【ライフハック】義務教育、学校に行かないという選択肢を知ってほしい

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小2女児と母親“無理心中”、「いじめ原因」と調査求める

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今朝のニュースで取り上げられてた事件。

簡単に内容を要約すると、小学校2年生の女の子が同級生2人に長期間に渡りいじめを受けていて、学校に相談しても「子供同士で話し合わせる」などの対応に留まり、ついには2018年11月にいじめられていた女の子とその母親が自殺(無理心中)してしまった、という内容。

 

 

非常に痛ましい内容だね。

自分が親という立場になったからというのも手伝って、こういう事件にはやはり心がキュツと締めつけられてしまう。
将来的にも他人事じゃないしね。

 

 

これに類似する事件は過去にも多数起きているのは言うまでもなく。

 

そのたびに「学校の対応はどうだったんだ」「教育委員会は何してたんだ」みたいなところに論点がいくことが多い。

それで「学校としてはいじめとして認識していませんでした」みたいなお粗末な対応で、大炎上してるケースがほとんど。

昔から進歩がなくてイライラしちゃうね。

 

 

 

 

でも今回は対応がどうだったとか、そういう部分は置いておいて。

 

 

 

とりあえず声を大にして言いたい。

 

 

 

 

 

 

 

学校は絶対行かなきゃいけない場所じゃない。

 

 

 

はい、学校って、行かなくていいんですよ。

行かなくったって罰則を受けることはないし、将来だって何とかなります。

本当にこれは親御さん全てに知っておいてほしい。

 

 

義務教育の本当の意味

「学校に行かなくていいっていうけど、だって小中学校は義務教育でしょ?」

たぶん多くの人がそう思うハズ。

 

自分も学校は当たり前に行くものだと思っていたし、学校に行かないことは悪いことだと思ってた。

だって「義務」教育だもん。

義務なんだから行かなきゃダメなんでしょ、って。

 

 

実際に教育基本法では、

 

就学義務とは、日本国民である保護者に対し、子に小学校(特別支援学校の小学部を含む。)6年間、中学校(特別支援学校の中学部等を含む。)3年間の教育を受けさせる義務を課したものです。
就学義務については、憲法第26条第2項で「すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。」と規定されており、また、教育基本法第5条第1項に「国民は、その保護する子に、別に法律で定めるところにより、普通教育を受けさせる義務を負う。」と規定されています。

 

というふうに定められている。

 

 

 

で、これを破ったときの罰則がこちら。

 

これを無視して、7日以上続けて欠席、さらに正当な理由がないと見られる場合は学校から教育委員会に連絡がいき、教育委員会からは保護者に対して督促がいく。この督促を無視すると10万円以下の罰金が科される。

 

これだけを見ると、「なんだよ!やっぱり中学校までは行かなきゃいけないんじゃん!!」って思ってしまいがち。

 

 

 

でも、ここで早とちりしてはいけない。

この罰則についてはちゃんと例外に対する記載があって、正当な事由があれば問題がないのだ。

 

文科省の義務教育指針

文部科学省の中央教育審議会 初等中等教育分科会(第40回)議事録より

 

そう、「不登校」は小中学校に行かなくてよい立派な理由なのです!!

 

もちろんいじめが原因で通学できなくなることも「不登校」にちゃんと含まれる。

だから、もし我が子がいじめに合ってしまっているなら無理やり学校に行かせる必要はまったくないということ。

法律として許されてることなんですよ。

 

そもそも義務教育ってのは、

「子供が学校に行かなくてはいけない義務」じゃなくて、

「親が子供に教育を受けさせる義務」なわけで。

 

義務教育は、親に課されている義務なんです。

 

入学手続きをするなど親が子供に学校に通うことができる機会をちゃんと与えているのであれば責務はきちんと果たせていて、そのあと子供が「学校に行きたくない・行けない」という形で不登校になっても、親にも子にも責任や罰則は何もないワケ。
(もちろん子供が学校行きたがってるのに親がそれを止めれば違反です。)

 

 

繰り返しますね。

もし「もう通うのが無理だ」ってことになったのであれば、無理して学校に行かなくていいんです。

卒業までずっと「不登校」でもいいんです。

 

