次に出演する予定の 『ラクリーメ・ロッセの読書会』。
潰れたケチャップ工場の従業員達が、女社長の謎の失踪について
残された1冊の本を前に議論する会話劇ですヽ(‘ ∇’ )ノ
いやー、しかしこれがまぁ、会場は4ヶ所あるし、日程もかなり変則的だしで、
どーしても公演の概要を頭だけで記憶できないのでありますよ。
ただでさえセリフ覚えに苦労している36歳男性。
精神的には若いつもりでいるけど
肉体面ではどうしてもガタがくる、ってところですな。
口内炎できると治るの遅いYO!
おしっこの勢いが年々弱まっている気がするYO!!
ガッデムッ!!!(# ゚Д゚)
・・・ま、口内炎やおしっこの話はおいておいて。
公演情報を確認したいってときには、
公演メンバーとのグループLINEのやりとりなどを漁ればもちろん載っているのですが、
いちいち過去のメッセージのやりとりを辿って探すのも面倒。
なので、ぼかぁ、いつもWebで公演名をググッって情報を探してます。
そこで気付いたのです。
「ラクリーメ・ロッセの読書会」でググッたときと
「ラクリーメロッセの読書会」でググッたときで
検索結果が全然違う!!!(;´゚д゚`)
「・」ありの場合だと、先頭からこりっち、ビーレッツHP、ビーレッツブログと続くのですが、
「・」なしの場合だと、こりっちとビーレッツHPは圏外、ビーレッツブログが1位と2位に入って、
その後はツイッターのつぶやきが続きます。
(※2016/10/20時点)
「・」の有無で検索結果に影響が出ることぐらいはわかっていましたが、
ここまで露骨に変わってくるとは思いませんでした。
公演名としては正確なのは「ラクリーメ・ロッセの読書会」。
しかし、一般のお客さんがググるときって、たぶんこの「・」を入れ忘れる、あるいは省略して、
「ラクリーメロッセの読書会」と入力する人の方が多いんじゃないかな?
つまり、お客さんに目に触れる検索結果は「ラクリーメロッセの読書会」のほうなのだ!!
お客さんにとっての正は「ラクリーメロッセの読書会」!
まぁ、別にこの「・」があったとしても、なかったとしても、
ちゃんと「ラクリーメ・ロッセの読書会」の公演情報にたどり着くので問題はないんですけどね。
どのページが上に来るかっていう差があるだけで。
どれも間違いなく「ラクリーメ・ロッセの読書会」の情報が書かれているわけですから。
ただし、「・」抜きで検索した人はこりっちのページにはたどり着けないのも事実。
でも、この件で演劇におけるSEOの大事さも実感できました。
「SEO」ってのは、「検索エンジン最適化」って意味で、
ネット検索されたときの検索結果をより良い結果にするよう目指すってことです。
具体的に言えば、検索したときの検索結果ページで
できる限りお客さんに見せたい情報を上位表示されるようにするとか、そういうこと。
このスマホ社会ではわからないことがあれば全てスマホ越しにグーグル先生が教えてくれます。
そう、検索されるんですよー、演目名って。
検索しにくいワードや、検索しても公演情報にたどりつきにくいワードの演目名って本当に損なんだなぁと。
検索したにも関わらず公演情報にたどりつけなかったら、
それだけで見込み客を失ってることになっちゃいますもんね。
ソシャゲーのタイトルのほとんどが2語で構成されてるのもこういう部分なんだろうね。
「パズル&ドラゴン」も、「パズル」や「ドラゴン」って単語単体だと検索結果で上位に来れなかっただろうし、
モンスターストライク、白猫プロジェクト、グランブルーファンタジー、エレメンタルストーリーなどもしかり。
どんなタイトルにすればWeb検索しやすいかちゃんと考えて作ってる。
・・・と、ここで過去に自分が出演した作品の中で、
「SEOの観点だけでみた場合」にどれがタイトルとして優れているのかを考えてみる!!
あ、あくまで「SEOの観点だけでみた場合」のものです。
作品のタイトルってのは、やはりその作品の内容に一番ふさわしいものがあるはずで、
作家が考えるこだわりもあるものです。
本来は決してSEO基準だけで優劣を決めるものではないので。
そこは前置きとしてあしからず。
まずはつい先日出演していましたIQ5000本公演 「BlackBerry」。
うん、普通に検索するとスマートフォンのBlackBerryばかりが検索結果に上がってきてしまい、
肝心の公演情報のページは出てきません。
また「ブラックベリー」とカタカナに変えて検索した場合は、植物のブラックベリーがヒットしてしまい、
健康食品のページが多く検索結果に上がってきます。
検索するときには劇団名とセットにして初めて公演情報にたどり着ける感じ。
SEO的にはちょっと不利な演目名ですね。
次は4月にKAATでやった「ジレンマが嗤う」。
これは同じ名称の作品や商品が他にはなく、検索結果にはキッチリと公演情報のみが羅列されます。
そもそも「ジレンマ」って単語自体がマイナーワードってのも大きい!
競合がほとんどいないので、仮に「嗤う」と「笑う」を間違えて入力しても、ちゃんと公演情報にたどりつくことができます。
これはSEO的にはかなり優秀なタイトルなんじゃないでしょうか。
やるな、緑慎一郎!
