【映画】シン・ジョーズ

【映画】シン・ジョーズ

シン・ジョーズ

 

 

息を吸うようにB級サメ映画を見漁っていこうのシリーズ!

サメ映画の歴史はかなり深い物ですが、今回は比較的新しめのやつ。

 

 

はい、今回は『シン・ジョーズ』だよ!

 

 

いやもう、タイトルもろに某ゴジラ映画のパクリですな。

ゴジラが核実験による放射能被ばくにより誕生したという設定はお馴染みですが、

本作のサメも同様に放射能被ばくによって生み出されたもの。

同じ共通点があったため、きっと邦題担当者がノリで付けたんでしょう。

 

ホント、こういうパクリ気味の邦題って問題にならないのかな?

どこかに著作権侵害として訴訟されるラインがあるはずですが、いまんとこ問題になった話は聞いたことがない。

 

パクリ・パチもんタイトルの面白B級映画まとめ【タイトル詐欺】

 

 

あ、ちなみに本作の原題は『Atomic Shark』。

 

こっちのほうが比較的ストレートでわかりやすいのにね。

どうも邦題担当者はサメ映画であれば必ず「ジョーズ」と名前を付けなきゃいけない呪縛に捉われているようで。

もはやサメ映画の伝統として認めなければいけないのだろうか。

 

 

 

はい、気を取り直してこの『シン・ジョーズ』

 

 

ざっくりあらすじいってみましょー!

例によって以後ネタバレしまくりです。

 

 

 

シンジョーズ

 

舞台はカリフォルニア州サンディエゴの観光ビーチ。

 

水上スキーを楽しむ女性客を船で引っ張っていた中年男性ロトガー。

しかし、突然スキー中の女性客が海中に姿を消してしまう。

異変に気付いたロトガーは船を旋回させて女性客を探すが、そこは下半身を食いちぎぎられた死体と、赤い背びれでこちらに迫るサメの姿が。

慌てて陸に避難するロトガー。

 

その頃、岸でロトガーの娘ジーナはライフセーバーとして浜辺を巡回していた。

真っ赤に焼けた魚の死体が浜に打ち上げられているのを知っているジーナは、ロトガーのサメの話を信じる。

しかし警察やほかの職員は相手にしてくれなかった。

 

その後パラセイリングを楽しむ観光客の船が何かに襲われ炎上、

パラセイリングで空中にいた客にも炎が広がり、結果5人が亡くなることに。

この事件が只のエンジン事故として処理されたこと、白い防護服の人間達が歩き回っていることから、

放射能に汚染された怪物ザメと、それを隠蔽しようとする権力の存在を確信する。

 

ジーナは知り合いの記者達とレストランで相談をしていると、

そこで出された魚料理を口にした客が爆発したり、調理中の魚が爆発して建物が炎上したりと凄惨な事故が。

再度ビーチに現れた怪物ザメにより被害は増えるばかり。

 

怪物ザメは陸上に上がると自らの熱で大爆発を起こしてしまうことを知ったジーナは、

ロトガーの力を借り、誰もいない洋上で怪物ザメを爆発させる作戦を決行。

 

しかし、怪物ザメの力の前に仲間やロトガーも命を落としてしまう。

最後は怪物ザメをうまく孤島におびき寄せて、ジーナたちは脱出。

自らの熱で暴走してサメは大爆発でキノコ雲。

 

これで一件落着のように思えたが、海中にはまだそもそもの原因となった放射能を放つ原子力潜水艦と、その近辺を泳ぐサメの姿が・・・。

おしまい

画像引用:「シン・ジョーズ」予告

 

 

 

はい、素敵な感じにクソB級サメ映画です。

 

 

まともな映画を作ろうとして失敗してこうなったというより、

最初からフザけて作りました、だってサメ映画だもん感が満載。

 

 

 

 

アトミックシャーク

画像引用:「シン・ジョーズ」予告

 

事故で沈没した原子力潜水艦の放射能を浴びて突然変異をしたって設定まではいいんですけどね、

放射能の影響をあまりに曲解しまくった演出と脚本には正直笑いづらい。

 

 

「放射能を浴びた魚が爆発する」

「さらにをその魚を食べた人間も赤く膨れ上がって爆発する」

 

 

いやいやそんなバカな。

っていうか、むしろ何かバカにされている?

 

日本という放射能に対して最もデリケートな国に住んでいるから余計にそう思うところもあるんでしょうが、

原爆落とした張本人のアメリカが「放射能浴びた魚を食べた人間がボカーン!」って映画を作ってるのは、

まぁー、なんだかなぁと思っちゃうよねぇ。

 

「ビーム出せるゴジラの進化だって十分無茶苦茶じゃん!」って言われたら、そりゃそうなんですけどね。

ただ、同じ放射能ネタでもエンタメ創作にしていいラインと悪いラインがあると思っていて。

「放射能で食べ物が爆弾に変わった」については、後者なんでないかい?