 

あ、ちなみに小学校も中学校も、極端な話、1日も出席しなくてもちゃんと卒業できるので。

9年間不登校で義務教育期間を終え、普通に社会に出てる人もいっぱいいるよ。

Nature Drive ”義務教育(小・中学校)をあえて不登校で9年間過ごした経験から伝えたいこと”

RYUKYU JOURNAL ”「なんで学校に行かなきゃいけないの?」義務教育歴2年の社長に聞いてみた。”

らふらいふ “あえて義務教育を受けてない大学生が、教育制度について語ってみる”

 

 

不登校への考え方も変わってきている

自分が子供のときは「不登校」じゃなくて「登校拒否」って言葉が使われてた気がする。

あいつ登校拒否になったらしいよー、みたいな感じで。

でも最近はマスコミなんかで「不登校」って言葉で統一してる印象だね。

 

 

で、この「不登校」の定義は以下のとおり。

 

何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、

登校しない、あるいはしたくともできない状況にあるため年間30日以上欠席した者のうち、

病気や経済的な理由による者を除いたもの

 

前述したとおり、いじめもこの定義に含まれる。

いじめは社会的要因・背景が理由で心理的・情緒的に登校できなくなることなので、この要件を満たしているもんね。

一般的に、なんかこの「不登校」って言葉にネガティブイメージを持ってしまいがちだけど、実は2016年に文科省がこういう通知を出してる。

(3)不登校とは,多様な要因・背景により,結果として不登校状態になっているということであり,その行為を「問題行動」と判断してはならない。不登校児童生徒が悪いという根強い偏見を払拭し,学校・家庭・社会が不登校児童生徒に寄り添い共感的理解と受容の姿勢を持つことが,児童生徒の自己肯定感を高めるためにも重要 であり,周囲の大人との信頼関係を構築していく過程が社会性や人間性の伸長につながり,結果として児童生徒の社会的自立につながることが期待される。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1375981.htm

 

この「不登校を問題行動と判断してはならない」って文言は、大きな救いじゃないかな。

 

不登校を問題行動としないってことは、もしいじめが原因で自分が学校に行けなくったって、親として我が子を学校に行かせられなくったって、それは悪いことではないってこと。

そんなことで自分に対して罪悪感や劣等感を感じなくていいよってことになる。

 

どうか自分を追い詰めないでくださいませ。

 

恥ずべきことでも後ろめたいことでもありません。

ただ学校以外で学ぶって道を選んだだけ。

なんらネガティブに感じる必要はないです。

 

学校は行けるなら行ったほうがいい、でも無理なら行かない選択を

いきなりこれまでと逆のこと言いますが、学校は行ったほうがいいです。

「え?学校行かなくていいってここまで散々言ってきたじゃん!?」って感じですが、実際そうなんですよ。

 

一般常識を学べて、基本的な学力を身に付けることができて、集団生活能力とコミュニケーション能力を身に付けてることができて、運動能力も磨けて、先生や友達との出会いももたらしてくれる。

学校で得られるものはやはり大きいです。

それで授業料無料って、やっぱり教育の場としてはとても優れた空間。

 

 

 

でも、

必ず行かなきゃいけない場所ではない。

 

 

もしその学校が、悪質ないじめを働く輩がいて、それを黙認するような教師しかいない場所であったなら、

一般常識を学ぶどころでなくて、基本的な学力を身に付けるどころではなくて、集団生活能力とコミュニケーション能力も得られず自尊心を傷つけられるばかりで、運動能力を磨くどころか暴力を受けてケガをするかもしれなくて、先生や友達どころか人間すべてに対して不信感を植えつけられるような、

得られれるものが何もない、そんな最悪な場所にしか成りえない。

 

そこに無理して通って、苦しい思いをして、最後には命を絶ってしまうなんて、あんまり過ぎでしょう。

 

理想を言えば、学校は通えたほうがいい。

でも、これはあくまで理想の話。

 

 

もしその学校の環境がダメだって分かって、ある程度努力しても何ともならないってことになったなら、潔く通わないという道を取ったほうが絶対にいい。

学校は「死にたい」と思ってまで通わなきゃいけない場所じゃあない。

そこに命をかける必要はありません。

 

