ラブ&モンスターズ
育児でなかなか外出できない人の強い味方Netflix!
いっつもモンスター映画ばっかり見てると思われてるけど、今回もその通り!
ああ、そうさ、笑うがいいさ!(投げやり)
はい、今回はラブ&モンスターズを観ましたよ、と。
アメリカで2020年に上映された映画ですが、
なにやら大人の事情で日本の劇場では上映されなかったみたい。
それが今回Netflixで晴れて日本でもお披露目となりました。
4月15日に配信が開始されたばかりの新作ホヤホヤ。
さぁ、まずはあらすじ!
(以降ネタバレも含みます)
7年前、地球に迫った巨大隕石を破壊するために世界中からミサイル攻撃が行われたが、
そのミサイルを原因とした科学物質の蔓延で、地球の生態系は狂ってしまう。
昆虫、両生類、爬虫類が変異して、巨大化&凶暴化してしまい、人間を襲い始めたのだ。
人類はそれに対抗すべく軍隊を出動させたが成す術もなく敗北。
たった7年間で人類の95%は命を落としてしまった。
生き残った人々は地下にコロニーを作り、ひっそりと生きるしかなかった。
主人公のジョエルもコロニーで暮らす生き残りの一人。
正義感は強いものの怪物と戦えるような実力はなく、コロニーの中では料理担当。
外への狩りにも参加させてもらえず疎外感を感じていた。
彼の唯一の希望は、7年前に生き別れになった彼女エイミーの存在。
エイミーは135km離れた別のコロニーで暮らしていて、無線でお互いの近況を報告し合っていた。
このままコロニーに隠れていればいつかは何とかなるんじゃないかと惰性で生きていたジョエルだったが、
コロニー内への怪物侵入や仲間の死、エイミーとの無線の不安定さに危機を感じ、
エイミーのもとへ一人旅立つ決意をする。
巨大な怪物がたむろする世界で、歩いて7日間かかる道のりに臨むジョエル。
その旅の先で彼が得るものは一体何なのか―
的な感じの話。
主演は「メイズ・ランナー」のディラン・オブライエン、
ヒロインは「ゲーム・オブ・スローンズ」のジェシカ・ヘンウィック。
関係ないけど、ジェシカ・ヘンウィックってスターウォーズのヒロイン役最終選考まで残ってたんだってね。
もうレイはデイジー・リドリーのイメージがガッツリできちゃったけど、
記憶消せるならジェシカ・ヘンウィックが演じるレイもちょっと見てたかったかも。
うん、クリーチャー系のB級モンスター映画が大好きな自分としては文句ないですね。
モンスターは仰々しい姿をしているけどどこか可愛げのあるビジュアルをしていて、
見ていて気持ち悪さとか嫌悪感とかはないタイプのやつら。
全体的にコミカルな雰囲気も常に漂っているので、ホラー苦手な人でもたぶん余裕で大丈夫でしょう。
(ノリがゾンビランドとかトレマーズとかに近いかな)
アリ、カエル、カタツムリ、ムカデ、ヒルと続いて、
最終決戦ではどこかチャーミングな巨大ガニが出てきます。
往年のクソ名作「ビック・クラブ・パニック」を思い出しちゃったよ(笑)
どっちかっていうと、この「ラブ&モンスターズ」は、ホラーじゃなくてアドベンチャーのジャンルだね。
少年ジャンプとかで短期連載でありそうな系統。
主人公ジョエルがねー、とにかく序盤は「弱い」のよ。
ボウガンを扱えなくて狩りには連れてってもらえないし、
コロニー内で次々カップルが成立していく中で孤立を感じちゃってるし、
過去のトラウマのせいで怪物を目の前にするとフリーズしちゃうし、
とにかく自分に自信を持てないタイプ。
そんな彼がこのままではダメだと決意し危険な旅に乗り出し、
様々な危機に遭遇しながらもそれを乗り越えて、
犬や旅人との友情と信頼も勝ち取っていく。
本作はわかりやすいぐらいにジョエルの成長のお話なんだよね。
完全に少年ジャンプ王道「努力・友情・勝利」ど真ん中のやつ。
途中では恋人が自分だけの存在ではないことを知って、
旅の存在意義を見失いかけることもあるんだけど、
元のコロニーの仲間が本当に自分のことを想ってくれていたことを知ってガッと立ち直る。
そして新たに迫りくる危機も、培った経験をもとにして乗り越え巨悪を倒し、
最終的には人々を導くシンボル的な存在にまで昇華する。
ダメ男が少しずつ成長して漢になっていく100分は、素直におもしろかった。
全体的にコメディータッチで駆け足で進んでいくので、
ぶっちゃけご都合主義的な展開はめちゃくちゃ多いけど、
そんなの気にするほうが負けだなと、そう思わせてくれる映画でございました。
物語の最後にジョエルは全世界に対して無線で
「それじゃあ、ハッチを開けて。新鮮な空気を吸って人生を楽しもう」とアナウンス。
いやいや、度重なるラッキーで運良く生き延びたのに、さすがに全人類にそんな危険な旅を促すのはどうなん?なんて感じちゃいましたが、
その直後にミノウから「わかってないよ」とツッコミが入ってすっきり着地(笑)
最後までほほえましい映画です(笑)
Netflixが買い取ってるのでたぶん半永久的に配信はされてると思います。
「ラブ&モンスターズ」、お時間あればぜひー。
ラブ&モンスターズ
2020年アメリカ制作、日本映画館では未上映
監督: マイケル・マシューズ
脚本: ブライアン・ダッフィールド、マシュー・ロビンソン
出演: ディラン・オブライエン、ジェシカ・ヘンウィック、マイケル・ルーカ―、アリアナ・グリーンブラット、ほか
上映時間: 1時間39分
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