【ライフハック】2019年台風19号で得た経験を蓄積しよう

2019年台風19号で得た経験を蓄積しよう

台風19号

 

先日、東海・関東、東北を襲った台風19号。

こないだの台風15号が千葉県にもたらした被害を散々ニュースで目の当たりにしていたところに、

超大型が大潮のタイミングで直撃ということで、事前からかなり騒がれていました。

 

自分が住む浅草では幸い目立った被害はなかったのですが、

千葉では竜巻が発生し、また北関東を中心に多くのエリアで冠水や停電の被害が出ました。

とくに千曲川の冠水被害はすさまじく、現時点でわかっているだけでも全国で行方不明と死亡者の数は50名以上です。

 

 

今回の台風19号は、当初の想定より多少は勢力が弱まってくれていたみたいですが、

それでもこれだけの被害が出てしまっています。

想定どおりの勢力での上陸だったらどうなっていたかを想像すると怖いですね。

(多摩川下流や荒川もけっこうギリギリだったらしいので、それ次第では被害何百倍もありえた)

 

 

 

なんか異常気象だらけのいまの地球。

たぶんこれからもこういう大型台風の接近で頻繁にあるんじゃないかと思うんですよねー。

 

 

なので、今回の台風19号で培った経験を知識として残しておこうかなーと。

 

 

あ、ぶっちゃけ自分の備忘録用です。

何年後かにまた同じような台風が近づいてきたときに「あのときどうしたっけ?」って迷わずに済むように。

判断まちがえたり、判断遅れたり、ってなると生き死に変わることもありえますもんね(汗)

 

 

まぁ、ひとつの参考にはなると思うので、参考にできそうな部分あれば活用してみてくださいましー。

 

 

1.情報収集ツールとしてはやはりTwitterが最強

 

昔の常識で言えば「災害時にはとりあえずテレビでNHKつけとく」って感じでしたが、

いまでは情報の速度ではSNSのほうが上です。

その中でも最強ツールはTwitter。

そのときその場にいる人が即時に情報発信をしているので、速度と網羅性はテレビニュースの比ではありません。

 

また、テレビニュースは垂れ流されているモノから自分にとって必要な情報を探す必要がありますが、

Twitterであればワード検索ができるので、自分に必要な情報だけを探してたどりつくのが早くなります。

 

ただし、情報の信頼度を必ず疑わないといけない部分だけはデメリット。

不確かな情報も多いですし、中には目立ちたい目的で意図的にデマ情報を流す悪質な人間もいます。

何かの情報を見つけても、同じ情報について違うソース元はないか、真偽を疑う姿勢は絶対に必要です。

 

 

2.役所系ホームページはサーバーダウンが多い

 

役所のホームページ、地方の河川局や河川課のホームページのサーバーは脆弱なところが多く、

災害時にはすぐにアクセス過多によって正常に閲覧ができなくなってしまいます。

これはホームページ側で解決してほしい問題ではありますが、私達のほうではどうしようもありません。

 

上記のツイートのように、有志が情報を転載してくれていることも多いので、それを検索してみるのがオススメ。

 

 

3.避難所はすぐいっぱいになる

 

避難所って、結局は役所や学校などの公共施設を開放するだけなので、キャパシティーに限りがあります。

避難所まで行ったけど、そのカオス具合にあきらめて自宅に帰ったなんて報告もチラホラ。

 

今回の台風19号では東京江戸川区なんかだと43万人に避難勧告が出されましたが、

区内にそれだけの数の避難者を受け入れられる施設なんて、どう考えてもあるわけないですよね。

避難勧告は「避難所に避難してください!」ではなく「避難所を含めどこか安全なところに避難してください」であるという認識を持っておきましょう。

 

 

4.避難所にあったものなかったもの

 

先ほども書いたとおり、避難所は公共施設の一時開放にしか過ぎず、専用のシェルターでもなんでもありません。

ただの雨風をしのげる空間を提供してくれてるだけです。

どこかの避難所で「食べ物はないのガー!」「毛布はないのかガー!」って騒いでるオッサンがいたそうですが、それは完全にスジ違いのクレーマー。

 

もちろん災害の中で非難するときに荷物は多くは持てないのは承知。

上のツイートを参考にして最低限の用意だけはして、

逆にあきらめなきゃいけないモノの覚悟は持つようにしたほうがいいですね。

(毛布も数はないと想定しておいたほうが賢明かと思います)

 

5.養生テープ貼るべき?貼らないべき?

 

窓ガラスに養生テープを貼ると強度が逆に下がるという情報。

「中国のお偉い学者さんが言ってる」「本場の人に聞いてきた」というところに

個人的な見解で申し訳ないですが、強度低下はないです。

 

ガラスの強度が下がるという根拠は、応力集中だそうで。

簡単に言うと「ガラス面に均等にかかるはずの風圧が、養生テープという異物により1点に集中されるようになってしまい割れてしまう」的な感じ。

 

しかし、ガラスというヤング率が高い物体(乱暴にいうと触ったときにボヨーンとしない物体)に、

養生テープというヤング率が圧倒的に低い物体(乱暴にいうと触ったときにボヨーンとしやすい物体)を接触させたところで、

それを理由に発生する応力集中なんて皆無に等しいです。

 

養生テープがどんなに圧力をかけても伸縮しないダイヤモンドみたいな物質でできてるとか、

養生テープの粘着物質が「乾くとガラスのヤング率を超えるほど超硬質化する」とか、

そういった条件がない限りは、応力集中なんかもたらさないと思いますよ。

 

