デンキヤホール(千束通り)
やたら雨天が多かった印象の10月が終わり、11月は逆に快晴が続く東京。
もう春になるんじゃないかと思うぐらいの暖かい気候に、桜が勘違いして花咲いちゃったところもあるようで。
そんな簡単に勘違いしちゃうのか、桜よ。
ドライヤーやファンヒーターでイタズラしても開花しちゃうんじゃないだろうか。
はい、演劇人が送る浅草グルメ紹介シリーズ!
今回はデンキヤホール(千束通り)に行ってきたよ!
デンキヤホールは浅草3丁目、千束通り沿いにある創業100年を超える純喫茶。
前回紹介した喫茶ブラザーは昭和レトロでしたが、創業100年となると大正レトロと呼ぶべきラインになってきますね。
飲食業の廃業率が3年以内70%と言われる世の中、100年営業を続けるというだけでも偉大な所業ですね。
ちなみに「(千束通り)」としたのは、銀座線田原町駅にも同じ名前のお店があったので。
残念ながらコロナ禍入ってすぐぐらいで閉店されてしまいましたが、こちらは朝はカツサンド、お昼はとんかつ定食、夜は鉄板焼きという時間帯でメニューががらっと変わるお店でした。
美味しかったのになぁ。。。名残惜しや。
あ、この千束通りのほうのデンキヤホールのお店の具体的な場所は、千束通りをひさご通り側から入って北上して、100メートルぐらいいったところで右になります。
途中にはハンバーガーのザ・バーガークラフト、ケーキ屋さんのベルノート、精肉屋さんの竹松鶏肉店、なんかがあります。
お店の正面には東MAXさんの実家であるラーメンコントも。
実はこのデンキヤホール、浅草ではまぁまぁ有名店。
ロバート秋山さんがテレビでお店を紹介したり、懐かしのゲーム筐体型テーブルを置いていることからよゐこ有野さんが『ゲームセンターCX』で取り上げたり、といったことがあってメディア露出がけっこうあり、元々地元民に愛されるお店であったところに拍車をかけて日々混雑する人気店になりました。
人気商品2トップであるオムマキと、ゆであずき。
オムマキはいわゆるオム焼きそばですが、ここの初代店主さんが屋台の焼きそばを見て卵で包んだら美味しそうと思ったのがきっかけで開発されたそうです。
諸説ありますが、世間一般のオム焼きそばの発祥となったという話で。
ゆであずきは、グラスで飲むぜんざいのような感じ。
ぜんざいほど濃厚でなく甘さはきつくなく、小豆の味を楽しみながらスッキリ飲める老若男女問わずに人気の推しメニューです。
店内はこんな感じ。
テーブル10つでだいたい30人ぐらいかな。
採光性がいい手前の窓際エリアと奥のエリアがあって、窓際はだいたい常連さんっぽいおじい様おばあ様が利用されております。
前述したゲーム筐体のテーブルは奥のほうのエリアなので、確実に座りたかったら店員さんにその旨聞いてみたほうがよいかもですね。
ゆであずきは以前頼んだことがあったので、今回はオムマキに初チャレンジ。
オーダーしたときに店員のお姉さんに「ちょっと時間かかりまよー」と言われたけども、運良く他のお客さんのオーダーと重ねて作っていただけたようで、10分かからずに出てまいりました。
ほんのちょっと小振りかなぐらいのサイズのオムマキ。
年季が入った銀皿はちょっとゆがんでいるのか、中心を軸にしてちょっとの力でクルクル回りました(笑)
卵を破るとホッカホカのソース焼きそばが大量の湯気とともに顔を出します。
オム焼きそばがこのデンキヤホール発祥と言われるうえに、さらにソース焼きそば自体もこの浅草の地が発祥という説が有力視されてるらしいです。
じゃあーコレ正真正銘、生粋の浅草グルメじゃあないか。
このブログでも紹介のしがいがあるってもの。
焼きそばは隠し味にケチャップ入り。
見た目すごい味濃そうに見えるかもだけど、意外にさっぱりして口当たりがいい。
深蒸ししてあるおかげで水分多め感あり、そしてすごいモチモチして柔らかい。
麺は持ち上げるとちぎれやすいのですすり上げるというよりはスプーンで一口大に切りながら食べるのが吉。
ゴチソウサマー。
ソース焼きそば発祥の地である浅草で、オム焼きそば発祥の地であるデンキヤホールでそれを食す。
特別絶品だとか、飛び跳ねるような美味しさとかそういう方向のものではないかもだけど、なんか懐かしくてなんかほっこりできるランチとなりました。
あ、ちなみに喫煙店なので未成年入れません。
高校生とかも入店不可なのでその点はお気をつけなはれや!
あと接客は超サバサバ系。
チェーン店みたいな下から下からの接客を求めてる人はあんまり合わないかもなので、そこも留意しとくと良いかもです。
デンキヤホールでオムマキとゆであずきでほっと一息。
ご機会あればぜひーっ。
したらな!
デンキヤホール(千束通り)
東京都台東区浅草4-20-3
営業時間 11:30~20:00(水曜定休)
03-3875-2987
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