お次は、2015年に参加した「劇王神奈川Ⅳ」。
これは劇王ってタイトルは世間一般にはない単語で、独自性があって良いかと。
ただ、劇王は全国のいろんな場所で、しかも毎年やっています。
「神奈川」って単語があるから場所はわかるけど、「Ⅳ」ではいったい何年に開催されたものかわかりません。
「2015」と西暦表示したほうがお客さんには優しいのかなと。
実際、検索するお客さんもたぶん「劇王Ⅳ」ではなく「劇王 2015」と検索する人のほうが多いんじゃないかと思います。
お次は2014年のKAAT公演「パンクドランカー」。
「PUNK DRUNKERS」という強力なアパレル雑貨ブランドがあります。
しかも通販やってる → 通販業者っていっぱいある → 複数の通販サイトによって検索結果のほとんどが埋まる、
ということもあって、SEO的にはかんなり不利な演目名だと言えるかもしれません。
おいこら、緑慎一郎!
お次はIQ5000の「熱血!夜間学校クラブ!略してヤガク!」。
これはお客さん的にはどうググるのか迷うところですが、
おそらくは「夜間学校クラブ」か「ヤガク」でググるんじゃないかと思います。
でもどちらのワードも一般的な用語ではないので、ちゃんと公演情報で検索結果を埋めることができています。
タイトル自体が人間の目で見ても印象的ですし、検索もしやすい。
SEO的にはかなり優秀なネーミングじゃないかと。
んで次は同じくIQ5000の「ジャングル ~柔和なジャングルの猛者~」。
これは「ジャングル」って単語の認知度が高すぎて、SEO的にはかなり厳しいですね。
あの密林のジャングルはもちろんですが、玩具会社、PCサポート会社でも同名の会社があるらしく、
それらのサイトに埋もれて公演情報にはたどり着けません。
おそらく検索する際には大体の人が「IQ5000」って単語を付け足すはず。
さらには先日リーディングもやった「ヒヨコマメスープの味」。
これ、一見タイトルとして悪くないんじゃないかなぁと思ったんですが、
いざググッてみると、なんとGoogle先生はおせっかいで、
なんとワードを「ひよこ豆スープの味」に勝手に変換して検索してしまうのです。
おかげでクックパッドのような料理系サイトが検索結果にガツガツ入ってきてしまいます。
そりゃないぜGoogle先生っ!!(涙)
(追記: 最近はこのおせっかいの変換がなくなったみたいです。俺がいっぱいググッたからGoogle先生が固有名詞として認知したんでしょうかw)
これまたKAAT公演の「REMIND」。
英語のスペル単体だと、まず検索結果の上位にくることはありえない上に、
「RIMIND」とか「REMAIND」とかスペルミスをしがちな単語なんですよね・・・。
正直SEO観点ではヒジョーに厳しいネーミングだと言わざるを得ません。
おいこら、緑慎一郎!
こちらは腹筋善之介企画公演の「Color Trap」。
なんと全く同名の海外ゲームがあります(涙)
英単語で検索するとそれに押されて全く上位表示されなくなるのでSEO的には厳しい。
英語ではなく、カタカナで「カラートラップ」を正式タイトルにしていたらベストなのかも。
その場合は完全に上位独占できます。
検索する人が英語を入れるかカタカナを入れるかで迷わなくて済みますしね。
惜しい!!
いまはなき相鉄本多劇場でやったケラリーノ・サンドロヴィッチ脚本の「消失」。
すでに日常的に使用されるワードはやっぱり厳しいですね。
そして「涼宮ハルヒの消失」や「初音ミクの消失」などの作品が存在しているのが頭が痛いところ。
アニメ・ゲーム系の作品はライバルサイトとなるサイトが多すぎ(涙)
このジャンルの作品とSEO争いするのは避けたいっすね。
ちなみに一番アカンなというタイトルは以前出演した「S.M.A.T」。
「SMAT」はアメリカの特殊部隊「SWAT(Special Weapons And Tactics)」をもじったものだけど、
「SMAT」でググると、「SMAT☆SMAT」っていう風俗店の情報ばっかりでてくる(笑)
その風俗店はテレビ番組「SMAP☆SMAP」をもじっているんだけどね。
なんたる不幸な偶然の一致なのか(笑)
個人的にけっこう思い入れのある作品なだけにこれはショック!
とまぁ、最近関わった公演の演目名をずらっと考察してみましたが、
SEO的には「ジレンマが嗤う」や「ヤガク」なんかが有利なタイトルなのかなぁと。
あとはかなり昔になっちゃうけど「ニセモノニンゲン」なんかも、
一般性がない単語で、難解でないし、なにか心にひっかかるという優秀なネーミングなんじゃないかなぁ。
検索したら絶対たどりつけるってやっぱデカい。
・すでに現存する単語と完全に一致するような短いタイトルはキビシイ、特に英単語
・商品名やブランド名と一致すると通販サイト群に埋もれる可能性がある
・とくにアニメ系・ゲーム系の作品のタイトルと被るとキツイ
・長い英語のタイトルはお客さんに入力する気をなくさせる
・Google先生がおせっかいで検索ワードを予測変換で勝手に変えるケースがある
・お客さんが間違って検索しちゃいそうなタイトルは不利 (たとえばサンデーなのかサンディなのかみたいな)
このへん考慮するだけでSEO的にはかなり優位になるんじゃないですかね。
前述したとおり、作品のタイトルはSEO要素だけで決めるものではありませんが、
ちょっとこれらを意識するだけで公演としてはお客さんに優しいものになるように思います。
これは芸名とか、団体名を決めるときにも通じることでしょう。
実際IQ5000のドン・タクヤさんは、本名が超大物アイドルと完全に一致しているため芸名にしてますしね。
せっかく俳優活動しても同姓同名の大物がすでにいるならば、絶対的に不利。
どうしてもSEOって商業的要素になってくるので、
アーティスト気質の人はこういう考え方は嫌がるかも知れませんが、
お客が情報に気持ちよくたどりつくため、ってことを考えるなら、
ちょっとぐらいSEOも考慮してもいいんじゃない?と思って書いてみました。
生意気でスンマソン!!
したらな!
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