初日ソワレで観てきたよー。
IQ5000本公演『RUN◎』!(ランマルと読む)
簡単に言うと、女の子が遊園地の不思議な力でタイムスリップを繰り返すお話。
自分のおばあちゃんを助けに行ったり、織田信長と会ったり、
さまざまな困難を乗り越えていく的な。
内からも外からも何回も観ている劇団の作品ってこともあって、感じることもいっぱい。
毎回IQ5000の舞台は、舞台装置なし&小道具なし。
あらゆる事象をすべて役者の肉体表現で行っていく演出方法。
たとえば、馬に乗った武将達が駆け抜けていくシーンがあったとして。
当然本物の馬はいないわけで、最終的にそういうシーンに見えるかどうかはお客さんのイマジネーションに委ねられることになるんだけど。
IQ5000の場合、お客さんを「馬が見える状態」に持っていくのがホントに巧みだなぁと思う。
腹筋さんの前説の時点で、お客さんの想像力に油を挿す作業がすごい丁寧にされていて。
お客さんは「頭ツルツルの人が前説しながら一人で何役もやっておもしろーい」って思ってるうちに、いつのまにかどんどん想像する訓練をさせられて、そのIQを高められてる。
開演前にすでにお客さんのIQが5000だ(笑)
(あ、これってもしや劇団名の由来に含まれてたりする???)
そこからジェットコースターから始まる遊具巡りシーンでトドメ。
すでに想像するプロと化しているお客さんは、
もはや「あー、あれは役者の動きを使って回っている観覧車を表現しているんだぁ」とは誰も思わない。
ただ一言で「観覧車だ」と感じるのみ。
もー、スゴイよね。
ストーリーも中だるみなく、ずーっと駆け抜ける2時間。
いや、主人公・蘭子は比喩表現とかじゃなく、リアルに駆け抜け続けていたけど(笑)
もし万歩計とかつけると、3万ぐらいカウントいくんじゃなかろうか(・・;)
恐ろしい運動量だった。。。
純粋にストーリーを楽しむべきなんだけど、ギミック系とかに目がいっちゃうのは役者の職業病あるある。
とくにシャッターとかの転換ギミックは気にして見てた。
「こういう動きが客席からこう見えるんだぁ」とか、
「照明や音と合わさったときにはこういう感じになるんだぁ」とか、
演者として中に入っていたら分かんないもんね。
あとコレは演者にも照明さんにも腹筋さんにも伝えたけど、
とにかく織田信長の照明がズルかった(笑)
あはははははは!(´▽`“
とりあえず、まだ公演期間中なんでこのへんで。
IQ5000『RUN◎』、上野ストアハウスで10/27(日)までやってます。
ご興味あればぜひーっ。
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