インデペンデンス・デイ2016
育児でなかなか外出しづらい人の強い味方、Netflix。
今回は「インデペンデンス・デイ2016」を観たよ!
1996年に大ヒットしたウィル・スミス主演の「インデペンデンス・デイ」は超有名映画ですが、こちらは例のアサイラムが制作したいわゆる模倣型の超B級映画です。
もちろん本家の「インデペンデンス・デイ」とはまったくストーリは関係ありません。
っていうか、この「インデペンデンス・デイ2016」、
紛らわしいことに本家「インデペンデンス・デイ」の正統続編である「インデペンデンス・デイ :リサージェンス」と同じ2016年に制作されているうえに、
原題が「Independence Day」であって、完全に本家初作と同じタイトルで制作されています。
こういうの怒られないの?
さすが自由の国アメリカだぜ!(爆)
とりあえずいつもどおりあらすじ!
ネタバレ含みます!
突如、世界中の主要都市の上空に飛来した正体不明の巨大なUFO。
アメリカは偵察のために戦闘機を出撃させるが、UFOの攻撃を受けて戦闘機は撃墜されてしまう。
オリオン座に母星を持つ宇宙人を名乗るオリオン。
オリオンは「我々は友好関係のために地球に来たのに、いきなり戦闘機を飛ばしてくる野蛮な人類め、まずは主要都市の戦力を破壊してやる」と言って、各国に攻撃を開始。
ホワイトハウスもUFOによってビーム攻撃を受け、大統領や軍の幹部は死んでしまう。
代わりに大統領夫人がリーダーとなってオリオンとコンタクトを試みる。
オリオンからの新しいメッセージは「地球は我々がもらう、快適な生活ができる新しい移住先へ連れていくから全人類は我々が用意する輸送ポッドに乗れ」というものだった。
あくまで自分たちを人類にとって友好的な存在であると主張するオリオン。
オリオンは大統領夫人の息子の不自由な足を高い科学力で治療するなどして、自分たちの技術力と友好姿勢をみせる。
これをみた民衆の中には、オリオンを信用して輸送ポッドに自ら乗りたがるものも現れる。
オリオンを信じていいのか揺らぐ大統領夫人。
しかしそのとき、通信電波を解析した結果「オリオン座が母星」というのはフェイクである可能性が浮上。
やはり信用できないとして戦う方法を模索していたところ、敵のコンピューターはフェロモンのような匂いを伝達物質として動いていることが判明する。
これを利用すれば敵のUFOや輸送ポッドにハッキングができるという。
ハッキングの結果、オリオンは人類を救う気など全くないことが判明。
さらに過去の宇宙人の死体の解剖結果により、宇宙人たちはウィルスへの抵抗力が極端に弱く、人間には影響がない程度のウィルスでも十分に効果があることがわかった。
大統領夫人はオリオンが持ちかけた直接対談に臨み、母船に乗り込む。
オリオンに持ち込んだウィルスを感染させることに成功して母船から脱出する。
ウィルスに感染して指揮系統を失った世界各国のUFOは行動不能となり、人類の勝利。
めでたしめでたし。
うん、
クソ映画ド真ん中ー!!
100人が見て100人全員がクソだと言いかねないクオリティです。
B級映画的に楽しい部分も皆無。
いつもの名作を模したパロディB級作品なら笑って観てられるんですけどねー。
前述したとおり「リサージェンス」の映画公開にタイミングを合わせていること、
本家「インデペンデンスデイ」と原題がまったく同じであるということ、
さらに劇中に独立記念日というワードやそれを連想させる展開は一切出てこないことを考えると、
もう可愛いパロディだねで済ませない、もはや詐欺に近い印象を感じちゃいますね。
あかんやつやコレ。
実際、本家「インデペンデンスデイ」のシリーズだと思って観ちゃった人もいるんじゃない?
インデペンデンスデイってたしか続編出たよな~ぐらいの浅い情報しか持ってなかったら、もしこのパッケージ見つけちゃったら普通に騙されて観ちゃうと思う。
そもそもストーリーのプロットが無茶苦茶。
民間兵が先走って宇宙船に攻撃を仕掛けちゃうシーンが2回あるんだけど、完全に作品の中でいらないシーン。
この民間兵の存在意義が1ミリも感じられないんだけど・・・
いったいなんのためにこのシーン入れたんだろう?
演劇だったら集客目的でキャスト増やしただけでしょと言われても仕方がないレベル(苦笑)
あと地下基地内の酸素がなくなって窒息しかけるシーンもね。
なぜだ!
なぜ解析処理の過負荷ごときでスーパーマシンが完全シャットダウンするのだ!
しかも、そんな脆弱なマシンと酸素供給システムが連動しているという欠陥設計!
めっちゃ地下基地広そうなのに、あっというまにみんな呼吸困難になるし!
いや、そもそも侵略するエイリアンと戦うSF映画に窒息でピンチになるシーンいらんし!
ラストも、ねぇ。。。
ウィルスを使ってオリオンに感染させるって作戦で敵の母船に乗り込むわけですけど、
視聴者側にはあらかじめこの作戦でいこうってのが早い段階で知らされています。
これ普通の映画の展開だったらさ、一回作戦失敗しそうになって、もうダメだ、でもうまく機転をきかせて成功、ヤッター万歳!ってもんでしょうよ。
この映画の場合は、予定通りによどみなく作戦を成功させてハッピーエンドに最短距離まっしぐらです。
うそーーん!ラストぐらいハラハラさせてくんないの!?
「インデペンデンス・デイ2016」、
B級映画だと覚悟したうえで観ても、途中で心がポッキリ折れる映画です。
興味があればドーゾ(笑)
インデペンデンス・デイ2016
2016年アメリカ映画
監督 : ローラ・ベス・ラヴ
出演: フェイ・ガウシア、サルバトーレ・ガリオラ、ジョナサン・オーティス、マシュー・ポアリロ、ジョン・ライト
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