地獄の変異
育児で外出できない人の強い味方、Netflix。
今回は「地獄の変異」を観たよ!!
2005年にアメリカで制作された映画で、原題は「The CAVE(洞窟)」。
これもまた邦題がダサいパターンですな。
どうして地獄の変異になってしまったのだ(汗)
これだけで売り上げ3割ぐらい下がってない?
あと予告動画の演出もね(笑)。
こういう懐かしの「水曜スペシャルテイスト」もキライじゃないけどさ、2005年だと本気でやってるのか狙ってやってるのか判断しづらいっす。
さてさて、映画のあらすじ。
ざっくりいうと、未知の洞窟を探検してたら化け物が出てきちゃってギャー系の映画です。
ネタバレGO!
ルーマニアの人里離れた山奥にある教会の下に未知の洞窟が発見された。
地質学者のニコライ博士は、その洞窟内に広がる地下水脈の調査のためにジャック率いる精鋭のダイバー隊を招集する。
洞窟の奥へ進むメンバー。
最初は見慣れぬ進化をとげたモグラに遭遇したりと新しい発見に心を躍らせていたが、あるとき突如メンバーの1人が何者かに闇の中に引きずり込まれ、そのさなかに入り口もふさがって脱出路がなくなってしまう。
助けの到着も期待できないため洞窟内の別の出口を探すが、未知の化け物の襲撃が始まりメンバーは次々と命を落とし、ジャックも化け物のツメにより負傷してしまう。
洞窟内で採集したモグラやサンショウウオから「宿主を洞窟に適応できるように変異させる寄生生物」の存在がわかり、自分達を襲ってくる化け物は、過去に洞窟に侵入した人間がこの寄生生物で変異したものだと推測された。
傷口から寄生生物に感染してしまったジャックも、徐々に精神的な不調が表面化してくる。
緊張と恐怖の緊張状態の中、寄生生物の影響を受けているジャックを信用できないとして別行動をとるメンバーまで現れることに。
何とか脱出路を見つけたメンバー達だったが、化け物たちがいっせいに襲い掛かり大ピンチ。
しかしジャックの自らの命を犠牲にした機転で、3人のメンバーは無事地上へ脱出を果たす。
数日後、メンバーの1人が「(寄生生物は)外に出たがっていたのかも」と意味深な発言をするその目には寄生生物に感染した兆候が・・・
おわり
この作品は「いかにも代表的なB級パニックホラー」って感じなんだけど、実はけっこうお金かけてる映画らしいですね。
制作費40億円で、本物の洞窟で撮影を行い、総撮影時間は4,000時間なんだとか。
そこまで苦労して制作して、出来上がったものがB級パニックホラーでとどまってしまうのは、ちょっとカワイソウな感じしますが。
でもまぁ、B級パニックホラーとして見るにはフツーに問題ないっす(それはそれでどうなんだ)
主役となる化け物は、水陸両用の巨大コウモリって感じのやつが複数体いて、超音波を使ってこちらの位置を特定して襲ってきます。
寄生虫で人間が変異したって設定ですが、フツーに「コウモリが変異した」のほうが自然な気がしないでもない。いや、動きもビジュアルもどうみてもコウモリだもん(笑)
主人公であるジャックが寄生生物に侵されていきながらの脱出っていう設定自体はなかなかいいんだけどねー。
「まだ人間なのか」「もう化け物なのか」っていう判断のつかない不安材料は、ホラー映画としては良いスパイスなんだけど、化け物かもしれない主人公に感情移入しづらくなるので良し悪しあるね。
弟君は最初から暴走気味だったから、弟君に感情移入するのもちょっと難しいし。
しかも結局ラストに至ってもジャックが「もう化け物なのかもしれない」っていう部分は有効に生かされず、フタを開ければ「変異したせいで超音波を何となく感じることができるようになって出口の方向がぼんやりわかるようになったけど、体調最悪なので機嫌悪くて無愛想な人」ってだけで終わってしまっているのがもったいない。
もうちょっと設定うまく生かせればいくらでも面白くできそうなのにー。
あとしつこいけど、やっぱり邦題が許せない(笑)
なんでパッケージをこんなにダサく仕上げてしまったのか謎過ぎる。。。
キャッチフレーズ「人間 VS 元・人間」ってなんやねん!
地獄の変異(THE CAVE)
2005年アメリカ制作
監督: ブルース・ハント
脚本: マイケル・スタインバーグ、ティーガン・ウェスト
出演者 コール・ハウザー、パイパー・ペラーボ、エディ・シブリアン、レナ・ヘディほか
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