【演劇】2223project produce 劇団晴天第13回本公演『捨て身のハンサム』

2223project produce 劇団晴天第13回本公演『捨て身のハンサム』

捨て身のハンサム

 

2223project produce 劇団晴天第13回本公演『捨て身のハンサム』を観てきたよ!

会場は下北沢タウンホール地下の小劇場B1。

 

 

大学演劇部時代の後輩である桂弘が主演を務める舞台。

中ノ嶋ライトのときに共演した永田涼香ちゃんも出てた。

 

 

 

ストーリーは、えーと、

 

 

豪快男料理YouTuberとして成功している男がいて、妻と数名の部下とともにYouTube動画作成と仕出し弁当屋の2業種を行う会社の経営をしていた。

そこに助けを求めて連絡してきた元同期の男・池。池はフィアンセに式当日に逃げられて仕事も失ってしまったらしい。池には動画編集経験があるとのことで仕事に就いてもらったものの、実はそんなスキルはなかったりと、そもそもフィアンセに逃げられたのではなく自分が逃げていたのであったり、塗り重ねたウソが徐々にばれていって・・・。

 

 

的な感じかな。

 

 

主軸はこの主人公・池の話がもちろんメインになるんだけど、登場人物もそれぞれ複雑な事情を抱えていて、たった95分間の中でそれが複雑に絡み合っていて、月並みな言い方でアレだけどホント良く出来た脚本だったなぁ。

 

自分に対しての劣等感のあまりつい逆向きの行動を取ってしまったり、素の自分と世間向けの自分とのギャップに苦しんでいたり、相談する場所がなくて家庭外にそれを求めていたり、マルチにすがっていたり、ち〇この小ささや持続時間の短さに悩んでいたり(笑)

 

そういう登場人物それぞれが持つ悩みって、ときには脚本にするとあざとくなりがちな要素なんだけど、駆け抜けていくテンション高めの会話の中で妙にそれがナチュラルで。

数多くの悩みがちゃんと落ち着く場所に落ち着くあたりは極めて演劇的なのに、それが妙に現実的で説得力があって、あっというまの95分間だった。

おもしろかったなぁ。

 

 

とりあえず、観終わったときに明日からがんばれそうな気持ちになれる作品っていいよね。

つまんないこと気にしてウダウダするのがいかにもったいないかを教えてくれる。

楽しんだもん勝ちだな、人生ってやつは。

 

 

 

あ、自分は観劇するときにあんまり身内をひいき目に観ないつもりでいるんだけど、主役の池を演じた桂が光ってたなぁ。

(演劇じゃあだ名がコゴローだった。桂だから。あだ名ってホント適当だよね。いまも俺はコゴローって呼んでる。)

 

 

コゴローが色んな舞台で色んな役を演じてるの観てきたけど、今回の役が一番ドンピシャでハマってるって思った。

なんかねー、素のコゴローと似てる部分をめちゃくちゃ感じて。

 

 

いや、別にコゴローが池みたいにポンポン息を吐くようにウソをつくってわけじゃないけど(笑)

人って誰でも他人に対して晒け出してる部分と晒け出してない部分があって、それは人間誰しもが大なり小なりそうなんだけどさ、池の振舞いとコゴローの振舞いに重なる部分がある気がして、ちょっと面白かった。

 

 

 

とりあえず誰にでもオススメできるステキな作品。

舞台はもう千秋楽迎えちゃったけど、アーカイブ配信が2,500円で7/25までですってよ。

ご興味あればぜひぜひ。

→アーカイブ配信ページ

 

素敵な作品に出会えたことに感謝。

公演お疲れ様でしたー。

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