【映画】岸辺露伴は動かない

岸辺露伴は動かない

 

 
育児でなかなか外出できない人の強い味方、Netflix!

って感じで映画の紹介をしてた時期がなつかしい。

子供があんまり昼寝しなくなったので、最近はコッソリ映画観る時間が取れなかったりして(笑)

 

まぁ、ひさしぶりなうえに今回は映画ではないんだけどね。

いきなりタイトル詐欺でごめんなさい。

アニメ「岸部露伴は動かない」を観たよ!

 

 

ちょっとでもアニメかじってる人には説明不要。

ジョジョ第四部人気キャラ・岸部露伴のスピンオフ作品ですな。

 

世間的には第三部が不動の人気ナンバーワンみたいだけど、

個人的には殺人鬼追跡とともに日常生活のささいな不可思議が描かれる第四部が一番好きなんだよなぁ。

エピソードとしては岸部露伴のチンチロリンとか、料理人トニーとか、

振り向いては行けない場所の話とか、そのあたりがお気に入り。

 

 

ちなみに、このアニメ作品、もともとはブルーレイBOXや単行本の特典だったらしい。

それが2019年に新エピソード追加で劇場公開され、

さらにこの2021年2月にNetflixに独占配信された流れ。

目にする機会はないのかなと思っていただけに、Netflix配信はありがたい限りでございます。

 

収録エピソードは、

「懺悔室」「六壁坂」「富豪村」「ザ・ラン」の4話。

それぞれ20数分程度のボリューム。

 

 

□「富豪村」PV

 

□「ザ・ラン」PV

 

 

 

うん、おもしろい。

 

 

 

 

けど、開始10分ですぐに感じた。

やっぱり自分は漫画が一番楽しめるんだなぁ。

 

 

 

いや、別にアニメとマンガどっちが優れているかとかじゃなくて、

完全に好みの問題なんだけどね。

 

 

アニメとマンガの違いは何?って聞かれたとき、

まぁ大抵の人は、

 

・画が動く

・音楽流れ、キャラクターが声を発する

・フルカラー(大抵の漫画は白黒であるため)

 

って点を挙げると思う。

 

これだけ見ると、漫画よりアニメのほうが至れり尽くせりで、

あらゆる意味でアニメが優れているような気がしてきちゃうよね。

 

 

でも個人的には、逆にそれがアニメより漫画のほうが好きな理由だったりして。

 

 

たとえば、主役である岸部露伴が50文字程度のセリフをしゃべるシーンがあったとして。

 

 

これがアニメだと、10秒ぐらいの時間をかけて露伴の画の口元が動き、声優による感情こもった声が発せられる。

これってすごい親切だけど、表現として余白がなく、もう完成しちゃってるんだよね。

視覚の面でも、聴覚的の面でも、時間の流れの感覚の面でも、すべて完成している。

言い換えればすべて指定されてしまっている。

 

これが漫画だと、たった1コマの露伴の画、そしてセリフは文字列のみの表現なわけで。

そこには1枚の絵と文字しかなく、何も完成されていない。

言い換えれば、奈にも指定されていないってことで、

読み手側が勝手に想像していい余白の幅がめちゃくちゃあるってことなんだよね。

 

つまり、漫画の方がその演出が読み手に依存される。

 

荒木飛呂彦は50文字のセリフをしゃべる露伴の中の一番いい瞬間の顔を描いているはず。

その一瞬を元に、前後の表情や心情を想像して受け止める。

どんな声で、どんな口調で、どんな速さで、どこにアクセントをおいてしゃべっているのか、

そこに載せられている文字列から想像する。

 

さらに大事なのはシーンの「間」。

 

その前のコマから、もしくはその次のコマへ、どんな速度で時間が流れるのか。

演劇観てても、映画観てても、漫才を観ていても、一番重要な要素は「間」だと思っていて。

その「間」を自分で決められるのって、漫画が持つ大きな大きなメリットだと思う。

 

 

こういう自分で演出する余白が多いって点で、漫画ってホント優れた媒体なんだなぁって感じるね。

 

 

 

ちなみに、余白の大きさなら小説のほうがあるじゃんって言われそう。

それは確かにそのとおりなんだけどね。

 

ただ小説は活字だけで表現をしている以上、右上から左下に向かって順番に読み進むのが絶対。

1文、もしくは1段落を読み切って、そこでやっと想像する作業が開始される感じ。

なので、読む作業と想像する作業が高頻度で交互に繰り返されるというか。

この高頻度の切り替えはすごい速度で行わるんだけどね、

それでもブツ切り感やコマ送り感になって、それがノイズになってる感じがして。

 

漫画は一瞬で1コマを観てその瞬間から想像を始められるので、そこが自分には合ってるかな。

(あくまでこれは自分の個人的な感覚でね。自分が小説読むの下手なだけかも。)

 

 

 

とりあえずこの「岸部露伴は動かない」もそうだけど、

ジョジョシリーズ全般は自分は漫画のほうが好みだなー。

画や構図、セリフ回しが独特なこともあって、自分がベストと思う形で脳内再生して話を楽しめる感じがする。

 

「タッチ」とか「H2」とか、あだち充作品も漫画のほうが圧倒的に好きかな。

あのセリフ回しは自分が思うテンポで再生させたい。

 

って思ってちょっと調べたら、あだち先生は

「セリフを詰め込んだ漫画が嫌い、セリフがなくても読者が想像してくれることが大事」って言ってたらしい。

おお、やっぱそうだよねぇ。

 

最近だと「Dr.Stone」とか「約束のネバーランド」も漫画のほうが楽しめてる。

あと「化物語」とかも断然漫画のほうが好き。

基本的に決めの一コマが秀でている作品ほど、アニメだとその決めの瞬間が流れて感動半減になる印象。

もちろん全部が全部ではないんだけど。

 

逆にアニメのほうが面白いと思ったのは「進撃の巨人」。

漫画は人物の区別がつきにくい&コマ割に違和感があるもんで。。。(笑)

澤野弘之氏の音楽の強さもあるけどね。

 

 

あ、繰り返しだけど個人の感想です!

アニメも漫画も小説も、それぞれ秀でているところがあって、

それぞれどれが好きかは完全に個人のモノだと思うので!

 

でも俺は漫画が一番媒体として好みさ!

はい、オチもないけどそういうお話でした。

 

 

・・・あんまり「岸部露伴は動かない」の紹介記事でも何でもなくなっちゃったね(笑)

まぁいいか。

 

したらな!

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