【映画】シャーク・ショック

シャーク・ショック

 

 

世の中にあふれるサメ映画を堪能していこうのシリーズ!

もう結構観てるような気もするけど終わる気配がまったくない!

俺はあとどれだけ無駄な時間を過ごせばいいのだ!

 

 

はい、今回はシャーク・ショックでございます。

 

 

 

パッケージの煽り文句がね、もう。。。

「全水域感電!ハイボルテージのデンキザメ襲来!」

 

普通に考えて地雷臭しかしませんが、昨今のサメ映画はその地雷臭を確信犯で出すようにしてる感。

その地雷臭にエクスタシーを感じて寄ってきてしまうコバエが世の中にはたくさんいるのです。

そう、俺もその一人だYO!!

 

 

そもそも監督がグリフ・ファーストって時点でね。

あれだ、たしかゴースト・シャークとかシン・ジョーズと同じ人だわ。

期待して観ていきましょう(笑)

 

 

 

はい、いつもどおりまずはあらすじから!

以後ネタバレしまくりなので、それが嫌な人はいますぐブラウザクラッシュだ!

 

 

 

舞台はアメリカの田舎で、貧しい貧困層が集まった小さな集落。

パークと呼ばれるその場所で人々はトレーラーハウスを家として生活をしていた。

主人公であるロブと恋人ジョリーンもそこに住んでいる。

 

しかし、その土地の所有者である強欲者デコナーは、住人の家賃の多くが滞納されている現状にイライラ。

川の堤防を爆破してパークを水没させるという大胆な計画に乗り出す。

 

一方、ロブとその叔父は川にある風力発電の風車に目をつける。

そこにケーブルを接続して電気を盗めば今後電気代に苦しむことはないだろうという狙いだった。

 

ロブと叔父が川で作業をしているところに、なんと巨大なサメが現れる。

叔父はサメに食べられてしまうが、ロブは電気ケーブルをサメにかじらせ感電させることで難を逃れる。

またデコナーの手下が堤防爆破に関わった証拠を偶然カメラに撮影するが、

そのカメラは再度現れたサメに食われてしまう。

 

堤防爆破により水没してしまったパークでは、生き残った住人が車の上に上って救助を待っていた。

しかしそこに忍び寄るサメの姿。

しかも、サメはさっきの感電の影響なのか電気を自在に操る能力に目覚めていた。

 

次々に食べられてしまう住人、恋人ジョリーンの元へゴムボートで急ぐロブ。

運命はいかに!

 

 

 

って感じのお話。

 

 

 

うん、漂っていた地雷臭どおりのステキなクソサメ映画でございました(笑)

 

 

 

テンプレどおりの悪人達

画像引用:シャーク・ショック 予告編

 

いわゆる世捨て人的な人々の集落があって、そこにテンプレど真ん中の悪人達がいて、

その騒動のさなかにサメが紛れ込んだ、的な感じなんだけどね。

悪人達の比重が高すぎて、サメがただの環境になってるんだよねぇ。

 

この点は『新感染半島ファイナルステージ』と似てるかな。

あれもゾンビよりも悪人達との対決がメインになっていて、ゾンビがただの環境になっていた。

スケールは本作とは2000倍ぐらい違うけど(笑)

 

 

 

まず惜しいなと思うのは、登場人物に汚い人間が多いってところ(笑)

 

主人公はお金立て替えてあげたりと何かと良い奴で憎めないんだけどさ。

ほかの住人達がこぞって自己中心的で、ヒステリックにお互いに悪口言いながら喧嘩しまくってるのは、なんだかねぇ。

せっかくデコナーとその手下っていうテンプレ的な悪人が存在するのに、

救われるべき存在の住人が視聴者にとって応援できないキャラってのはもったいない気がする。

 

トレマーズみたいに集落の仲間みんなが憎めない感じだったらよかったのに

「嫌な奴が喰われたほうがスカッとするでしょ」的な発想なのかなぁ。

 

 

ギャグ感が強いサメ映画

画像引用:シャーク・ショック 予告編

 

あと、主人公から悪役達まで、なかなかIQが低い人たちが多め。

これが劇中に多数にあるギャグ要素につながるんだけど、ちょっといささかやり過ぎ?