風評被害に遭ってる地域の人にとってはネタとしてブラックが過ぎるでしょ。。。

 

 

 

シャーク雲

画像引用:「シン・ジョーズ」予告

 

ほかの部分もだいぶコメディ的な演出が多数。

 

ライフセーバーのお姉さんとキスをしたいがために溺れたふりをする少年。

その企みの成功を無言で親指を立てて称賛するロトガー。

爆発するレストランに飲食ポータルサイトで低評価。

サメの危険を知らせるお姉さんの叫びを自分への熱視線と勘違いするおっさん。

プラスチックのステッキ1本でサメに飛び掛かって瞬殺されるお兄さん。

ダイナマイトの火を口で吹き消し続けるジーナ。

怪物ザメのために撒き餌をしたら、全然違うサメが数百匹襲ってくる。

爆発した怪物ザメのキノコ雲がサメの形をしている。

 

 

こういった安いギャグを良しとするかどうかは視聴者に委ねられるところですが、

個人的にはちょっと狙い過ぎた感が強すぎかなぁという印象。

「はい、ここ笑うところデース!」の提示が強すぎて逆に冷めちゃうパターンのやつ。

 

 

BGMも全体的にすごい不思議な選曲だったしね。

冒頭の溺れてる人助けるシーンが一番クライマックス感強いBGMってなんじゃらほい。

 

 

 

まぁ、でもそのあたり割り切れるならそれなりに楽しめるのかな、と。

 

 

劇中でドローンをふんだんに取り入れているのはいいですね。

要救助者に救命胴衣を運んだり、ビーチやサメの監視をしているのは旧来のサメ映画にはなかった要素。

水着のお姉さんのセクシーショットを盗撮しているような半グレ兄ちゃんを仲間に引き込む流れも個人的に好き。

 

おふざけ要素をもっと削ってくれれば良いB級サメ映画になったかも。

 

 

 

 

シン・ジョーズ

画像引用:「シン・ジョーズ」予告

 

あ、登場するサメについて。

 

サメの種類は明確にはされていませんが、ビジュアルからしてホオジロザメで間違いないでしょう。

原子力潜水艦の放射能を浴びて灼熱の身体を持ってしまったサメ。

 

 

 

画像引用:「シン・ジョーズ」予告

 

その体は高熱を帯びて真っ赤に輝いており、蒸気まで放っています。

一噛みすれば船をまたたく間に炎上させ、さらにその炎はロープを伝って人間の身体をも焼き尽くてしまいます。

ロープを這う炎の勢いは油でも染み込ませていないと説明がつかないレベル。

そんだけ高熱をまとってるってことなんでしょうか。

 

また、砂に埋まった少年の死に方はかなり特殊でしたね。

サメがそばにいたライフセイバーのお姉さんを噛み殺し、その返り血を浴びた少年が大爆発を起こしています。

もうこの映画の放射能のルールがまったくわかりません。

殺した人間から飛散した血にも爆発誘発力があるって、吉良吉影もビックリの能力。

 

 

しかし、そんなものすごい能力を備えたサメも、

海中でその体を冷やし続けないと自らの熱暴走で自爆してしまうという可哀そうな弱点を持っています。

っていうか、サメなんだから陸に上がるなよって話ではあるんですが。

おかしなサメ映画観過ぎて、サメが地上にいることに違和感がなくなってしまった私達に問題がありますね。

 

 

劇中ではサメが何度か陸上に這い上がって熱に苦しむ描写があるにも関わらず、

ラストシーンではジーナを追って孤島に乗り上げてしまう学習能力のなさが致命傷となりました。

水着のお姉さんを追っていて「俺、まだイケる!」なんて思っちゃったんでしょうか。

盛大なキノコ雲(正確にはシャーク雲)を出して散っていきました、哀れ。

 

 

でも、あの距離で爆発を受けたジーナたちは被ばくしないんでしょうかねぇ。

それまでも何度もサメと至近距離でやりあってるし。

そもそも放射能浴びた魚が爆発する件は何も解決していないような。。。

 

 

 

シンジョーズというサメ映画

画像引用:「シン・ジョーズ」予告

 

はい、いろんな疑問符は浮かびますが、アタマ空っぽで観るべきサメ映画でございます。

あざといネタの数々もそういうもんだと思って観れば気にならないかも?

 

『シン・ジョーズ』、

お時間あればお試しあれ―。

 


シン・ジョーズ

2016年アメリカ製作
上映時間: 86分
監督: A・B・ストーン
製作: Syfy
撮影: ドン・E・ファンルロイ
脚本: グリフ・ファースト、スコット・フォイ、ジャック・スナイダー
キャスト: ラケーノ・ブルック・スミス、ボビー・カンポ、デビット・ファウスティーノ、ジェフ・フェイヒー、ほか

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