 

そもそも、元ツイートの方は窓ガラスの応力が平均分散されている前提で話しているようですが、

実在する窓ガラスにおいて、応力が平均分散化されてることは絶対にありません。

 

金属の窓枠などで固定されているうえに、垂直に設置されていれば枠と窓ガラス自身の重力付加がかかります。

さらにガラスには製造過程や運搬・設置過程で発生する目に見えないレベルのキズが多数。

これのせいでガラスは理論値の300分の1以下の実強度しか出せていません。

参考リンク:AGCが運営する建築用ガラス専門総合情報サイト

 

枠がガラスを挟み込む力、ガラスが自身の重さと枠の重さに耐えている力、ガラスそのものについている傷、

これらによって私達の家の窓ガラスには最初から応力集中は発生しまくりです。

養生テープを貼ったときの影響が、金属製の窓枠の接触などにくらべてお話にならない小ささってのは想像できますよね。

 

 

あ、いちおう結論を書いておくと、

「養生テープでガラスの耐久度を高めることはできないが、下げることもない。

 そもそも風圧そのものだけでは今時のガラスはまず割れない。

 風で飛んできた物体で割れることがあるが、養生テープを貼っておけばガラスの飛散を少なくする可能性がある」

といったところ。

自分の家の近所の景色を見て、風で何か飛び込んできそうな立地なら、やはり貼ったほうがいいと思います。

 

ちなみに養生テープは台風前日とかに買いにいくと売り切れちゃってるので、

常時2~3本は用意しておいたほうが無難です。

 

 

6.氾濫と決壊の違い

 

今回は「多摩川氾濫」の情報が多く錯綜しました。

氾濫=決壊だと思っている人も多かったらしく、必要以上にあわてふためく人も。

 

 

 

また、沈んで構わないところまでしか水が来てないのに、氾濫と思ってしまう人もいます。

 

上のツイートの場所、自分も近所なのでよく知っていますが、

冠水しているのは堤防の内側にある遊歩道部分であって、

ここは普段から川面から50センチ程度しかなく、大雨のときは日常的に沈んでいます。

ここからさらに堤防が何メートルも上に余裕があるので、「氾濫」とはほど遠い状態なわけです。

 

でもその事実を知らないままで上のツイートと画像を見ると、

「隅田川も溢れてしまった!」って勘違いしちゃいますよね。。。

 

 

7.どうしても川の様子が気になるならライブカメラで我慢しろ

 

川に近づかないでください。

SNSで川の様子をアップすればそれなりにリツイートされるので、様子を見に行っちゃう人がおおいようですが、

ライブカメラである程度は見ることができます。

台風のたびに、必ず川に近づいて死ぬ人が出ています(今回もあった)。

 

 

「川に近づくのは自己責任だから誰にも迷惑をかけない」と思ったら大間違い。

それに対して注意喚起をしに現場に行かなきゃいけない、救助をしなきゃいけない、捜索活動をしなきゃいけない人がいます。

そのせいで引き起こされる二次災害があります。

 

 

8.ダム緊急放流

 

「なんでこのタイミングでダムの緊急放流すんねん!」って意気揚々と声を上げて失敗した人の例。

 

ダムは川の水量を調整するためにギリギリまでふんばってくれますが、

限界が来たときには仕方なく放流せざるを得ません。

そうしないとダム決壊しちゃうし、そうなると放流どころの被害でなくなるので。

 

なので、自分の地域で大雨ピークがそろそろ過ぎそうってときでも、

そのあとダムの緊急放流というおまけがくるパターンがあると想定しておいたほうがいいでしょう。

氾濫から避難するかどうかの判断材料として覚えておいて損はありません。

 

 

9.同じような台風は今後も普通にやってくる

 

災害でひどい目にあった!

でも何とか乗り切ったので何とか頑張っていこう・・・・

 

前向きな姿勢はもちろん大事ですが、それだけでは不十分です。

ツイートにもあるとおり、地震であれば次は何十年後や何百年後かもしれませんが、台風は違います。

温暖化の影響なのかどうかはしりませんが、近年世界中でこういう風災害が拡大しています。

今回と同じクラスの台風が、来年も再来年もやってきてもおかしくありません。

 

そう考えると、備えや対策以前に、住む場所も選ばなきゃいけなくなっちゃいます。

不動産を選ぶ際の基準はこれまでは、駅の近さやお店の多さ、治安、家賃や間取りが重要視されていましたが、

水害や暴風に強いかどうかも見逃せない基準となっていくことでしょう。

 

 

10.台風のときは仕事を休むのが普通という文化に変わりつつある

 

どんなときも会社のことを第一に考えて行動すべきと洗脳されてきた我々ですが、

ようやく「天災のときに出社するって、頭おかしいんじゃね?」という価値観が生まれるようになりました。

各鉄道会社が先駆けになって、ヤマト、佐川、ディズニーランド、各コンビニ、各ショッピングモールなどが率先して休業とする姿勢を打ち出してくれているのが良い追い風になっているのかなと。

 

しかし、2番目のツイートのようにまだまだブラック思考の経営者も多い模様。

こういうのって会社の実名晒しちゃっていいと思うんですけどね。

今回の被害見たでしょ?

出社を促す行為は殺人未遂にも等しいと思うんだけど、違う?

 


 

 

 

とりあえず以上ー。

 

 

もっと書いておくべきこといっぱいあったはずだけど、

思い出したら追記していきまーす。

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