【映画】ジョーズ3(JAWS3)

ジョーズ3(JAWS3)

 

育児で映画館なんか行けるわけねーじゃん的な人の強い味方、Amazonプライム!

はい、前回はディープブルー2を観ましたが。無性になんだかまたサメ映画欲がわいてきたので、

これは一気にいってやろうとどんどん攻めていくことにします。

 

今回ピックアップするのはこちら!

ジョーズ3だよ!

 

 

なんで突然3を?って不思議に思ったアナタ。

Amazonプライムで「配信は今月限定ね!」なんて告知を見てしまったからです。

ホント、人間って限定って言葉に弱いわぁ。。。

 

まぁ、この『ジョーズ3』は子供のころから何度も観てるし、

シリーズの中でも結構な駄作だってことはすでに知ってるんですけどね。

そういうB級サメ映画こそ、ふと突然観たくなるものなのさ!(←病気の領域)

 

 

 

はい、ではレビューしてまいりましょう。

 

本作『ジョーズ3』は1983年に公開されたジョーズシリーズ3作目の映画。

劇場公開時のタイトルは『ジョーズ3D』で、

なんと30年近く前の作品にも関わらず、3Dメガネに対応していたのです!

 

1983年って俺3歳よ?

3Dメガネがそんな昔からあったことに驚き。

 

まぁ、残念ながら本作では3D演出はサメ本体にはほとんど使われず、

どうでもいい箇所ばっかり3Dにして悪評が立ったそうですが・・・。

どうしてそうなった(笑)

 

 

 

ほい、気を取り直してあらすじ。

これ以下ネタバレしまくりなのでご注意を。

 

 

 

舞台はこれまでのアミティ市からフロリダへ。

主人公はブロディ署長の息子のマイクに代替わり。

 

前作ではまだ少年であったマイク・ブロディは立派な青年に成長して、

フロリダにオープンする海洋テーマパークのエンジニアとして働いていた。

そこへ遠方より弟のショーンが遊びにやってくる。

 

一方その頃、テーマパークと外海を結ぶゲートが得体の知れない何かとの衝突により壊れてしまい、

修理のために水中に潜ったパーク職員が行方不明になってしまう。

 

行方不明の職員を探して水中に潜るマイクと生物博士のキャスリンだが、

そこで3メートルのホオジロザメに遭遇し、襲われてしまう。

パークで飼育されているイルカの手助けでなんとか危機を脱出した2人は、

海洋写真家フィリップとサメ捕獲作戦を試みる。

 

見事その作戦に成功しホオジロザメを捕らえることができたが、

傲慢なテーマパーク社長のカルヴィンが勝手にそれを客の前に展示した結果、サメは死んでしまう。

 

さらに同日、テーマパーク内で行方不明だった職員の死体が発見される。

サメの襲撃跡が見つかるが、それは推定10メートル級の巨大ホオジロザメの歯型。

テーマパーク内に先日捕まえたサメとは別に巨大ザメが存在することがわかった。

 

巨大ザメの存在をカルヴィンに報告するマイク。

報告に耳を貸さなかったカルヴィンだったが、窓の外をよぎる巨大なサメの姿を発見して大パニックに。

人々を襲い始めた巨大サメは水上ショーを恐怖のに陥れ、海底施設を破壊して施設内に人々を閉じ込めてしまう。

 

マイクたちはサメを隔離してから施設を修理して客を救出し、

最後は犠牲になったフィリップの爆弾を口の中で爆発させてサメを撃退する。

めでたしめでたし

 

 

 

主演はデニス・クエイド。

『デイ・アフター・トゥモロー』の主役とか、

『僕のワンダフル・ライフ』シリーズの大人イーサンとかって言えばピンときやすいかな。

 

あとサブヒロインポジションでリー・トンプソンも。

バック・トゥ・ザ・フューチャーのお母さんの人ですが、このジョーズ3が本格女優デビューだったんだって。

水着姿がお美しいでございます。

 

 

 

うん、内容はね、相変わらずひどい。

 

大人になってから見返してみるとまた違った味が見えるのかなと思ってたけれど、

それを加味してもひどい。

サメ映画フリークにとってはヨダレが止まらない出来栄えです(笑)

 

 

当時にしては海底施設っていう設定は発想が新しくて、自分は嫌いじゃないんですけどね。

舞台をアミティ島から移したことで、2で若干感じられたマンネリ感もなくなったし。

たぶん、この脚本はプロット段階ではそこそこ面白かったんじゃないかと思います。

 

 

しかし、展開スピードのたるいことたるいこと。

 

 

