【映画】デビル・シャーク

デビル・シャーク

 

 

サメ好きがひたすらサメ映画をむさぼるだけのシリーズ!

今回はついにサメ映画の伏魔殿ともいえる問題作に手を出してしまいました。

 

 

だだん!デビル・シャークだよ!

 

 

ただでさえ問題児が多いサメ映画業界ですが、

現時点でこの作品がそのトップに君臨していると言っていいかもしれません。

あの『フランケンジョーズ』、『ロストジョーズ』が赤子に見える、

それぐらいに本作はズバ抜けてやべぇヤツなのでございます。

 

 

この作品、平然とAmazonプライムのラインナップに並んでるんですけどね、

誤って踏んでしまった人に「二度とサメ映画なんて観ない」と思わせかねない、なんとも重い地雷となっております。

興味のない方は迂闊に踏まなうようくれぐれもご注意を。。。

(※ 興味を持って自ら踏んだ人でも壮絶な死を遂げる危険アリ)

 

 

 

そもそもAmazonプライムの映画紹介文がね、

 

悪魔が憑依した巨大鮫VSエクソシスト!邪教に魅入られた修道女が召喚した悪魔が、凶暴で巨大なホオジロザメに憑依。次々と人を襲う!鮫に噛み殺された者は牙を生やした怪物に変異し、平和だった村は逃げ場なき地獄と化す!そんな時、破滅から人々を救うため一人のエクソシストが現れる。

 

なんてあるんですが。

 

 

まず言っておくと、悪魔がサメに憑依するんじゃなくて、

悪魔呼び出してみたらたまたまサメの形してたが正解。

登場するのはサメの悪魔なんです。

 

さらに言うと、まるでエクソシストが救世主的に現れてサメと対決するかのように書かれていますが、

エクソシストは悪魔祓い未経験のド素人で、結果サメに瞬殺されます。

 

なんだろう。

この紹介文を書いた人はマリファナでもやりながら書いたのかな?

普通の人には見えないものが見えていたとしか思えません。

 

デビルシャーク

↑問題のエクソシスト(画像引用:『デビルシャーク』 予告編

 

 

 

さてさて、このデビル・シャーク、

 

 

いつもなら映画のあらすじから書いていくところなんですが、

展開が奇妙キテレツ過ぎて文章化できないという致命的な特徴がありましてね。。。

あらすじをどう書いていいのか、頭を悩ませられるのはワタシ初めての経験です(涙)

 

 

えーと、無理やり箇条書きで書きますと、

 

 

世界に恨みを持ってるシスターがいて、

そこに何かを知ってる女が現れてシスターを止めるも、シスターに返り討ちにあって、

そこからサメの悪魔が次々人に乗り移りながら人々を殺戮。

ランニングしてるおじさんはゲロを吐き、取りつかれた人もゲロを吐く。

サメの悪魔が暴れるままに暴れて何も解決せずエンドロール。

エンドロールの途中で水族館を楽しむ女性のシーンが入り、その女性もゲロを吐く。

エンドロール終わった後に登場する女性もゲロを吐く。

 

 

・・・おしまい。

 

 

 

ね、やべぇヤツでしょ?

 

 

とにかく色んな人がゲロを吐く。

どうしてこんなにというぐらいにゲロを吐く。

 

 

おかしい。

俺はサメ映画を視聴しているはずなのに、どうしてこんなにも人を嘔吐シーンを見せられているのか。

何を言ってるのかわからねーと思うが、俺も何が起こっているのか分からないぜポルナレフ。

 

もう思考が一周回って、なんだか逆に崇高で高尚な気持ちになってきます。

悟りの境地っていうのはこういうのを言うのかもしれない。

 

 

ちなみに本作でサメが映るシーンは、全カット合わせても1分程度。

嘔吐シーンの全カット合計とどちらが長いか、おそらくどっこいどっこいです。

これはサメ映画と呼んでいいのか、ゲロ映画と呼んでいいのか、なんとも絶妙なライン取り。

(いや、エンドロール入ってからも2回もゲロってることも考えると ゲロ>サメ か。。。)

 

 

 

画像引用:『デビルシャーク』 予告編

 

しかもねぇ、この映画のクソッぷりは他にも枚挙にいとまがない。

 

 

本作で視聴者にクリティカルな苦痛を与えるのは、

これでもかというぐらいに挿入される意味不明の長尺シーンなのです。

 

公園でサメのお人形と戯れるちょっと痛い感じの少女で1分、

ランニングするだけのおっさんのシーンで1分、

日光浴してるお姉さんを盗撮するおっさんで1分、

盗撮した写真を1枚1枚確認するおっさんで1分、

遊園地をただ歩くカップルで6分、

エンドロール中に挿入される水族館を楽しむだけの女性で7分。

 

 

本編がエンドロール含めて71分しかないのに、ぱっと挙げただけで17分無駄。

あ、さきほど書いたとおりサメ出演シーンは1分です。

おおおおおお・・・・

 

 

 

デビルシャークのサメ

画像引用:『デビルシャーク』 予告編

 

あ、登場するサメですが、造形はいちおうホオジロザメですね。

っていうか悪魔がたまたまサメの形をしてるだけなので、種類とかもうどうでもいいですけど。

 

サメはロボットでも実際のサメの映像でもなく、質の悪いCGシーンのみ。

それも正面と側面のカットしか存在しないうえに、人間と同時に映るシーンさえありません。

サメのCGが映って、人間がギャーッてなって、サメの口がパクパクして終わり。

この演出で「はい、いま人が食べれましたよー」と視聴者に脳内変換を強いてくる感じ。

 

なんか結婚式の手作りムービーでももうちょっとマシなレベルになりそう。

映像編集ソフトもなかった時代だから仕方があ、これ2015年の映画なんですね。

 

 

 

 

画像引用:『デビルシャーク』 予告編

 

・・・すさまじい破壊力でした、デビル・シャーク。

 

 

どういう意図でこれが制作され、どういった事情で世界的に常時配信されているのか謎ですが、

いろんな意味で「デビル」の名を冠するに相応しい作品であることには間違いありません。

興味本位でも気軽に観ることはおすすめしません(笑)

それぐらいにやべぇサメ映画。

 

 

いまならAmazonプライムで無料で観れるよ!

こんな体験も何かの糧になるかもしれないと言いたいところですが、まぁそれもないか。。。

人生の時間が余って余って仕方ないって人だけコッソリどうぞ!

(追記:あれ!?もうAmazonプライムで観れなくなってる!)

 

したらな!

 


デビル・シャーク

2015年アメリカ制作
上映時間 71分
監督: ドナルド・ファーマー
映画脚本: ドナルド・ファーマー
キャスト: アンジェラ・ケレック、アンジェラ・ケレツ、チャニング・ドッドソン

→Amazonプライムで観る

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