【ライフハック】施しに慣れちゃいけない

カバネリ乱

 

Netflixの中で配信されていたのでちょっと前に見てたアニメ「甲鉄城のカバネリ」。

 

「進撃の巨人」の和物ゾンビ版的な感じで面白かったんだけど、最近DMMからソシャゲ化されたってことで手を出してみた。

うん、流行のソシャゲの要素をガンガン盛り込んだ感じで完成度高くておもしろいっす。

 

 

 

 

 

それでゲームの攻略情報とかググッったりしてたんだけど、ふとSNSでこういう発言を見かけて気になった。

 

 

「レベルアップ時にスタミナが上限超えて回復しない。ふざけんなクソ運営。」

 

 

 

これ、ソシャゲ慣れしてないとピンと来ないかもしれないけど、ソシャゲはプレイヤーレベルが上がるとスタミナが全回復するゲームがほとんど。その中でも最近はスタミナが残った状態で回復すると、残りの値にMAX値が足される形で回復するものが多くなってきた。

 

たとえばサモンズボードだとこんな感じね↓

サモンズボードのスタミナ

 

 

 

うーん、

 

レベルアップ時にスタミナが最大値を超えて回復しないと、「ふざけんなクソ運営」になっちゃうのか?

 

 

 

そもそもレベルアップ時にスタミナが回復する仕様でさえ、そもそも運営側の優しさじゃない?

だってスタミナってホントは課金対象なんだもん。

プレイヤー側からしたら「オマケで回復させてくれてありがとう!」のはずなんだけど。

最大値を超えて回復なんて優しさの極みだと思うんだけどなぁ。

 

今回のカバネリのスタミナ仕様に対して「ふざけんなクソ運営」と思う人は、その優しさの極みでさえも「当たり前に自分に対して施されるべきこと」としか感じてないってことか。

 

 

 

 

施しに慣れてしまうってのはホントに怖い。

 

 

 

たとえば電車の優先席でも「譲るのはあくまで譲る側の優しさ」が根底にあって、おじいさん側から「若いのに何座ってんだ!代われ!」と怒鳴るのは筋が違う。

この場合も、おじいさんは席を譲ってもらうことに対して「当たり前に自分に対して施されるべきこと」という思考になっちゃってるわけで。

 

 

駅員や店員に難癖をつけるカスタマー・ハラスメントなんかもそうだね。略するとカスハラっていうらしい(このネーミング、的を射ていてイイよねw)

駅員や店員がお客に対して礼儀正しく接することは、あくまで本来のサービスに付随した部分でしかなくて。決してお客を神様のように崇めるサービスではない。

それなのに「こいつらは客である俺をあがめる下位層だ」と勝手に勘違いし、これも同様に「当たり前に自分に対して施されるべきこと」がされていないと認識をしてブッ飛んだクレームをつけてくる。

 

 

芸能界でもそう。爆笑問題・田中さんがロケ中にファンからの握手を拒否したら「SNSに書くぞ」と言われたこととか。アイドル界隈でも、熱烈なファンがなぜもっとかまってくれないんだとモンスター化してしまう話も多い。あ、これは演劇界隈でもあるか。

 

 

あと最近の例だと、オリエンタルラジオ・中田敦彦さんの「良い夫やめました」宣言かな。これは賛否いろんな意見がある記事だけど、優しさが当たり前の施しになってしまったって部分では同じ類の話。

 

 

 

 

「いまあるものに慣れちゃう」ってこと。

 

これねー、ある意味では生き物の「進化の本能」から来てる部分だと思うんだよね。

何億年も前から生物はその思考を繰り返してきたから、海から陸上に上がってこれたり、高いところにある食べ物を取ることができるようになったり、怖い敵から身を守るために甲羅を持ったり、進化をしてきたわけで。

どれも現状の環境に満足せずに、次のステップを模索した結果。

 

これはプラスな見方をすれば「良い環境をどんどん追求し続ける姿勢」として好印象で捉えることができるんだけど、逆に言えば「現状の環境が最低水準で、それを下回るなんてもっての他」という側面も持っている。

この側面が、人間が「いまあるものに慣れちゃう」大きな理由だと思う。

 

 

自分で作り上げた環境だったら、それに満足せずに上の変化を目指すことは素晴らしいこと。

だけどさっき例に挙げたようなパターンはどれも他人がもたらしてくれた環境。

他人がもたらしてくれた環境を当たり前に捉えて、それが欠けると怒り出しちゃうのって、筋が違うというか、シンプルに言って本気でダサい。

 

自分で作った環境については常に上を、他人からもたらされた環境には常に感謝を。

忘れがちだけど、忘れないほうが絶対人生豊かになると思うー。

 

したらな!

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