90分強しか尺がない映画なのに、開始30分はひたすらブロディ兄弟が女性とイチャイチャしています。

しかもホラー映画にありがちな露出度高めのサービスシーンでもない。

ひたすら誰得でもない若者イチャイチャシーンが延々と続きます。

序盤はビバリーヒルズ高校白書を借りてきてしまったかと勘違いするぐらい、サメ映画らしさがありません。

 

 

その後、満を持して出てきた最初の3メートル級のサメの襲撃シーンでは、

本物のホオジロザメの姿を混ぜて使っていてなかなかの臨場感。

テーマパークで飼育しているイルカが助けてくれる展開も斬新でグッド。

野生のイルカがサメから人間を守った実例をオマージュしてる感じがして面白いなと思いました。

 

 

しかし10メートル級のサメの出現あたりからどんどん残念な雰囲気に。

 

 

サメのハリボテは作り物感がハンパないし、無駄にデカイもんだから動きも非常にスローです。

(フィリップが喰われるときのサメの口の中からのアングルで撮られたシーンは好きですが)

 

 

しかも終盤はいままで準主役級に出番があった弟が全く出てこなくなります(笑)

たしかにテーマパークの職員ではない彼がサメ退治に付き合わないのは当然といえば当然ですが、

父マーティンの血を受け継いだ兄弟2人で戦ったほうが話的に盛り上がったのでは?

カムバック、弟!!(汗)

 

 

そして今作一番の問題点が演出効果のショボさです。

もうね、CG雑。

1983年という制作時期の技術を考慮しても、ちょっと許したらあかんレベル。

サメ映画における肝とも言えるサメ襲撃シーンが、CGのショボさでギャグにしか見えないのはアカンでしょ(笑)

 

 

特にアレなのは、巨大ザメが海底の司令室に突撃してガラスを割るシーン。

初めて観たとき、「・・・え?」と声が出てしまいました。

まるで落書きみたいなサメの静止画がゆっくり近づいてきて、ガラスがパリーン。

な、なめとんのかー!!∑(°口°๑)

 

最近のYouTuberさんとかなら5分で作れそうなクオリティ。

お、おそろしいぜ・・・。

 

 

 

サメの撮影はCGとロボット両方を使ってるそうですが、

海中のシーンは前述した目も当てられないクオリティのCGが中心。

海面に顔を出しているシーンはおそらくロボットでの撮影が中心でしょう。

 

ロボットのほうも10メートルとスケールが大きいせいか、なんか作りが大味なんだよね。

肌の質感とか、細部のディティールとかが素人目で観ても雑。

ジョーズ1』より精巧なものを作ったってエピソードを聞きましたが、

うん、多くは語るまい(笑)

 

 

 

 

あ、サメ映画なんで、登場するサメの種類についても触れておきましょう。

 

主役となるサメは前作・前々作に続きホオジロザメです。

劇中では3メートルクラスと、10メートルクラスがそれぞれ1匹ずつ登場。

実際にはホオジロザメは6メートル級で超大型個体扱いなので、10メートルはかなりのモノですね。

 

劇中で母ザメ、子ザメのように呼ばれていますが、実際にはホオジロザメが親子連れで目撃された例はありません。

ホオジロザメにおいて親子の愛情って概念があるかどうかは疑問ですね。

ましてや復讐の概念はまず存在しないと思います。

 

また海底施設のレストランのシーンでは、海の中にシロワニやヤジブカらしき姿が確認できます。

どちらも水族館では比較的メジャーな種類のサメ。

劇中では人工的に泡の壁を作って危険なサメを隔離しているとのことですが、

ググッっても実際にそれをやってる水族館が出てこなかったので、実際にそれが効果的かどうかはちょっとマユツバかも。

 

 

 

はーい、ジョーズ3。

 

結論としては「前作と前々作のことは忘れて頭カラッポで観ましょう」な映画でございました。

最初からB級パニックホラーとしてツッコミを入れながら観るのが正解。

 

あ、イルカが大活躍してカワイイのでイルカ萌えな人にオススメ。

あと女性職員が来てる水着に「浪花」って書いてあるのが気になって仕方ない人もオススメ。→こちら

ご興味があればぜひ視聴アレー。

 


ジョーズ3(JAWS3)

1983年 アメリカ公開
原作: ガードン・トュルーブラッド
脚本: リチャード・マシスン、カール・ゴットリーブ、マイケル・ケイン
監督: ジョー・アルヴス
キャスト: デニス・クエイド、ベス・アームストロング、ルイス・ゴセット・ジュニア、サイモン・マッコーキンデール、ジョン・パッチ、リー・トンプソン
登場するサメ: ホオジロザメ、シロワニ、ヤジブカ

→Amazonプライムで観る

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