 

せっかく車の上にいるのにサメに向かって馬で突撃するとか、

電気でビリビリ感電しながら何故かダンスするとか、

サメの背びれにロープひっかけて水上スキーとか、

狙い過ぎてちょっとスベってる感?

 

馬がサメの口に頭から吸い込まれていく構図はちょっと笑えたけど。

あとカウボーイが亡くなった馬を想うたびに何度でも同じ曲が流れるのも(笑)

あ、デコナーがプロペラ船で王座に座るサウザーみたいに出てきたところも面白かったか。

(ごめん、意外に面白いシーンいっぱいあったわ)

 

 

 

チェーンソーも出てくる

画像引用:シャーク・ショック 予告編

 

あ、本作に登場するサメについて。

 

種類は劇中で明言されていませんが、淡水に侵入している性質を考えればオオメジロザメ。

しかしビジュアルとサイズ感はどう見てもホオジロザメさんです。

サメ映画を作り続けているグリフ・ファースト監督にとって、もはやサメの設定はどうでもいい様子。

 

電気ケーブルを咬んで感電を一度経験したことで電気を操る能力に目覚めるワケですが、これがなんともビミョー。

獲物に襲い掛かる前に電気を放って動けなくするというジャブ的な使い方がされていますが、めっちゃ地味。

正直言ってこの電気鮫の設定ってまったく要らなかったんでなかろうか。

 

電気を帯びたデンキザメ

画像引用:シャーク・ショック 予告編

 

 

CGは2018年モノとしてはかなり雑。

サメが起こす水面の揺らぎとか完全無視してるシーンも多く、左右反転の使い回しも多数。

それでもサメ映画の中ではこれはマシなほうってのが現実なんですけどね。

っていうか、その現実やべえな!(苦笑)

 

 

 

 

とまぁ、ここまで書いた時点で、B級サメ映画として厳しい出来なのかなぁという印象を持たれてしまうと思いますが、

実はこのシャーク・ショックという作品、終盤からの巻き返しがすごいのですよ。

 

 

 

サメが吊り上げられる

画像引用:シャーク・ショック 予告編

 

サメ、木に吊られてブラブラします。

それもけっこうな長時間。

 

その間は、そのサメの下で揉める人間達という、なんとも絶妙な画。

自分もいろんなサメ映画を観てきましたが、この珍妙な光景は生唾ものでした(笑)

 

 

さらにそこから何故か一度水中にリリースしてからの、サメが風車に吊り上げられていくシーン。

吊り上げられたサメの体がスーッと空中に上昇していく様子は秀逸。

とどめに風車のプロペラにぐるんぐるん振り回されるサメ。

そしてプロペラで粉砕された肉片を、プロペラボートの風で避ける主人公たち。

 

もうこのシーンを観るだめだけにこの映画観たと言ってもいいぐらい(笑)

サメ映画フリークであれば必見のシーンでございます。

 

 

シャークネードより出演

画像引用:シャーク・ショック 予告編

 

あ、そういえばシャークネードの奥さん役で有名なタラ・リードがチョイ役で出ております。

「竜巻に乗ってきたの」というセリフがあったり、チェーンソー持ってたりの遊び心。

もうちょっとしつこく生き残ってほしかったね(笑)

 

 

 

シャークショック

画像引用:シャーク・ショック 予告編

 

えーと、本作を一言で感想言うとね、

いろいろ残念だけど、サメの倒し方で全てチャラにしたB級サメ映画ってところかな。

もうそれに尽きます。

 

もしくはデュークかな(食べられちゃった馬ね)

序盤から彼を意識して観てみると一歩楽しい映画になること請け合いです。

彼の死に様では「デューーーーーーク!!」と一緒に叫びましょう(笑)

 

 

『シャーク・ショック』、

お時間あればぜひー。

 


シャーク・ショック

2018年アメリカ映画
上映時間 86分
監督: グリフ・ファースト
キャスト: トーマス・イアン・ニコラス、ルール・ジョヴォヴィッチ、クリント・ジェームズ、デニス・ハスキンズ、リッチー・モンゴメリー、タラ・リード、デイビット・カラウェイ

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