演劇プロデュース『螺旋階段』 「RAIN ~改訂版~」
盟友・緑慎一郎が作演出を務める、演劇プロデュース螺旋階段の第32回公演『RAIN ~改訂版~』を見てきたよ!
場所は小田原市生涯学習センターけやき。
仕事終わって東京から速攻で向かったけど、電車遅延があってギリギリに。
Google先生が最短ルートは大通り沿いではなく線路沿いの細い道だと示してくれたのでそこをダッシュで走っていったけど、これがまた真っ暗で進行方向にすら灯りも見えないような道で、寒さと不安で走りながらちょっと泣きそうになっていたのはここだけの秘密だ!(涙)
このRAINはタイトルに「改訂版」と冠していることからわかるとおり、再演作品。
初演は2006年の劇団旗揚げのときで、キャストもメインどころとなる4人については初演時と同じメンバーが演じたらしい。
ほえー。
もう公演終わったのでネタバレありありであらすじ書いちゃうと、
(※追記 後日配信予定あるそうです!視聴予定の方はそっとブラウザ画面閉じてください!)
時代は2006年、日本。
助手の給料支払いさえも滞っている寂れた探偵事務所・三井探偵事務所が物語の舞台。
事務所に夫の不倫を疑う妻・朱美や、妻に不倫を疑われて困っている夫・祐樹が来訪する中、さらに素性不明の30代男性・小泉が現れる。
小泉は恋人である美鈴との待ち合わせ場所に向かうために必死に自転車を漕いでいたらしいが、気が付いたら突然この場所にいたという。しかも詳しく話を聞いていくと、どうやら小泉は30年も前の過去の時代を生きていた人間だということがわかり、一同は驚きを隠せない。
小泉は美鈴に会うために30年前の世界に戻りたい。三井たちはバック・トゥ・ザ・フューチャーの原理で自転車をかっ飛ばせばタイムスリップできるのではないかと画策し、一時はうまくいったかと思われたが小泉は2006年に残ったままだった。
そんなとき、祐樹の育ての親が危篤状態であり、実はそれが美鈴であることが判明する。そして2006年の時代に年齢を重ねた美鈴がいるにも関わらず、逆に2006年の小泉が存在していないことから、一同は30年前に小泉は既に事故死していたという事実にたどりつく。
生と死と、時間を超えて30年越しに再開を果たした小泉と美鈴は、雨の中に美しく消えていく。。。
といった感じ。
序盤は、良い意味で噛み合わないおもしろおかしい会話劇。
ずーっとこういう調子で進むのかなと思ったら、小泉のタイムスリップを試みるあたりから展開が加速してそのまま最後まで一気に突き進む感じだった。
みーくん(緑慎一郎)が昔キャラメルボックス好きだったって事前情報を持ってたこともあって、個人的にはそれっぽいなぁなんて思ったりして。
どこがと聞かれると何て言ったらいいのかわかんないけども。
SF感やファンタジー的な部分もそうなんだけど、話の構成とか展開の仕方とか、なんか全体的に。
もしかしたら2005年にキャラメルボックスがやった『クロノス』で菅野良一さんが演じた主人公・吹原と、本作主人公・小泉の、不器用だけど想い人に対しての一途で真っ直ぐな姿がダブって見えたからなのかもしれない。
(菅野さんとみーくんの体型がやや似てたのもダブって見えた理由かもしれないが)

あと舞台装置良かったなぁ。
車輪付けた平台連結させてその上に部屋のセットを組んでるんだけど、シーンによって結構こまめに上手下手に移動するからミザンスに変化がつくし、同様のギミックで移動してくる高級車マセラッティのフロントボディも、そのマセラッティと自転車でカーチェイス(?)するのもおもしろかった。
そして露木幹也さんのドクは反則が過ぎる( ゚д゚)
ドク「あれっきゃない!!」 pic.twitter.com/sPR8UlmmEe
— バックトゥザフューチャー名場面bot (@bttfbot1985) December 25, 2022
バック・トゥ・ザ・フューチャーをもう一度観たくなる。
そんな楽しく、ほっこりできる演劇作品でございました。
みなさんお疲れさまでしたー(。・∀・)ノ゙
コメント