建設的ではないよ

は、個人的にはちょっと違うかなと。

 

この問題の本質は『作り手サイドが目に見える絶賛だけで判断して調子づくな』というところなので、それを解決に向かわせるのであれば作り手サイドがその現状を理解して襟を正すべきところ。

つまりは作り手サイドに起因した問題であり、作り手サイドが責任持って解決するべきものでしょ。

 

 

なので、感想を書く人に対して「こういう感想は建設的でない」と斬りかかってしまうのは違うと思う。

 

それ演劇界が廃れる理由をお客さんサイドに転嫁してるに等しいでしょ。

観劇後、本音で感想を書こうが、取り繕った感想を書こうが、良いところだけをピックした感想を書こうが、感想を書かずに沈黙しようが、どんなアクションをするかはお客さんの自由。

その影響で作り手サイドがどんな影響を受けようが、それはお客さんサイドに何の責任もない。

お客さんサイドに「こういう感想は建設的でない」みたいな、何が是で何が非みたいなのを示すのは結構失礼な行為だと思う。

 

 

お客さんの取り繕った感想を見て作り手が調子こいてしまうというなら、正すべきはどう考えてもお客さんじゃなくて浅はかな判断しちゃう作り手サイド。

そこははき違えちゃいけないなぁと思った。

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