【演劇】『海底二万里 稽古初日』

『海底二万里 稽古初日』

画像引用元:duobus公式ページ

 

先日は配信でこれを観た。

『海底二万里 稽古初日』@なかのZERO小ホール

 

 

duobus株式会社がプロデュースしている企画公園で、去年の同じ時期に1作目『蟹工船 稽古初日』っていうのをやってたんだけど、それの続編みたいな。

まぁ、続編と言っていいのかどうかはアレなんだけど。

作品の中で「前回はこんなだったね」なんて話してる以上、そりゃあ続編と呼んでしまって問題ないと思う(笑)

 

 

概要としては、腹筋善之介さんが演出する舞台『海底二万里』の稽古初日の風景をそのまま作品にした、って感じ。

 

 

前回は脚本が『蟹工船』でキャストは粟根まことさん、西川浩之さん、小須田康人さん、板尾創路さんだったところ、今回の『海底二万里』は板尾さんの代わりにROLLYさんが出演。

前回知ってる人にとっては「これキャンセルってできるんですか」と言ってた板尾さんがホントにいなくなってるのがまた面白いポイントではある(笑)

↑ これ前回のダイジェスト版30分映像。おもしろいので是非。

 

 

さてさて今回はお題が『海底二万里』。

劇中でも触れてたけど、前回に続きまた海モノ。

 

 

劇中で「陸モノはしんどい」と腹筋さんが言ってたけど、腹筋さんの作る芝居を何度も体験させてもらってる身としては「全くそうですよね」とニヤニヤしながら頷くばかり。

走る、馬に乗る、車に乗るなど、陸モノはいろんな表現が出てくるんだけどさ、どんな乗り物に乗っていようが疾走感を出すためには必ず高速な足の動きが必須になるんだよね。

しかもカーチェイス的な追いかけ追いかけられの展開がほぼ必ず入ってくるから、カメラワークを表現するための動きと合わせて運動量がとんでもないことになる。

以前やった『ジャングル』のカヌーでのチェイスシーンは足首から先がちぎれるかと思ったもんな(遠い目)

 

 

でも海モノや宇宙モノは、逆に足を使わないが故の面白さもあって。

(まぁ、そのへんの詳しいところは惑星ピスタチオの『KNIFE』観てもらうのが一番早いと思うけども)

実際、全員が四捨五入で還暦になるメンバーが、海の中を表現したり、そこに突如やってくる潜水艦を顔で表現したり、迫りくる巨大ダコとそれと戦う風景を表現したり、って光景はとんでもなく面白かった。

 

 

腹筋さんが演出のテイだから腹筋さんが回しているように思っちゃうかもだけど、実は影で率先してリードしてたのは粟根さんだったね。

面白くなるようにうまく転がして、わかりづらいところはキッチリお客さんを意識したフォローを入れて、それでいて前に出過ぎない感じで。

「達者」ってのはホントこういうのをいうんだなぁとマジマジと思った。

 

 

あと去年脳梗塞で一時はICU入ってた西川さんが動く姿を観れたのも嬉しかった。

出てきたときは奥様の大森さんの付き添い&杖持ちだったけど、幕が明けたら杖なしでも歩いている姿を見せてくれて。

順調に回復傾向にあるようで何より。

 

 

 

もうアーカイブ配信期限も過ぎちゃったけど、こういうのってサブスクなり何なりで常時視聴可能にするのってナシなんかな?

限定公開にしたほうが短期間でみてマネタイズできるとか、いろいろ事情があるのかもだけど。

観劇三昧のビジネスモデルがどれぐらい利益出せてるのかとか全然知らないからあんま無責任なことも言えないけどねー。

でももう一回お金払ってでも去年の『蟹工船』をもう一度観たくなってる自分がここにいるので、決して需要ゼロではないと思うんだけどなぁ。

 

 

たぶん来年も同じ時期にまたやりそうな気配満々だったので、それをまた楽しみに待つことにしましょ。

まだ一度もこの『稽古初日』シリーズ観てない方はぜひ次の機会を逃さず!

 

したらな!

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