いまは学校に通うことの重要性が薄まりつつある

昔は勉強する場所は学校や塾と決まっており、勉強を頑張って成績を上げ、良い中学、良い高校、良い大学に進学し、良い就職先を見つけましょう、っていうのが主流の考え方だったと思う。

良い大学を出ることが良い仕事に就ける必須条件だ、みたいな。

 

だから、学校に通わない=人生ゲームオーバー、みたいな観念があったんだけどね、

もうそんな時代じゃないのですヨ。

 

いまは小学校~高校程度の学習内容ならほぼ100%インターネットで得ることができ、いつでも独学で学ぶことが可能。

お金を稼ぐための知識やスキルもインターネットで身に付けることができる。

インターネット上に、仕事に就くチャンスや事業を起こすチャンスも転がっている。

 

もはや学校に通っていなくても、生きていく術を得られる世の中なのです。

 

 

自分の話になるけど、自分はいちおう県内で有名な進学校を卒業し、国立大学の工学部を卒業している。
そんな自分がいま就いている仕事は、主にこの4つ。

・モデル/俳優業
・ホームページ制作会社への非常勤
・自らのホームページ制作事業
・アフィリエイト

 

 

 

学歴まったく関係ねぇー!(汗)

 

 

俳優としての演技スキルはサークルやその後の舞台経験で学んだことだし、

ホームページやアフィリエイトの知識は全てインターネットでの独学で学んだモノ。

 

つまり、いまの仕事には高校や大学で学んだことは何一つ生かされていないという顛末。

あははは。

 

高校と大学に通わせてくれた両親にはひたすら感謝だけども、こういった学歴は残念ながら結果的に自分の人生に直接大きな影響を持つものにはならなかった。
(もちろん在学中にサークルやバイトで経験したことや、出会った友人達は財産だけどね)

 

ちなみに高校の学費は、国公立だと3年間で80万円程度、

大学は国公立だと4年間で220万円程度になるらしい。

総額300万円。

 

もしこの2019年、いま自分が中学卒業間近の15歳で300万円持っていたとしたら、それを払って7年間費やして学歴を得るよりは、いますぐ300万円を元手にして独学で勉強しながら何か事業を模索するほうを選んじゃうな。

 

これは自分が15歳だった1995年という時代ではまず選べなかった無謀な選択肢。

でも2019年現在は、こういった選択肢に十分に勝算が見出せる時代になったってことは理解しておいて損はないと思う。

もちろんこの選択肢は勇気も要るし、努力も要るけどね。

 

 

ただし、もちろん不登校になった子に対していきなり「はい、インターネット。学校行かなくていいから自分で生きる術を学んでね!」ってわけにはいかない。

しかもそれがまだ未熟な小学生や中学生であれば尚更。

子供が自主的に学ぶようになるまでの体制作りは親側にとって必須の作業で、それはとても大変なことだって覚悟は必要。

 

まとめ

ここまで書いてきたことまとめるとこんな感じ。

・義務教育では小中学校に通いましょうってことになってる
・学校は教育上のメリットが多いので、できることなら通いましょう
・でもあまりに環境が悪いなら、学校は絶対に行かなきゃいけない場所じゃない
・不登校は恥ずかしいことじゃないよ
・いまはネットで勉強も仕事もできる
・学歴の重要度は昔ほどじゃないよ

 

これ勘違いして、学校へ行かなくていいことを単純にサボる理由の正当化には使わないでほしいけどね。

できるなら学校はやっぱり通ったほうがいいっす。

人格形成の基礎になる小中学校はなおさら。

 

でも、学校が全てではないということ。

行かなきゃ人生が終わるようなものではないこと。

行けないことで命を落とさなければいけない場所ではないこと。

これらは全ての親御さんにわかってほしいなぁと思う。

 

学校に行かないことは逃げじゃない、人生の立派な選択肢のひとつ。

今日のニュースを見てそんなことを思ってみた。

 

・・・少しでも不幸な道を選んでしまう人が減りますように。

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