きゃんどる
演劇人が送る浅草グルメ紹介シリーズ!
最近は奥浅草近辺ばかり攻めてるから少し違うエリアにいくかー、なんて思いつつ、結局今回もそれと近しい方に来てしまう俺はいったい何なんだろう。
今日はきゃんどるに行ってきたよ!
お店の位置は千束1丁目。
国際通りのカルボ、カド、豊龍、セブンイレブンなどがある5差路のところ。
豊龍のすぐ隣りの建物ですね。
きゃんどるは見てのとおり年季の入った純喫茶。
昨今は浅草に限らずいろんなところで昭和レトロな喫茶店が流行っていますが、本当にガチでレトロを追いかけるのであればこのきゃんどるに来てこそだと思います。
はっきり言ってレトロレベルは段違い。
Retty 南たすくさんより画像引用
店内写真は他のお客さんいて撮りづらかったので他の方からの引用で申し訳ないんだけども。
タバコの煙で黄色くなった壁のメニューやポスター。
昔ながらの石油ストーブ(こういうやつね)
奥のほうのソファー席は普段ここをリビングにしているのかなというぐらいの生活感が感じられます。
定番の「この空間だけまるで時が止まったよう」という表現すら陳腐に思えるぐらいです。
あれかな、スキーやスノーボードで雪国にいったときに、古い個人経営の旅館泊まったときのその食堂みたいな雰囲気と言いたいところだけどこの表現でピンとくるのは俺だけか。
うん、たぶん伝わらないな(笑)
GoogleMAP uさんより画像引用
手書きのメニュー。
コーヒー350円からとめちゃめちゃ安い。
たぶん価格はずーっと据え置きでやってきてるんだろうなぁ。
ありがたいことです。
お店はご高齢のママさんがお一人で回しておられます。
足腰がよろしくないようですが、そこは常連のお姉サマが他のお客さんのぶんまでひょいひょいとコーヒーや料理を運んでいきます。
うまく言えないけど何かイイよね、こういうお客さんとママさんの人間関係って。
今回はドライカレー(600円)を。
喫茶店メシだから冷凍を炒めたやつが出てきても仕方ないかなーなって思ってたら、ちゃんと自家製のものが出てきました。
寒い日はカレーの香りだけで幸せな気持ちになるよね。
辛さの中に甘味があってスプーンが進。
タマネギも冷凍じゃ出せない上品な甘味で旨し。
コーヒー(350円)。
コクがあるコーヒーを、ストーブ眺めながらまったりいただく。
テレビは昼のワイドショー、隣りの席では料理を運んでくれた常連のお姉さま二人がたわいもない温かみのある日常会話を・・・・
お姉さまA「こないだひったくりに遭ったのよ!」
あ、全然温かみのある日常会話ではなかった(笑)
でも深刻なトーンでもなく、あっけらかんと楽しそうに話すのね。
ドラマ仕立てでトークが上手くてついつい興味深く聞いちゃった。
とりあえず松が谷あたりで、キーキー声が高い女が運転してて男を後ろに乗せた自転車二人乗りに遭遇したらご注意あれ。
すれ違いざまにこちらの自転車カゴのバックを取ってくそうですよ。
食事もコーヒーも、常連さん達の会話も堪能させていただきゴチソウサマー。
令和5年の東京に、こんな時間を楽しめる場所があることにただ感嘆。
考えてみりゃ隣りの豊龍もそうだし、道挟んだ太陽や筑波食堂も同様にレトロを極めし店ばかりか。
どのお店も繁盛してるし、この一帯はこれからもずーっとこうなのかもしれない。
どのお店も長くいつまでも残っていてほしいね。
ご機会あればふらりと立ち寄ってみてはいかがでしょーか。
したらな!
きゃんどる
東京都台東区千束1-15-7
営業時間 10:30~19:00(不定休)
03-3875-5412
コメント