【演劇】飲みニケーション

静的コンプレックス

 

『pinky』稽古後、そのまま飲み。

 

 

いま取り組んでいる作品に対する話も、演劇全般に関する話も、人生に関する話も、本気でどうでもいい話もいっぱいした。

うん、充実した時間だったね。

やっぱり稽古後に飲んでいる時間はステキ。

 

 

 

「いまどき飲みニケーションなんて時代じゃない!」

なんて声もチラホラと聞いたりするもんですが。

 

ぼかぁー、飲みニケーション100%肯定派です。

とくに稽古後の飲みについてはマジで100%。

 

 

 

たぶん飲みニケーションが良い印象を持たれてないのは、よくあるサラリーマン上司が無理やり誘ってきてマウント取った自慢話や説教話ばっかり一方的に聞かされるようなキツイ飲み会ばかりがピックアップされ過ぎてるのが理由のような気がするんだよなぁー。

もしくはひたすら愚痴と悪口ばっかり言うようなネガティブな会だったりとか。

 

 

でも、そうでない飲み会のほうが圧倒的に多いと思うんだけど、違う??

 

 

 

もちろんお酒自体が苦手な人もいるので、飲み会に参加しないこと自体を否定はしないけどね。

参加して酒飲まずにワリカン負けってのもなんかアレなのはわかるし。

(自分も最近めっきり飲める量が落ちたのでワリカン負けするようになってきたよ!)

 

 

 

 

個人的に感じてる稽古後の飲みの大きなメリットは3つかなー。

 

 

 

1.演技プランや演出プランの再構築ができる

演劇の稽古中って、大半はシーンごとの部分稽古の繰り返しです。

ダメ出しで演出家の指示をもらうことはあるけど、腰を据えて打ち合わせできるタイミングが少ないのも確か。

大所帯の芝居であればあるほど、役者一人一人の細かい部分に付き合っていられる時間は限られてくるしね。

 

稽古後の飲みって、そういうのを時間を気にせず気兼ねなく話しやすい場なんですよね。

飲食を共にしてる時間ってことでお互いの遠慮も少なくなるので、演出家や共演者の深い部分の考えを聞ける機会も多いし、稽古場とは違った視界になることで稽古中には気付かなかった発想がポンと出てきたりします。

稽古後に真っ直ぐ家に帰って一人で悶々と稽古を頭の中で振り返るよりは、建設的なアイデアが出やすいもんだと勝手に思っております。

 

あ、ちなみに、演劇人の中には「飲んでる最中には演劇の話は一切しない!」ってポリシーの人もいるので、そこについては触れないでおくね(笑)

 

 

2.人との会話は知識と経験の宝物庫

人の話を聞くのは楽しいもんです。

なんで楽しいかっていうと、その人が話すのはその人の人生のダイジェストだから。

 

人が何かを話題として話してくれるとき、朝起きた話とか、通勤した話とか、晩ご飯を食べた話みたいなどうでもいい話はしません。

自分の人生の中で起こった、面白い話、衝撃的な話をちゃんとチョイスして話してくれます。

そりゃあ、おもしろいですし、タメになるでしょ。

 

知識としても、経験としても、他の人の体験を厳選したダイジェストの形で得ることができるってすごくない?

 

 

3.自分のセンスが磨ける

飲み会の場って、トークセンスを磨く最良の場所だと思うんですよね。

 

どんな内容のことを、どんな調子で、どんなテンポで、どういう形でオチをつければ、その場が盛り上がるのか。

逆に何をやるとスベッて場が冷えてしまうのか。

人の話を聞いて、また自分もしゃべることでそういった経験値が得られます。

コレは芝居にもそのまま活きてくるのは昔から実感あり。

 

 

 

 

 

 

あー、3つって言っちゃったけど、もうひとつ。

 

 

 

 

やっぱり楽しいからですな。

 

 

 

 

 

漫画「ONE PIECE」でも大きな戦いの後は必ず宴会シーン。

作者の尾田栄一郎さんもこんなこと言ってます。

 

人が死ぬ場面を描きたくないのは、戦いの後に「宴(うたげ)」を描きたいからです。誰かが死ぬと、楽しい宴はできないじゃないですか。宴は僕の理想の友情の形です。最後も大宴会で終わりたい。

 

 

 

 

 

 

うん、宴ってやっぱイイんですよ。

 

 

 

 

 

宣言どおりなら、ONE PIECEの最終話も宴シーンなのかな。

 

 

 

自分の人生も宴で終わりたい。

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